トラベリングと言えば皆さんの知っているのこのルールですよね。
「ボールを持って3歩以上歩いてはいけない。」
しかし、トラベリングのルールは実際はもっと細かく設定されており、試合を見始めたばかり、あるいはバスケットボールを始めたばかりだとなかなか理解できないですよね。
そこで今回は複雑なトラベリングのルールを分かりやすく解説していこうと思います!
また、近年新しく追加されたトラベリングのルールに関して詳しく取り上げています!
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「ボールを持った状態で3歩以上歩いてはいけない。」
トラベリングのルールは簡単にいえば上記の意味なのですが、厳密にいえばこの認識は間違っています。
バスケットボールでは、ボールを持った時点、あるいはボールを空中で持った後に先についた方の足を軸足(ピボットフット)と呼びます。
両足で着地をした場合には、選手が自分でどちらかの足を軸足に選ぶことができます。
そして、トラベリングとは正確には
①軸足(ピボットフット)がズレてしまった。
②軸足(ピボットフット)を地面から離して、改めて地面についてしまった。
この2つの場合に取られる反則となります。
したがって、3歩歩いたからというのは、上記のシチュエーションの②にあたるためトラベリングという反則が取られてしまうのです。
②のシチュエーションは、味方からボールをもらった直後や、レイアップ、ジャンプシュートなどのシュート前、またドリブル後にボールを止めた直後に起こりやすいです。
対して、①のシチュエーションはピボット(ボールを持っている状態で片足を軸足とし、もう一方の足を使って動く技術)を行っている際に発生しやすいです。
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バスケットボールでトラベリングの反則が取られた際は、トラベリングが起きた場所から一番近い「サイドライン」あるいは「エンドライン」の外側からスローインがされゲームが再開されます。
またトラベリングという言葉は英語の’travel’という意味から来ています。
’travel’といえば「旅行」という意味が多くの人に知られていますが、実は「移動」という意味も持ち合わせています。
ドリブルをせずに移動してしまう。そのような意味からトラベリングという名前がルールに付けられたと言われています。
JBAでは2018年4月、FIBAでは2017年10月より、トラベリングに関するルールが大きく変更されました。
変更されたルールの中で一番ゲームに与える影響が大きいとされるのが、「ゼロステップ」という概念です。
従来のルールでは、床に足がついた状態でボールをもらった場合はその足を1歩目とカウントしていました。
しかし、ルールが変更されてからはその足が0歩目とカウントされることとなります。
地面に着地するタイミングをうまく調整すれば、「0歩目→1歩目→2歩目」と3歩歩いてからシュートやパスができるのです。
トラベリングの新ルール「ゼロステップ」に関して詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事も合わせてお読みください!
これによりユーロステップやギャロップステップといった、ステップを使って相手を翻弄するプレーや、ボールをもらった直後の駆け引きがより盛んになることが予想されます。
とはいえ、従来のルールに慣れている審判や視聴者にとっては速いゲーム展開の中でゼロステップかどうかを判断するのは難しいため、ルールが複雑になったと感じるかもしれません。
また選手にとっても従来ではトラベリングを取られるプレーを体に馴染ませるのは難しいため、ルールに慣れてくるまでは時間がかかるかもしれません。
今回はバスケットボールのトラベリングのルールについてその意味や、由来、新ルールについて詳しく取り上げました!
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