「サッカーのポジションっていくつあって、それぞれどんな名前が付けられているの?」
「サッカーのポジションごとの役割を解説して欲しい!」
前回はサッカー初心者の方に向けて、サッカーの基本的な戦略について解説しました!→サッカーの基本戦術は大きく分けて4種類?最近のトレンド戦術とは?
1チーム11人でプレーされるサッカー。
ポジションの種類が多くて、初心者の方にとっては各ポジションの名前や、役割の違いが分からずに困惑してしまいますよね。
そこで今回はサッカーの全ポジションに関しての一覧と、ポジションごとの役割や有名選手、背番号とポジションの関係性まで、全て解説していきます!
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広大なピッチを11人でプレーするサッカーでは、全体で攻め、守りを効率的に行うためには明確な役割分担が必要になります。
サッカーのポジションは大きく分けて4つ存在します。
・ゴールキーパー(GK)
・ディフェンダー(DF)
・ミッドフィルダー(MF)
・フォワード(FW)
キーパーは必ず一人と決まっていますが、それ以外のポジションの人数は、チームの戦略や状況によって変わっていきます。
サッカーの基本的な戦術に関してはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてお読みください!
→サッカーの基本戦術は大きく分けて4種類?最近のトレンド戦術とは?
では、それぞれのポジションはサッカーの試合の中でどのような役割を担っていて、どのような動き方をするのでしょうか?
まず始めにご紹介したいのが、ゴールキーパーというポジションです。
フィールド上の選手の中で唯一手を使うことが許されている選手です。
自チームのゴール前で、手や身体全体を使い相手選手からゴールを守ることがゴールキーパーの主な役割です。
したがって「立ち位置(ポジショニング)」がゴールキーパーにとってはとても重要な要素になります。
サッカーゴールはその横幅だけでなく、高さも非常に大きいため、シュートを止められるかどうかは反射神経や運動神経だけでなく、立ち位置が大きく影響してきます。
ボールの位置をはじめ、ゴール前の敵選手の位置、味方の数などを見て、瞬時に適切なポジショニングを判断することができるゴールキーパーは失点が少なく、ゴールキーパーとしての能力が高い選手とされます。
ゴールを守ること以外にも、ゴールキーパーには味方チームに指示を出す、司令塔としての役割を持っています。
また、ボールをキャッチした直後や、ゴールキックの際には味方に的確なパスを供給する、攻撃の起点としての役割も持つなど、多様な役割を担うのがゴールキーパーというポジションです。
ゴールキーパーはフィールド上の選手の中で唯一、手を使ってプレーすることが許されているため、キーパー選手にのみ適用されるルールも存在します。
・ボールを手から離した後に、他の選手が触れる前にボールに再び触れてはいけない。
・ゴールキーパーはボールをキャッチした後、6秒を超えてボールを持っていてはいけない
2000年代までは「4ステップ」(保持可能時間は4秒で、それに加えボールを手で保持した状態で4歩以上歩いてはいけない)というルールでしたが改正されました。
それ以外のゴールキーパーに関する説明や、その他のルールに関してはこちらにまとめているので、ぜひ合わせてお読みください!
→サッカーのゴールキーパーの役割とは!?独自のルールも解説!
続いてご紹介するのが、ディフェンダーというポジションです。
ディフェンダーの役割を知る前に、まずはサッカーにおけるディフェンスの重要性を知る必要があります。
サッカーでのディフェンスの目的は、「自軍のゴールを守り失点を防ぐこと」「相手からボールを奪い、自分たちの攻めにすること」、この2つです。
サッカーはバレーボールやバスケットボールなどと比べて得点が入りにくいスポーツです。両チーム1点も取れないことも普通であり、1点の価値が非常に高いスポーツです。
ゴールを守り、相手に点を取らせないということは試合に勝つために非常に重要な要素です。
また、点がなかなか入らないスポーツであるからこそ、攻めの回数も増やさなければいけません。
相手のボールを取り、自分たちの攻めの機会をどれだけ増やせるか?
そのような意味でも、サッカーにおけるディフェンスは非常に重要な要素となっています。
そして、そのディフェンスにおいて重要な役割を持つのがディフェンダーというポジションです。
ディフェンダーとは主に自陣での守備を担当する選手のことを指し「バックス」と呼ばれることもあります。
ディフェンダーは文字通り、ゴールを守る、そして相手からボールを奪い、自チームの攻めにつなげるのが主な役割です。
しかし、ディフェンダーの中でも、実は役割は変わってきます。
例えばストッパー(ST)と呼ばれる選手は、相手のフォワードを1対1でマークする役割、サイドバック(SB)は相手のボールを奪って、攻撃が始まった際にはタッチライン沿いを駆け上がり攻めに参加するなど、役割は様々です。
また、コートを走り回る体力や、相手にあたり負けない体の強さはもちろんですが、ディフェンダーに最も必要とされるのは高度な判断能力です。
相手選手の位置を正確に把握し自身のポジションを決めたり、どこの場所を優先的に守るかなど、その時々に応じた適切な判断がディフェンダーには特に必要になります。
「どのように相手選手を把握するのか?どんな判断が適切なのか?」
この能力を高めるには、スキルの高い選手の動きをひたすらに研究する必要があります。
また、実戦経験を積みながら自分の中の感性を鍛えていく必要があります。
一見地味なように思えるディフェンダーというポジションですが、実は多くの能力が求められる重要なポジションなのです!こちらの記事では、ディフェンダーの中での役割の違いや、そもそものサッカーのディフェンスの目的など、詳しくまとめているので、ぜひ合わせてお読みください!
