多くのアスリートが活躍する舞台の裏側には、彼らを支える様々なプロフェッショナルの存在があります。
「スポーツ選手を支える仕事」と一口に言っても、その職種、業務内容、必要なスキル、資格は多岐にわたります。
この記事では、スポーツ選手を支える仕事に興味がある方に向けて、仕事の種類から、具体的な仕事内容、必要な資格、やりがい、そして将来性まで、詳しく解説していきます。
学生で将来の職業を考えている方から、スポーツ業界への転職を考えている社会人の方にも、役立つ情報をお届けします!
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スポーツ選手を支える仕事は、選手のパフォーマンス向上に直接関わるものだけでなく、チーム運営やメディアに関わるものまで、非常に多岐にわたります。
ここでは、スポーツ選手を支える仕事の中から代表的なものを27個ピックアップして、分野ごとにご紹介します。
ちなみに「女性でもスポーツ選手を支える仕事に就けますか?」という質問をいただくことがよくありますが、もちろん大丈夫です!
男性・女性関係なく活躍できますし、実際にスポジョバを通じてスポーツ選手を支える仕事に転職した方もたくさんいらっしゃいます。
この記事では男性向け・女性向けと区別をせずに仕事を紹介していきます。
選手の怪我の予防、応急処置、リハビリテーション、トレーニング指導など、コンディショニング全般を担当します。テーピングやアイシング、ストレッチなどの応急処置、リハビリやトレーニングメニューの作成・実施などスポーツの現場での経験や知識、技術が求められます。選手の健康状態を常に把握し、ドクターやコーチと連携しながら、最適なコンディションを維持する重要な仕事です。
個々の選手の目標や体力レベルに合わせたトレーニングプログラムを作成し、マンツーマンで指導を行います。スポーツ選手と個人で契約することもあります。トレーニングの指導だけでなく、食事や生活習慣に関するアドバイスも織り交ぜながら、選手の目標達成を総合的にサポートします。顧客である選手のモチベーションを維持し、継続的なトレーニングを促すためのコミュニケーション能力も重要です。
筋力トレーニングやパワー向上のための専門的な指導を行います。競技力向上に特化したトレーニングを選手に提供し、パフォーマンスアップをサポートします。単に筋力をつけるだけでなく、競技特性に合わせた動き作りや、パワー発揮のタイミングなどを指導します。選手の能力を最大限に引き出すための、高度な専門知識と指導力が求められます。
怪我や病気で身体機能が低下した選手に対し、運動療法や物理療法を用いてリハビリテーションを行う仕事です。医療機関やスポーツチームに所属することが多いです。医師の指示のもと、選手の機能回復をサポートし、競技復帰を目指します。日常生活動作(ADL)の改善だけでなく、スポーツ動作の再獲得も目指すため、スポーツに関する専門知識も必要です。
鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて、選手の疲労回復、怪我の治療、コンディション調整を行う仕事です。治療院やスポーツチームで活躍します。東洋医学の知識に基づき、つぼを刺激することで、選手の自然治癒力を高めます。痛みの緩和、筋肉の緊張緩和、血行促進などの効果が期待でき、競技パフォーマンスの向上にも貢献します。
骨折、脱臼、捻挫などの怪我に対し、「手術や薬なしで治す」アプローチをする職業です。接骨院やスポーツチームで活躍します。骨や関節のズレを整え、固定することで、怪我の早期回復を促します。
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栄養学の専門知識を活かし、選手の健康管理、食事指導、栄養サポートを行う職業です。スポーツチーム、病院、学校などで活躍します。栄養バランスの取れた食事メニューの作成、栄養相談、栄養セミナーの開催などを通じて、選手の健康をサポートします。食に関する幅広い知識を持ち、選手の食生活全体をマネジメントします。(関連資格:管理栄養士、公認スポーツ栄養士など)
チームに所属したり、試合の現場に入ったりして、選手の健康管理、怪我の診断・治療、ドーピング防止活動などを行います。スポーツ現場での医療サポートは、選手の安全を守る上で欠かせません。競技中の怪我の診断や治療だけでなく、予防医学的な観点からの健康指導も行い、選手の健康を総合的に管理します。
選手の怪我や病気のケア、健康相談、健康管理を行います。スポーツチームや病院、スポーツクリニックで活躍します。選手の健康状態を把握し、医師の指示のもとで適切な処置を行います。
心理学の専門知識を用いて、選手の心理的な問題をサポートし、メンタル面を強化するためのトレーニングやカウンセリングを行う仕事です。選手がプレッシャーや不安と向き合い、モチベーションをコントロールできるようにサポートします。(関連資格:臨床心理士、公認心理師など)
心理学的なアプローチを用いて、選手のメンタルスキル(集中力、自信など)を高めるトレーニングを行います。競技場面で最大限の力を発揮できるよう、心理的なサポートを行います。
チームや選手のスケジュール管理、遠征手配、備品管理、選手との連絡調整など、チーム運営やマネジメントに関わる様々な業務を行います。選手が競技に集中できる環境を整える、縁の下の力持ち的な存在です。
