あなたは、3x3（スリー・エックス・スリー）という3人制バスケットボール競技を知っていますか？
バスケの新しいスタイルを確立した3x3は、現在世界中に普及しいます。
東京2020オリンピックの正式種目にも採用され、より注目されている3x3。
今回は、どんな競技なのかはもちろん、ルールや観戦時の魅力・見どころまで徹底的に解説します！
3x3は一言で説明すると「3人制のバスケットボール競技」です。
公園など屋外に設置されたリングやコートを使用するストリートボールが、競技として発展したものです。
これまで世界各地でリーグや大会が行われてきました。
始めは3on3（スリー・オン・スリー）という名称で呼ばれていました。
リーグや大会ごとで異なるルールが採用されて競技が行われていましたが、オリンピックの正式種目採用を目指して国際バスケットボール連盟（FIBA）がルールを統一。
競技名も3x3（スリー・エックス・スリー）に統一されました。
2010年にはオリンピック正式種目を目指すことをFIBAが表明し、2011年にはU-18世界選手権が開催。
その翌年には現在FIBA 3x3 World Cupと呼ばれる国別の世界選手権やクラブチームの世界No.1決定戦であるFIBA 3x3 World Tourがスタートします。
日本では2013年に3x3.EXEというブランドが立ち上がり、国内初のトップリーグもスタートしています。
トップリーグである3x3.EXE PREMIERは国内のみならず、タイ、ニュージーランドやチャイニーズ・タイペイにも広がり、アジアの3x3シーンの一翼を日本が担っていると言っても過言ではないでしょう。
3x3のルールは5人制のバスケットボールとは大きく異なります。
まず、コートは通常の5人制の半分、ハーフコートで行われます。
加えて、使用するボールの大きさも違います。
大きさは6号球ですが、重さは7号球のものと国際規則で定められており、男子の5人制のバスケットボールで考えるとボールは小さいけど重さは変わりません。
チームは4人で形成されています。
監督やコーチはゲームエリアには入ることができない上に、コートの外から指示を出すこともできません。
ゲーム中に取れる1回のタイムアウトや、交代のタイミングなどで選手のみで判断する必要があり、判断力の高さが求められます。
勝負は、先に21点を獲得したチームが勝ちとなる「ノックアウト方式」。
どちらかのチームが21点目を取った瞬間に試合終了となります。
ちなみに試合時間は10分。先に21点に届くか、10分経った時点で多く得点を取っていた方のいずれかで勝利チームが決まるのです。
5人制バスケで言う「スリーポイント」が2点。それ以外のシュートが1点となります。
得点はこの2種類がメインですが、ちなみにフリースローは1点と5人制と変わりません。
また、3人のためかなりコートを広く使うことができます。
小さい選手でも良いポジションに居ればリバウンドが取りやすいという特性があり「多く得点を取れる2点を積極的に狙う」ことが効率的とされています。
そのため重要な局面で「ノー2」という言葉が聞こえることも多々。それだけ2ポイントの重要性が分かります。
シュートを打つまでの制限時間である「ショットクロック」は12秒です。
5人制では24秒以内であるため、非常に短い時間になっています。
攻守の交代は一度、ボールを2ポイントエリア（人制で言うスリーポイントライン）の外にパスかドリブルで出さないといけないというルールがあります。
その時間も含めて12秒以内にシュートを放たないといけないため、攻守の展開が目まぐるしく変わる激しい競技です。
ファールに関して、個人ファールという概念はありません。
通常のファールであれば何個でも犯すことが可能です。
しかし、チームファールが7個以上になるとオフェンスファール以外は相手にフリースローが2つ与えられます。
また10個以上になるとフリースロー2本に加えて、攻撃権が再度与えられます。
フリースロー2本のチャンスを与えるのは大きな痛手。
いかにファールの数をコントロールして激しくプレーするかもポイントになります。
他にも色々とルールはありますが、今ご紹介したルールさえ覚えておけば、試合観戦を楽しめるでしょう！
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「スピード感と激しさ」これが3x3の魅力であり、見所になるでしょう。
21点先取で勝利に加えて、12秒以内にシュートをしないといけないため、あっという間に点差が詰まったり、一気にゲームが決まることもあります。
またコート上に3人ずつしかいないため、豪快なシュートを放ってきたり、華麗な個人技が見られたりと、といった派手さも兼ね備えています。
加えて、軽いイリーガルコンタクトではコールが鳴らないことが多く、非常に激しいプレーが見られます。
もう一つの魅力として、リングとボールがあればどこでもできることが挙げられます。
これまでは由緒正しい神社やターミナル駅の広場、港、ショッピングモールなど様々な場所で試合が行われてきました。
基本的には誰でも観られる環境で行われることが多く、競技を間近で感じることができます。
会場ではDJの軽快な音楽が鳴り響き、MCが実況をします。
このような演出も相まって、周囲の注目を集め、会場全体で盛り上がります。
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