車いすバスケのルールを解説!持ち点、トラベリング、違いは何?

編集部 スポジョバ

車いすバスケのルールを解説!持ち点、トラベリング、違いは何?

編集部 スポジョバ

「車いすバスケのルールを詳しく知りたい!トラベリングはどのように判断するの?」

「通常のバスケットボールとどんなルールの違いがあるのだろう…」

前回は日本プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」の中でも平均観客動員数の多いチームTOP3に関して詳しく取り上げていきました!→B1リーグ平均観客動員数ランキング!2018ー2019シーズンを振り返る!

人気バスケ漫画「スラムダンク」の著者、井上雄彦さんが車いすバスケを題材とした作品を連載するなど、日本国内でも車いすバスケの知名度は高くなっています。

注目されている車いすバスケですが、トラベリングやダブルドリブル、持ち点制度など細かいルールに関して理解している方は少ないのではないでしょうか?

そこで、今回はこれから車いすバスケを観戦したい!という方に向けて、通常のバスケットボールとは違う特別なルールに関して詳しく取り上げます!

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車いすバスケのルールを解説!持ち点、トラベリング、違いは何?


車いすバスケのルールは、通常のバスケと基本的に同じ?違いはそこまで多くない!


車いすに乗ってバスケをプレーするということで、通常のバスケとルールが大きく違うように思われますが、基本的なルールや規定はそんなに大きく違いません。

試合は1チーム5人ずつの選手が出場。

コートのサイズやボールの大きさも通常のバスケと同じものを使用します。

また、得点に関しても、スリーポイントラインより内側のショットによるゴールは2点、外側のショットによるゴールは3点、フリースローによるゴールは1点と通常のバスケと同様で、通常のバスケのルールを知っていれば基本的に観戦を楽しむことができます。

ただ「車いすを使う」「障がいのある選手がプレーをする」ということから、通常のバスケとは大きく違うルールがいくつ設定されているので、ご紹介していきます。


車いすバスケルール①ダブルドリブルがない!トラベリングの規定が違う?


車いすバスケ特有のルールとして、「ダブルドリブル」がないということが挙げられます。

通常のバスケでは、ドリブルをしている最中にボールを保持してしまったら、もう一度ドリブルをすることはできません。

しかし、車いすバスケではダブルドリブルの反則がないため、ドリブルしてボールを持ち、またドリブルをすることを何度も繰り返すことができます。

その代わりに車いすバスケでは独自のトラベリングの規定が定められています。

車いすバスケではボールを保持した状態で車いすを漕げるのは2回までと定められています。

また、車いすバスケではドリブルをしている最中や、ボールを保持している最中に転倒する場面が多くあります。そのような際にはヴァイオレーションとして相手ボールのスローインから試合が再開されるルールになっています。


車いすバスケルール②お尻を車いすから離してはいけない!


車いすバスケでは、車いすに座ったままボールを常に扱わなければいけません。

シュートやドリブルなどのプレーの際にも、お尻がいすから離れてしまうと「バイオレーション」の反則として相手ボールになってしまいます。

パスやシュート、通常のバスケでは全身を使って行う動作も上半身のみで行わなければならないため、かなりの筋力が必要です。


車いすバスケルール③選手がクラス分けされている!持ち点が違う!?


障がいの度合いが違う中でも各チーム平等に試合ができるように、車いすバスケでは障がいのレベルによるクラス分け制度がルールとして定められています。

選手には各々障がいレベルの重い順から1.0~4.5の持ち点が定められており、コート上の5人の持ち店の合計は14を超えてはいけません。

腹筋・背筋の機能が無く座位バランスがとれない為、背もたれから離れたプレイができない選手は1.0など、各項目とても細かく規定されています。

このルールは障がいの重い選手も軽い選手も等しく出場機会を与えられるようにという目的でも定められています。

持ち点を超えないようにどのようなメンバー構成にするのか、誰にどのような役割を任せるかなど、通常のバスケとは違う駆け引きや戦略を楽しむことができます。


車いすバスケは接触が多い!でもファウルに関する考え方は通常のバスケと同じ!


車いすでは急に止まったり、急な方向転換ができないため接触が多くなります。

しかし、ファウルの判断基準については通常のバスケットボールとそこまで大きく違いはありません。

ディフェンスは原則として相手選手が方向転換する時間や距離を保った正当なポジションで守る必要があります

相手の進行方向に急に割り込むなど、オフェンスに回避する余地を与えなかった場合はディフェンスファウルとなります。

反対に、ディフェンスが正当なポジションに入った状態でオフェンスがそこにぶつかってくればオフェンスファウルとなります。


このように車いすバスケのファウルに関するルールは通常のバスケとほとんど同じものになっています。

車いすバスケは独自のおもしろさがある!


車いすバスケの独自のルールを今回はご紹介しました。

通常のバスケのような豪快なダンクシュートや、空中戦を観ることはできませんが、車いすの俊敏な操作や、パス回しによって生まれるプレーはまた違った面白さがあります。

また、車いすの車輪で相手の動きを止めるプレーなど、車いすバスケ独自のプレーを観ることができるのも魅力の一つです。

気になった人はぜひ試合を生で観戦してみてください!

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