「1軍、2軍との違いはどこに?」
「3軍選手の給料や生活は?」
プロ野球全体のボトムアップを目的として、一部のチームで導入されている3軍制度。
そのメリットはどこにあるのでしょうか?
今回は、3軍の試合数、人数、給料などについて解説しています!
3軍は、主に2軍の試合に出場できない選手や、ケガによるリハビリに専念する選手で構成されます。
2軍は全球団にありますが、3軍は球団独自のシステムであるため、いくつかの球団のみ導入しており、扱いは非公式チームとなります。
3軍を導入するメリットはどんなところにあるのでしょうか。
・2軍にも出場できない選手に経験を積ませる
「2軍で十分なのでは?」という声もあがりそうですが、チームによっては多くの選手を抱えており、2軍の試合だけでは選手全員に十分な出場機会や実戦経験を与えることができないという問題があります。
高卒ルーキーでまだプロのレベルに達してない選手や、背番号3桁の育成選手として契約している選手などが主に該当します。
【背番号に関する記事はこちらから】
練習も大切ですが、実戦の機会を増やすことも、成長していく過程では必要ということがわかりますね。
・日本のプロ野球球団以外とも対戦できる
3軍は球団独自の非公式チームです。
そのため、独立リーグや社会人チームとも対戦が可能で、場合によっては韓国や台湾など、海外のチームと対戦することもあります。
【独立リーグに関する記事はこちらから】
そもそもこの3軍システムを初めて導入したのは、2011年の福岡ソフトバンクホークスでした。
近年のホークスの躍進ぶり。その強さの秘訣は3軍にあるのかもしれません。
ここからはホークスをはじめとした、2021年現在に3軍を導入している3球団を紹介していきます。
【福岡ソフトバンクホークス】
日本シリーズ4連覇という近年稀にみる強さを発揮しているホークス。
3軍にも監督・コーチを配置し、練習試合も頻繁に行なわれるなど、2軍と変わらない水準の環境が用意されています。
いまやホークスのエースとなった千賀滉大投手、甲斐キャノンでおなじみの甲斐拓也選手も、かつては育成選手として3軍を経験しています。
3軍制度がホークスの強さの秘訣になっていることは言うまでもありません。
【読売ジャイアンツ】
ジャイアンツの3軍に対する投資も負けていません。
こちらも監督・コーチを配置する充実ぶりで、さらに現2軍の本拠地球場が「TOKYO GIANTS TOWN」構想により、2023年に他に移る予定もあり、その場合は3軍専用の本拠地球場となります。
環境面だけで考えるとホークスを凌ぐ勢いがありますね。
【広島東洋カープ】
カープはこれまでの2球団と異なり、練習環境として3軍制度を導入しています。
カープの3軍は対外試合が組まれることはなく、コーチのみの配置で、選手は練習漬けの日々。
本来はケガをした選手がリハビリをするためだけの場所でしたが、近年は若手育成の場所として活用されています。
ちなみに3球団以外にも、埼玉西武ライオンズやオリックス・バファローズなど3軍の導入検討をしているチームはあり、今後は3軍が当たり前になる時代が来るかもしれませんね。
【スポーツへの興味を仕事に活かせる?】
プロ野球選手と言えば、活躍次第では一攫千金も夢ではない憧れの職業ですが、それはほんの一握りの選手の話です。
3軍に属する選手は育成契約選手も多く、その平均年俸は300万円、最低保証は240万円と一般的なサラリーマンと比較しても決して高い訳ではありません。
また、寮生活が基本となります。
寮の生活費は比較的リーズナブルで、アスリートに適したバランスのよい食事も提供されるため、特に成長期の若手選手にとってはコスパの良い環境と言えるでしょう。
中でも高卒・大卒ルーキーは新卒と同じ扱いなので、寮生活を通じて社会常識やマナーを勉強させるといった意味でも寮生活は活用されています。
今は3軍でも、いつかは日本球界を代表するような選手に。
そんな希望を持ち、選手を応援してみるのもプロ野球を楽しむ方法の1つかもしれまんね!
スポジョバでは、野球×求人を紹介しています!
あなたの経験や興味や活かせるお仕事が見つかるはず!
ぜひ、以下の求人情報を覗いてみてください!
友達追加するとあなたに合ったスポーツ業界情報をおしらせできます
友達追加する!