福島の輪を私が広げたい。 スポーツ観戦から広がったプロチームで働くという夢。

福島スポーツエンタテインメント株式会社 コミュニティ営業部 内海 玲菜

福島の輪を私が広げたい。 スポーツ観戦から広がったプロチームで働くという夢。

福島スポーツエンタテインメント株式会社 コミュニティ営業部 内海 玲菜

Bリーグが発足して8年。年を追うごとに、人気や知名度がアップし続けているBリーグ。そんな盛り上がりをみせているBリーグに参画したいと考え、日々チームのために動き続ける内海(うちうみ)さん。バスケについては無知だという内海さんが、全くゆかりのないB2リーグのチームで働きたいと思ったのはなぜか。福島のためにできることは何か。

スポジョバを通じて入社された方のその後を追う企画「スポジョバ採用ファイル」。今回は福島ファイヤーボンズで働く内海さんにお話を伺った。

(取材・執筆:中田 初葵、編集:伊藤 知裕)

念願だったスポーツ業界への挑戦

―――本日はよろしくお願いいたします!なぜ内海さんはスポジョバを使おうと思ってくださったのですか?

もともとスポーツ業界へ就職がしたかったのですが、コロナ渦でその夢も叶わず生命保険会社で営業をしていました。人と話すことが好きだったのでトークスキルも高められるのではないかなと思いましたし、その当時野球が好きだったので社会人の野球チームがあるところがいいなと思い、入社を決めました。ですが、コロナも落ち着き、好きなスポーツ業界で新しい挑戦をしてみようと思い、スポジョバに登録したのがきっかけです。

―――スポジョバを見つけてくださりありがとうございます!実際にスポジョバを開いてみてどうでしたか?

スポーツに特化したサイトだったので、すごく探しやすかったです。実際に開いてみて本当にたくさんのお仕事の種類があるんだなと感じました。プロチームに行きたいと考えていたのですが、どんなチームがあるかも分かっていなかったので、視野が広がりました。

―――たくさんのお仕事を見つけられた中で、内海さんはどのような基準でお仕事を選ばれていたのですか?

多岐に渡った業務がしたいと思っていました。生命保険の営業は、保険という商品を売ることがお仕事だったので、売る以外の色々な業務にも携われる仕事がしたいと思っていました。結果的には、営業だけでなく企画や運営もさせてもらっているので良かったです。

地域密着型のチームを自分が動かす

―――ですがスポーツ業界への転職となると、プロチーム以外にもたくさんのお仕事があったと思うのですが、どうしてプロチームにしようと決められたのですか?

実は小さいころから野球等の色々なスポーツを見に行っていました。多い時には週6くらいのペースで見に行くくらい自分の中での生きがいで、人生の中心がスポーツ観戦だったんですよね。

きっと私のように他にもスポーツ観戦が好きな方はたくさんいるはずです。だからこそ、そういう人たちがもっと喜んでもらえるスポーツ業界にできるよう、プロチームで働きたいと思いました。

―――週6で観戦されていたのですね!私もBリーグ観戦が好きなのですが、内海さんには叶いません…!内海さんが考えるスポーツ観戦の魅力ってどんなところにありますか?

やっぱり現地の試合だからこそ得られる一体感ですね。観戦している方々は、過ごしている環境や場所は様々だと思いますが、同じ会場で、同じチームを応援しているときはみんな仲間なんです。そういった一体感やコミュニティが生まれるのがスポーツ観戦の魅力だと思います!だからこそ、そんな方々にもっと一体感を感じられるようにしていきたいと思ったのもきっかけです。

―――野球が好きだと先ほどもおっしゃっていましたが、野球チームへの転職は考えられなかったのですか?

野球を実際に仕事にするとなると、自分がファンの身だったので、仕事と公私混同してしまうのではないかと思いました。バスケの場合は、いい意味でバスケのことは全く知らなかったので、フラットな関係でチームと関われると思いました。

―――今回なぜB1リーグではなくあえてB2リーグのチームを選ばれたのですか?B1にいるチームの方が盛り上がっていると思ったのですが…

B1のチームはもうすでに盛り上がっていると思うんです。そこに行ってプラスで盛り上げるのももちろん楽しいとは思うのですが、まだそのチームのことを知らない人がいる中で、その名前をもっと知っていただく活動を出来たほうが自分の中で達成感ややりがいを感じられるのではないかと思いました。ある程度出来上がっているところで何かを成し遂げるよりもまだまだ発展途上なところで成し遂げたほうが自分には合っていると思いました。

―――発展途上のチームを自分が動かしていく充実感を得たかったのですね。ではなぜ福島を選ばれたのでしょうか?

正直バスケはどこが強いとかどこがB1にいるとかは知りませんでした。その中でも福島ファイヤーボンズは特に地域性に着目しているなと感じています。地域に貢献したり密着したりという部分を押し出していた部分に惹かれました。

―――ご出身は千葉と聞いたのですが、全く知らない福島の土地に行くことに不安や抵抗はなかったのですか…?

かなりありました。親にも最初は反対されましたし、知らない土地でなじめるのか不安でした。でもチームの方々が土地勘のない私にお店を教えてくれたり、送迎をしてくれたりしたおかげで今は福島の生活にも慣れました。福島の人たちは情に厚いし、あったかいまちだなと思います。

人と人との繋がりを生みだすコミュニティ営業部

―――ファイヤーボンズに来てから1年程度経ったと思いますが、コミュニティ営業部でのお仕事を簡単に教えてもらえますか?

