陸上競技には沢山用語があって意味が分からない!と思っているそこのあなた!
今回は陸上競技の用語「DQ」の意味について解説します!
これを読めばもっと陸上競技について知ることができるはず!
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陸上競技の用語として使われるDQとは「Disqualified」の略称で「失格」を意味します。
DSQと略される時もありますがどちらも「失格」を意味しています。
失格になってしまうと走り切っても記録は残りません。
ルール違反をすると失格となるのですが、その中でも「フライング」や「他の選手の妨害」が原因の失格が頻繁に発生します。
それでは、注意が必要な2つの事例を1つずつ解説していきます!
①フライングによるDQとは?
陸上競技の大会では、選手の体が完全に静止してから一斉にスタートします。
そのためピストルの合図の前に体が動いてしまうことをフライングと言います。
現在のルールでは、混成競技以外のトラック種目で1度フライングをすると失格になってしまうので要注意です。
フライングという用語を耳にすることが多いと思いますが、陸上競技では、フライングとは言わずに「不正スタート」ということが正しいルールとされています。
そのため、大会のアナウンスでは「第3レーン、不正スタートのため失格です」というように放送されます。
また、英語では「False Start」と言われ「FS」という略称でフライングを表します。
そのため、フライングが原因で失格になった場合には「DQ FS」と大会結果に記載されます。
2011年の世界選手権大会で行われた男子100m走決勝ではウサイン・ボルト選手がフライングで失格となりました。
ウサイン・ボルト選手は男子100m走の世界記録を持つ選手ですが、フライングをしてしまったため記録を残すことはできませんでした。
このようにフライングをしてしまうと走ることすらできないのです。
フライングについて詳しく知りたい方はこちら!
②選手妨害によるDQとは?
これは100m~400m走に該当する短距離種目に多い失格理由です。
短距離種目では1人につき1レーンが指定されているので、スタートからゴールまで同じレーンを走り続けなければなりません。
そのため、走行中に違うレーンに進入してしまった場合(DQ T2)や他の選手を妨害してしまった場合(DQ T1)は失格となってしまいます。
また、トラックの内側を走ることも(DQ T3)、走行距離を短くする行為になってしまうため失格となります。
短距離種目だけでなく一度に走る人数が多い長距離種目では接触が起こりやすく、接触したはずみでトラックの内側に入ってしまい失格(DQ T3)になることもあります。
ちなみに、DQ T1〜T3の他にT8まで種類があります。
それぞれの失格理由は以下の通りです。
DQ T1 他の競技者を妨害した
DQ T2 他のレーンに入った
DQ T3 縁石の上、内側ライン上またはその内側を走った
DQ T4 ブレイクライン(選手が指定されたレーンからオープンレーンになる地点 に引いてある線)手前でレーンを離れ内側に入った
DQ T5 競技者がトラックから勝手に離脱した
DQ T6 ハードルを超えなかった
DQ T7 足(足首からつま先)または脚(足首から骨盤)がハードルをはみ出して バーの高さより低い位置を通った。
DQ T8 故意にハードルを倒した
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ここまで代表的な失格理由を紹介してきましたが、リレー種目では上記以外でも失格になることが多いのです。
ここではリレーの失格について解説していきます!
陸上競技の代表的なリレーには4×100mリレーと4×400mリレーがあります。
4×100mリレーは、1周400mのトラックを4人で100mずつ、4×400mリレーは4人が400mずつ走りバトンを繋いでいきます。
4人でバトンを繋いでいく競技なので、次の走者にバトンパスをする時に注意が必要なのです!
次の走者にバトンを渡すことが認められている30mの範囲を「テイク・オーバー・ゾーン」と呼びます。
そして、この30mの中で次の走者にバトンを渡すことが出来なければ失格となってしまうのです。
仮にバトンパスをテイク・オーバー・ゾーン外で行ってしまった場合は、
1走目から2走目の間で失格→R1
2走目から3走目の間で失格→R2
3走目から4走目の間で失格→R3
という用語が用いられ、大会結果には「DQ R1」というように表記されます。
また、テイク・オーバー・ゾーン内で渡す側がバトンを落としてしまった場合、受け取る側が拾ってしまうと失格となります。すなわち、しっかりと次の走者に手渡しでバトンパスをしなければならないということです!
もちろん、フライングや他の選手を妨害すれば失格になります。
また、4×400mリレーでは第3・4走者は前走者が走り出してから200m地点を通過した順位ごとにスタート位置に並び、テイク・オーバー・ゾーン内からスタートします。
この時、位置に着いた後に順番を並び変えることやテイク・オーバー・ゾーン内から走り出さなかった場合は失格になってしまいます。
実際に「IAAF世界リレー2019」の男子4×100mリレーでは日本代表チーム(多田−山縣−小池−桐生)が予選で失格となってしまいました。
理由は3走(小池裕貴選手)と4走(桐生祥秀選手)のバトンパスが失敗してしまったためです。
原因は小池選手と桐生選手のバトンパスのタイミングが合わず、手渡しではなく宙に浮いた状態で桐生選手が受け取ってしまったためでした。
このように、トップレベルの選手でも失敗してしまうのです。
今回は陸上競技におけるDQについて解説しました!
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