→サッカーのディフェンダーの役割とは?各ポジションを細かく解説!
(Mid)とは中間、(Field)とはフィールド、すなわち、サッカーフィールドの中間に位置するのが、ミッドフィルダーというポジションです。
オフェンス面においては、フォワードのポジションの選手にシュートのアシストパスを行ったり、ディフェンダーから渡されたボールを前に運び、攻めを展開する役割を持ちます。
また、時には積極的にミドルシュートを打って得点を取るなど、様々な能力が必要となります。
ディフェンス面においては、相手チームのミッドフィルダーをマークし、相手チームの攻撃を制限させるなど、攻守両方において重要な役割を持ちます。
このように攻守ともに重要な役割を持つのがミッドフィルダーというポジションです。
ミッドフィルダーは多くの場合、3人~5人で構成されますが、その中でも前方で主に攻撃の役割を担う「攻撃的ミッドフィルダー」、その後ろで守備的役割を担う「守備的ミッドフィルダー」の2種類に分けられます。
攻撃的ミッドフィルダーはフォワードのすぐ後ろに位置して、フォワードへのアシストや、自らのシュートを積極的に狙っていきます。
対して「ボランチ」とも呼ばれる守備的ミッドフィルダーは、ディフェンダーの前方で空いたスペースを埋めたり、相手プレーヤーの動きを封じることで相手に容易に攻撃を組み立てさせないようにします。
また、攻撃的、守備的以外にも、ポジションによってミッドフィルダーの名称は変わっていきます。ミッドフィルダーの中での細かい役割の違いや、有名選手に関して知りたい方は、こちらの記事をぜひお読みください!
→サッカーのミッドフィルダー(MF)の役割とは?有名選手も合わせて紹介!
サッカーで一番盛り上がる瞬間といえばゴールが決まったときですよね。
このゴールに関して非常に重要な役割を持つのが、フォワードというポジションです。
サッカーのポジションの中で一番人気のポジションです。
フォワードの一番大事な役割は「点を決めること」。
自分がシュートを決めるんだという強い意志、性格をもって、ときには自己中心的にみえるプレーも求められるポジションです。
得点を取ること以外にもフォワードは、ポストプレーを行って攻めを展開したり、前線からディフェンスをして方向付けをするなど様々役割を持ちます。
特に近年は守備戦術の大幅なレベルアップによる時間とスペースの減少により、守備面でのフォワードの役割は多様化しています。
相手のセンターバックの選手やサイドバックの選手がボールを持ったら素早くディフェンスを行います。
基本的に相手のディフェンダーの数よりも、自分たちのフォワードの数は少なくなるため、数的不利の状況でフォワードは守らなければいけません。
したがってボールを積極的に取りに行くというディフェンスではなく、相手の攻撃を方向付けたり、中間ポジションを取ってパスコースを切るなど、チームの戦術に合わせてディフェンスの仕方は変わっていきます。
フォワードの守備は組織守備のはじめの一手であり、ここを間違えてしまえば一気に守備が乱れてしまうため、守備においてもフォワードは重要な役割を担っていると言えるでしょう。
この時にフォワードに要求されるスキルが①適切なポジショニング②ボールを奪うスキル、の2つです。
適切なタイミングでオフェンスに切り替えることができるポジションニング。ディフェンダーに求められる1on1の正対したディフェンスではなく、他の選手が止めている相手選手にプレッシャーをかけボールを奪うスキル。この2つができるフォワードがいるチームは、試合を有利に展開することができます。
フォワードのもっと細かい役割や、求められる能力、有名な選手に関して知りたい方はこちらを合わせてお読みください!
→サッカーのフォワード(トップ)の役割、動き方とは!?有名選手も紹介!
試合を観戦していても分かるように、サッカーにおいては「このポジションは背番号○○番を着用しなければいけない」というルールは存在しません。
ただ、傾向としてどの背番号にどのポジションが多いのか、というものは存在します。
基本的に数が1番から11番の中で数が大きい背番号ほど相手ゴールに近いポジションになっていきます。
また10番はチームのエースが付ける、ディフェンダーに人気の番号が4番であったりなど、様々な傾向があります。
こちらの記事では、より詳細に背番号とポジションの関係性について取り上げているので、ぜひお読みください!
→サッカーの背番号に意味はある?ポジションとは関係しているの?
今回はサッカーのポジションの一覧や、各ポジションの役割や背番号との関係まで詳しく取り上げました!
・ゴールキーパー(GK)→手が使える。ゴール前でゴールを守る
・ディフェンダー(DF)→自陣での守備を担当する
・ミッドフィルダー(MF)→中間の位置で攻守ともに貢献する
・フォワード(FW)→とにかく得点を狙う。高い位置からディフェンスでプレッシャーをかける役割も持つ。
簡単にこの4つのポジションを覚えておけば、チームの戦術が見えてくるので、サッカーをより楽しく観戦することができます!
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