「PKでゴールしたのに笛が鳴った!なんで?」
「反則してるのになんでPKやり直ししないの?」
サッカーの試合で反則行為(ファウル)をペナルティーエリア内ですると、相手チームにPKが与えられます。
滅多にないシーンの中にも複雑なルールがあるのをご存知ですか?
今回はルールや方法などPKの様々な「なんで?」にお答えします!
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サッカーの試合中に審判にファウルとみなされると、相手チームにフリーキックが与えられます。そのファウルがペナルティーエリア内で起きた時が基本的にPKとなります。
PKとは、ペナルティーキックの略称。
「ペナルティーエリア内でのファウルが犯された時、キッカーとゴールキーパーの1対1の状態でゴールから12ヤード(約10.97メートル)離れた地点にボールを置いて行われる」と決められています。
至近距離でのPKというチャンスを与えないために、プレイヤーはペナルティエリア内でのファウルには細心の注意を払っているので、目にすることが滅多にない貴重なシーンです。
PKを見る機会があれば注目です!
ここで注意したいのは、「ファウル全てがPKになるとは限らない」ということです。
ペナルティーエリア内でのファウルであってもPKではなく、間接フリーキック(直接ゴールを狙うことができないキック)が与えられる場合もあります。
その場合はファウルの種類に注目して、直接フリーキック(直接ゴールを狙うことができるキック)に該当するのか、間接フリーキックに該当するのかを考えてみましょう!→サッカーのフリーキックのルールを教えて!直接、間接、何が違う?
間接フリーキックに該当するファウルはPKにならずにファウルとなった地点から間接フリーキックで試合が再開されます。
ファウルの種類と試合再開方法について詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてお読みください!→【サッカールール解説】ファウルの種類を丁寧に解説!
さて、ファウルを取られPKとなった場合、ゴールキーパーとキッカーの1対1の勝負が始まります。
PK開始の笛が鳴り、いざスタート!と行きたいのですが、ここで両者の注意すべきポイントがいくつかあるので紹介します。
〈キッカーの注意点〉
・フェイント
助走の段階でのフェイントは認められています。しかし、助走が完了しボールを蹴る際のフェイント(キックフェイント)は禁止であり警告(イエローカード)となります。
例えば、足を振り上げ、蹴る際に一瞬足を止めてキーパーのタイミングを意図的にずらすことなどが警告の対象となっています。
・二度蹴り
フリーキックなど試合再開方法のすべてに共通する事で、同じ選手が連続してボールに触れることは反則となります。このとき、相手チームに間接フリーキックが与えられます。
では、次の場合はどうなるでしょうか。考えてみましょう!
キッカーの蹴ったボールがゴールポスト(クロスバー)に当たり、キッカーのところへ跳ね返り、もう一度シュートをした。
このとき、ゴールポストは人間ではないので、同じ選手が2度連続で触る二度蹴りという反則に該当します。
もちろん他の選手がシュートをするのは認められます。
ゴールポストではなく、ゴールキーパーにセーブされて跳ね返りがきた場合は連続で触ったことにはならないのでキッカーも再びシュートする事が可能です。
〈ゴールキーパーの注意点〉
・キッカーが蹴る前にゴールライン上から動く
ボールが動く前にゴールキーパーはゴールライン上から前に出ることは出来ません。前に出たと判断されると警告を受ける可能性があります。
2019‐20から「少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールラインの上に位置させなければならない」と新ルールに変更されました。
〈キッカー以外の選手の注意点〉
・キッカーがボールを蹴るまでペナルティーエリアに入ってはいけない。
・立ち位置(ボールより後ろ・ペナルティーエリア外・ペナルティーアーク外)
それぞれの選手に守るべきルールが存在していることがわかったと思います。
では、本題である「やり直し」などはどんな時に起きるのかを見ていきましょう!
PK時の反則行為があった際、同じ反則であってもゴールとなる場合とやり直しとなる場合が存在します。その判断をシチュエーション別に見ていきましょう。
〈ゴールしたが、キッカーあるいはその味方が反則行為をした場合〉
・キックする前にキックフェイントをしていた。
・キックする前に味方がペナルティーエリアに入ってしまった。
この場合ゴールキーパー側のチームに不利益が生じているのでやり直しとなります。
〈ゴールしたが、ゴールキーパーあるいはその味方が反則行為をした場合〉
・キックする前にゴールキーパーが動いた。
・キックする前にゴールキーパー側のチームの選手がペナルティーエリアに入ってしまった。
この場合、ゴールキーパー側のチームに不利益はありません。この場合はゴールが認められ、反則行為に警告が出される場合があります。
〈ゴールできず、キッカーあるいはその味方が反則行為をした場合〉
この場合、得点できていない上、不利益を受けているのはゴールキーパー側のチームです。
やり直しをする必要はありません。
〈ゴールできず、ゴールキーパーあるいはその味方が反則行為をした場合〉
この場合、得点できてないが、キッカー側のチームに不利益が生じています。
このときはPKがやり直しになり再びキックが行われます。
このように、ゴールの結果と不利益がどちらに生じているかを考慮して判断をしています。
このことを頭に入れながら見てみるとさらにPKが面白くなるはずです!
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これまで、試合中におけるファウルで生じるPKについて詳しく紹介してきました。
しかし、90分(プロの場合)では決着がつかず、延長戦をしても同点で試合が終了したとき行われるPKがあるのはご存じですか?
勝敗を決めなければならない試合(トーナメント方式)の際にはPK戦が行われます。リーグ戦では引き分けも認められているのでPK戦は行いません。
「グラウンド中央でチームが肩を組み、1人ずつゴール前に行きPKをする。」
そんな緊張のシーンを日本代表の試合などで見た事があると思います。
〈PK戦の見分けポイント!〉
・試合中か、一度終わっているのか。
・グラウンド中央で整列して(肩を組んで)いるか。
・〇(ゴール) ×(ミス)のスコア表記があるか。
これらが見つけられるとそれはPK戦であると判断できます!
見分けがつかないときはぜひ参考にしてみてください!
PK戦はファウルがあったわけではなく、勝敗をハッキリさせるものです。ルールややり直しの判断基準は、試合中に行われるPKと変わりありません。
試合時間についてはこちらで詳しく紹介しています!
→サッカーの試合時間を教えて!代表戦、中学、高校それぞれ紹介!
今回はPKについて詳しく取り上げました!
PKは簡単そうに見えて意外と複雑であることがお分かりいただけたと思います。試合を左右する瞬間なだけに緊張しながら注目してしまうシーンの1つですね!
ゴールキーパーからすると、「決められて当たり前、止めたらヒーロー」の場面。キッカーだけでなくゴールキーパーにもぜひ注目してみてください!
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