チーム運営をビジネス面から支える役割です。広報は、チームや選手の情報をメディアやファンに向けて発信し、チームの認知度向上やイメージアップを図ります。営業は、スポンサー企業を獲得し、チケットやグッズの販売促進を行うことで、チームの収益を最大化します。マーケティングは、市場調査やデータ分析に基づき、ファン層拡大や新たな収益源創出のための戦略を立案・実行します。
有望な選手を発掘し、チームに勧誘します。競技経験や選手を見る目が求められます。国内外の試合や練習を視察し、選手の能力や将来性を見極めます。チームの強化戦略に沿って、適切な選手を獲得することがミッションです。
外国人選手・監督・コーチと、チームメイト・スタッフらとの間の円滑なコミュニケーションをサポートします。練習や試合中の指示伝達、戦術理解の補助はもちろん、日常生活におけるサポートも重要な役割です。具体的には、病院への付き添いや、買い物、役所周りなど生活基盤を整える手伝いも行います。
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スポーツ用品の開発、製造、販売を行います。選手のニーズに応える製品を作るためには、スポーツに関する深い知識と技術が必要です。新素材の開発、機能性の向上、デザイン性の追求など、常に進化を続けています。製品を通じて、選手のパフォーマンス向上をサポートし、さらにはスポーツ界全体の発展にも貢献します。
チームのマーケティング担当としてではなく、マーケティング会社などで案件の依頼を受け、スポーツチームや選手のブランド価値を高めるための戦略を立案・実行します。ファンを増やし、収益を向上させることがミッションです。市場調査、プロモーション活動、スポンサー獲得など、幅広い業務を行います。
スポーツ大会やイベントの企画、運営を行い、スポーツ選手と観客を繋ぐ役割を担います。会場設営、競技運営、広報活動など、様々な業務を行います。イベントを通じて、選手やチームに対してだけでなく、スポーツの普及や地域活性化にも貢献することができます。
選手の契約交渉、移籍交渉、メディア対応などを代行します。選手の代理人として、選手の権利を守りながら、選手・チーム双方にとってより良い条件で契約できるようにサポートします。交渉力、法律知識、スポーツ界の人脈など、幅広い能力が求められます。
スタジアム・アリーナ・練習場などのスポーツ選手が使用する施設の運営・管理を行います。安全かつ快適に施設を利用できるように、施設の維持管理、イベントの企画・運営、集客活動などを行います。野球場やサッカースタジアムなどでは、グラウンドキーパーと呼ばれるグラウンド管理の専門職も働いています。
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選手・関係者へのインタビューや試合の取材を通じて得た情報を元に記事を執筆し、新聞・雑誌・ウェブサイトなどに掲載します。取材を通じて得た情報や、自身の視点を交えながら、読者の心に響く文章を作成します。
スポーツの試合やイベントで写真や動画を撮影し、その瞬間を切り取ります。選手の躍動感や試合の感動・興奮を伝える迫力のある写真・映像を撮影し、スポーツの魅力を世界に発信します。
試合のデータや映像を分析し、チームの戦略立案や選手のパフォーマンス向上に役立てたり、スポーツの新たな楽しみ方を提供したりします。
テレビやラジオなどで、スポーツの試合やイベントの解説を行う仕事です。競技経験や深い知識が求められます。視聴者に分かりやすく、かつ専門的な視点から解説を行うことで試合の面白さを伝え、視聴者のスポーツ観戦をより豊かにする役割を担います。
スポーツの試合やイベントの状況を、臨場感あふれる言葉で伝えます。刻々と変化する試合展開を的確に表現し、視聴者を興奮と感動の世界へ引き込みます。
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競技のルールに基づいて公正な判定を行い、選手や試合を支えます。高い専門知識、公平性、判断力、そして強い責任感が必要です。野球・サッカー・バスケットボールなどの競技ごとに審判資格の取得が必要です。
「〇〇協会」や「〇〇リーグ」といった競技運営団体の職員として、特定の競技の選手・チーム・リーグ・試合などの管理・運営を担います。具体的には、有望な選手や指導者の発掘や育成を行ったり、試合・リーグのスケジュール調整やレギュレーション策定などの企画を行ったり、競技に関する普及活動を行ったりします。
スポーツ選手を支える仕事に就くための方法は、目指す職種によって異なります。
ここでは、一般的なルートと、求められる資格・スキル・経験について解説します。
まず大前提として、必要な資格やスキルは、目指す職種によって大きく異なります。
区分 | 職種例 | 備考 |
---|---|---|
国家資格が必要 | 医師、看護師、理学療法士、鍼灸師、柔道整復師、管理栄養士 など | 国家資格の取得が必須 |
民間資格が有利 | アスレティックトレーナー、パーソナルトレーナー、スポーツ栄養士(公認スポーツ栄養士など) など | 民間資格を取得することで、専門知識やスキルを証明可能。 就職やキャリアアップに有利になることも。 |
資格がなくても可能 | チームマネージャー、スポーツ用品メーカーの営業、スポーツジャーナリスト、スポーツ施設の職員、スポーツイベント企画・運営 など | 特定の資格がなくても就業可能。ただし、関連する知識や経験、スキルは必要。 |