簡単に言うと地域の課題解決に取り組んでいます。自治体への提案営業だったり、地域の方とのコミュニティ作りのために地域のイベントに参加したり、子どもたちのためにバスケクリニックをしたりも企画しています。あとは授業も行っています。夢チャレンジプログラムの中で、選手が講師役になり、講話を行ったりしています。

―――ファイヤーボンズさんには、営業職というジャンルでスポンサー営業というお仕事もあったと思いますが、どうして今回コミュニティ営業に参画されたのですか?

スポンサー営業は、基本的には営業一本なんです。私は、前職の営業スキルを活かしつつ、新しいことにもチャレンジできる職種がいいなと思ったので、コミュニティ営業に決めました。

―――まさに内海さんが描いていた通りのお仕事でしたね!先ほども地域の活性化というお話が出ていましたが、具体的にはどんな活動をされているのでしょうか?

どうしても福島には人数の少ない学校があって、なかなかバスケクリニック等のイベントを開けないのが現状です。そういったところに選手と一緒にバスケを教えにいったりすることで、子どもたちも喜んでくれたり、目指すきっかけになってくれたりします。また、福島はごみの排出量がとても多いというのが課題なので、それを選手と一緒にゴミ拾いをしてきれいな状態を保つという意識づけも行っています。

―――ホームページにも福島を元気にというワードを拝見しました。内海さんが考える、福島が元気な状態とはどんな状態でしょうか?

生き生きしている状態ですかね。私たちが企画したバスケのイベントをきっかけにお話できる人が増えたり、コミュニティの輪が広がったりすることです。ファイヤーボンズがその起点になれたらと思い、活動しています。

―――1年間働いてみて、前職の経験が今の仕事に活きていると思う瞬間はありますか?

保険の営業を通して、メンタルはかなり強くなったのかなと感じています(笑)また、トークスキルに関しても、様々なお客様と接していた経験を活かして自治体の方ともお話出来ているように思えます。

―――逆にまだまだ難しいなと感じる部分はありますか?

やはりB1とB2の壁は感じます。行政への提案をしていくときも強いチームかどうかが基準になることがあります。勝ち負けはもちろん重要ですが、勝ち負けじゃない価値観を伝えていかなければならないと感じています。それはブースターも同じで、勝ち負けだけじゃなく試合に来てもらうからこそ感じられる価値観を伝えていきたいです。

コミュニティ営業部の私だからこそ創れるファイヤーボンズの未来

―――コミュニティ営業部で働いてきて、やっていてよかったなと感じる部分はありますか?

試合で感情が揺さぶられる瞬間に立ち会えて、現地に足を運んでくださった方々の笑顔が見られたりすると本当にやりがいを感じられます。私たちがそういったやりがいを感じられるのも、地域の小学校などにチラシ配りを行ったからこそだと思うんです。

あとはボンズアップデーという復興記念試合で、来場者数が過去最高記録を塗り替えることができました。だからこそ、目に見えて分かるようなものがあったりすると、やっていてよかったなと思います。試合に勝つだけじゃなく、勝った瞬間を今まで自分たちが集客してきた人たちと分かち合えるのがコミュニティ営業部の魅力の一つですね。

―――内海さんが福島の方々を愛していることがよく伝わります。

あとどうしてももう一つ伝えたくて。夢チャレンジプログラムで選手が子どもたちに講話をした際に、当時不登校気味だった子がその講話を聞いて、学校に来られるようになったんです。それを聞いたときには本当に感動しました。

―――そういったイベントがプラスの動きを生みだしているのですね。では、内海さんは今後どういったところを目指していきたいですか?

チームが掲げている目標やビジョンを体現できる人になりたいです。チームを中から強くすることが私たちの仕事ではありません。外側からお客さんを呼び、チームの勝利へ導いていきたいです。

―――そのために具体的にどんなことに挑戦してみたいですか?

一緒にお仕事をさせてもらっている自治体さんはまだまだ限られています。だからこそ範囲を広げて福島全体を盛り上げていきたいなと思っています。あとは、まだまだバスケの知識が浅いので日々学んでいきたいです。引き続きにはなりますが、行政の方との信頼関係の構築にも努めていきたいです。地道な積み重ねが大切です。一発勝負の世界ではないので、ちょこちょこ顔を出して関係性の構築を図っています。

―――最後に、福島ファイヤーボンズをどんなクラブにしていきたいですか?

福島県全体から応援されるチームを目指したいです。他の県のブースターさんからもなんかいいよねって応援していただけるようなチームになれたら嬉しいです。

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【PROFILE】

内海 玲菜

千葉出身。福島とは何も縁がなかったところから、バスケを通じたコミュニティ作りに励んでいる。マイブームは野球観戦。一時期は週6回も見に行っていたそう。一軍だけでなく二軍戦も見に行くほどの野球マニア。

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第1位

第2位

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第5位

設立年月 2015年03月
代表者 安藤 広大
従業員数 211 人
業務内容

「識学」を使った経営、組織コンサルティング
「識学」を使った従業員向け研修
「識学」をベースとしたwebサービスの開発、提供
「識学」関連書籍の出版

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