前回はトラベリングの他に試合時間やファウル、バスケットボールに関するルール全般について広くまとめました!→【バスケ】これ1つでルールがわかる!難しいバスケを徹底解剖!
「ボールを持った状態で3歩以上歩いてはいけない。」
みなさんもトラベリングに関して上記のルールは聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、2018年よりトラベリングのルールが改正され、「ゼロステップ」という概念がルールとして追加(修正)されました。
そこで今回はゼロステップとは何なのか?これによりバスケットボールの試合はどのように変わっていくのかということについて詳しく取り上げます!
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ゼロステップを理解するためには、そもそものトラベリングのルールについて理解を深めなければいけません。
「ボールを持った状態で3歩以上歩いてはいけない。」
トラベリングのルールは簡単にいえば上記の意味なのですが、厳密にいえばこの認識は間違っています。
バスケットボールでは、ボールを持った時点、あるいはボールを空中で持った後に先についた方の足を軸足(ピボットフット)と呼びます。
両足で着地をした場合には、選手が自分でどちらかの足を軸足に選ぶことができます。
そして、トラベリングとは正確には
①軸足(ピボットフット)がズレてしまった。
②軸足(ピボットフット)を地面から離して、改めて地面についてしまった。
この2つの場合に取られる反則となります。
したがって、3歩歩いたからというのは、上記のシチュエーションの②にあたるためトラベリングという反則が取られてしまうのです。
②のシチュエーションは、味方からボールをもらった直後や、レイアップ、ジャンプシュートなどのシュート前、またドリブル後にボールを止めた直後に起こりやすいです。
対して、①のシチュエーションはピボット(ボールを持っている状態で片足を軸足とし、もう一方の足を使って動く技術)を行っている際に発生しやすいです。
トラベリングによってどのようなペナルティが与えられるかなど、詳しいことを知りたい方はこちらの記事をお読みください!→バスケのトラベリングの意味とは?新ルールについても解説!
JBAでは2018年4月、FIBAでは2017年10月より、トラベリングに関するルールが変更され、このゼロステップという考え方が適用されました。
ゼロステップとは「ボールをキャッチするのと同時に踏んだ足を0歩目として数える」というものです。
先ほど説明したように、従来のトラベリングのルールではボールを保持したタイミングと足を着くタイミングが同じだった場合はその足を軸足(1歩目)とカウントしていました。
しかし、新ルールではボール保持と同時に足を地面につければその足は0歩目(ゼロステップ)となり、その後の2歩を自由に使うことができます。
ではゼロステップのルールが追加されたことにより、ゲームへはどのような影響があるのでしょうか。
ボール保持時のステップがゼロステップとなるため、選手は一歩多くステップを使うことができます。
それにより、パスをもらった瞬間や、ドリブルからシュートに移る際の駆け引きがより盛んになることが予想されます。
実際に、NBAではユーロステップやステップバックなど、このゼロステップを活用したオフェンスのパターンが浸透してきました。
特にジェームズ・ハーデン選手やヤニス・アデトクンポ選手がこれらのプレーを得意としています。
それでもゼロステップというルールは審判にとっては判断が難しく、人によって判断が分かれるものでもあります。
試合を観ていて、「なぜこのプレーはトラベリングを取られなかったのだろう」と思った際は、ゼロステップを使用していることがあるので、注意して観てみてください!
今回はバスケットボールのゼロステップに関して詳しく取り上げました!
こちらの記事ではバスケットボールの全ポジションに関して、それぞれの役割や動き方に関して詳しくまとめているので、ぜひ合わせてお読みください!→バスケのポジション一覧!番号、役割これを読めば全てが分かる!
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