共通して必要なスキル | コミュニケーション能力、問題解決能力、状況判断力 |
※上記は一例です。
「民間資格が有利な仕事」は、資格がなくても就業可能ですが、関連する民間資格を取得することで、専門知識やスキルを証明可能です。 就職やキャリアアップに有利になることもあります。
「資格がなくてもできる仕事」は、資格がなくても就業可能ですが、関連する知識や経験、スキルが求められます。
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スポーツ系の大学や専門学校では、スポーツ科学、トレーニング理論、栄養学、スポーツ医学など、スポーツ選手を支えるために必要な専門知識を体系的に学ぶことができます。
また、実習やインターンシップを通じて、現場での経験を積むことも可能です。
さらに、同じ目標を持つ仲間との出会いや、教員やOB・OGとのネットワークも、将来のキャリアに役立ちます。
国家資格の多くは大学や専門学校などで学ぶことが取得要件となっていて、独学での取得がそもそも難しいです。
民間資格の中には、独学でも取得可能なものもありますが、専門知識を効率的に習得し、実践的なスキルを身につける必要があることを考えると、通信教育やスクールなどを活用することも検討するといいでしょう。
スポーツ業界未経験でも、異業種での経験(営業、マーケティング、広報、ITなど)を活かして、スポーツ選手を支える仕事に転職することは可能です。
転職エージェントや求人サイトを活用し、自分のスキルや経験をアピールできる求人を探しましょう。
また、自分が興味がある仕事の資格を取得したり、スポーツ関係のボランティア活動やコミュニティ等に参加したりすることで、スポーツ業界への熱意を示すことも有効です。
スポーツ選手を支える仕事をするうえで、スポーツのプレー経験は、必ずしも必須ではありません。
しかし、競技経験があることで、選手の気持ちを理解しやすくなったり、指導やサポートに説得力が増したりするメリットがあります。
特に、コーチやトレーナーなどの指導系の仕事を目指す場合は、競技経験が重視される傾向にあります。
一方で、マネジメント、メディアなどの直接的に競技パフォーマンス向上させるものではない仕事では、競技経験よりも、それぞれの分野の専門知識やスキルが重視されます。
スポーツ選手を支える仕事には、どのようなやりがいや魅力があるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう!
トレーニング、食事、メンタルなど、様々な面から選手の成長をサポートできることは、大きなやりがいです。
選手が目標を達成したり、自己ベストを更新したりする瞬間に立ち会えることは、何物にも代えがたい喜びになるでしょう。
チームスポーツの場合、チームの一員として勝利に貢献できることも、大きな魅力です。
選手、コーチ、スタッフが一丸となって目標に向かう一体感は、スポーツならではの醍醐味です。
スポーツは、人々に感動を与える力を持っています。
選手が困難を乗り越えて勝利を掴む姿、目標に向かって努力する姿は、多くの人々に感動を与えます。
その感動を、選手やチーム、ファンと共有できることは、スポーツ選手を支える仕事ならではの魅力です。
スポーツが大好きで、スポーツに関わる仕事がしたいという人にとって、スポーツ選手を支える仕事は、まさに天職と言えるのではないでしょうか。
好きなことを仕事にできる喜びは、日々のモチベーションにつながります。
仕事を選ぶうえでは、仕事自体の魅力だけでなく、その仕事が置かれている現状や業界全体の将来性なども気になるところですよね。
ここからは、スポーツ選手を支える仕事の現状と将来性について解説します。
近年、健康志向の高まりやスポーツ観戦の普及などにより、スポーツ市場は拡大傾向にあります。
また、プロスポーツだけでなく、アマチュアスポーツ、生涯スポーツ、eスポーツなど、スポーツの多様化も進んでいます。
これに伴い、スポーツ選手を支える仕事のニーズも高まっています。
野球やサッカーだけでなく、バスケットボール、バレーボール、ラグビーなど、様々な競技でプロリーグが設立され、プロスポーツチームの数が増加しています。
これにより、チームスタッフ、トレーナー、ドクターなどの需要が増えています。
スポーツ選手の現役期間は限られています。
そのため、引退後のセカンドキャリアを支援する取り組みが重要視され、スポーツで培った経験を活かせる仕事の創出や、キャリアカウンセリングなどのニーズが高まっています。
ここまででご紹介したスポーツ選手を支える仕事以外にも、今後仕事の幅が広がっていくことが予想されるでしょう。
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スポーツ選手を支える仕事について詳しく解説してきました。
スポーツ選手に関わる仕事は多岐にわたり、さまざまな形で選手をサポートしますが、どの仕事にも共通しているのは、「選手の力になりたい」という情熱、そして、それぞれの分野の専門知識です。
この記事で紹介した情報を参考に、あなたに合った仕事を見つけ、スポーツ選手の未来を支える一員として活躍してください!
最後にスポーツ業界特化型求人サイト「スポジョバ」に掲載中のスポーツ選手を支える仕事の求人情報をご紹介します!
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