「野球の独立リーグとはどんなリーグ?」
「所属しているチームや選手の年俸は?」
実は、日本のプロ野球チームはNPB所属の12球団以外も存在します。
地域密着をテーマに各地域で独自のリーグ経営を行う独立リーグ。
今回はそんな独立リーグについて解説していきます!
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独立リーグとは、日本野球機構(NPB)とは異なるかたちで運営をしているプロ野球リーグです。
2004年に発足し、地域密着や将来のNPB選手の育成を目的に活動しています。
日本では2021年4月現在で5つ(女子リーグを含むと6つ)のリーグが動いており、その特徴はリーグごとに異なります。
四国アイランドリーグplus 【2005年設立】
香川オリーブガイナーズや、徳島インディゴソックスなど四国の4チームが参加し、運営は株式会社IBLJが行っています。
現在活動中の独立リーグの中では歴史が古く、多くのNPB選手を輩出しています。
ベースボール・チャレンジ・リーグ 【2007年設立】
株式会社ジャパン・ベースボール・マーケティングによって運営されています。
12球団が参加しており、NPBと同じ規模のリーグと考えることが出来ます!
リーグは東地区、中地区、西地区と細分化されており、中でも中地区の群馬ダイヤモンドペガサス、西地区の石川ミリオンスターズは強豪として有名です。
関西独立リーグ (2代目) 【2014年設立】
近畿地方にある4チームが参加しており、一般社団法人関西独立リーグが運営を行っています。
2013年に所属チームが全て脱退したことにより初代が消滅。
現在は神戸三田ブレイバーズや06BULLSなどが参加を表明し、2代目として活動を続けています。
北海道ベースボールリーグ 【2020年設立】
富良野ブルーリッジや美唄ブラックダイヤモンズなど、道内にある4チームが参加する2020年に新設されたばかりの独立リーグです。
他の独立リーグが球団から給与を得る中、選手はホームタウンでの就労によって給与を貰うシステムや、監督は置かないなど、一風変わったコンセプトを持ってることが特徴です。
九州アジアリーグ 【2021年設立】
独立リーグの中では最も新しいリーグで、2021年4月現在は大分B-リングスと火の国サラマンダーズの2チームで構成されています。
将来的には中国や韓国などの海外チームの参加も構想にあるようで、それがリーグ名にアジアが入っている由来とされています。
日本女子プロ野球機構 【2010年設立】
参加チーム4つ(うち育成チーム1つ)全てが京都に本拠地を置く女性のプロ野球リーグです。
京都フローラや愛知ディオーネが参加していますが、2021年シーズンは選手不足のため中止となっています。
NPBの大まかな1年の流れは
春季キャンプ
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公式戦
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プレーオフ(クライマックスシリーズ、日本シリーズ)
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オフシーズン(契約更改、秋季キャンプ、自主トレなど)
という具合ですが、独立リーグはどうなっているのでしょうか。
四国アイランドリーグplusの2021シーズンの流れを例に見ていきましょう。
自主トレ
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オープン戦
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公式戦
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プレーオフ(トリドール杯 チャンピオンシップ)
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オフシーズン(契約更改、トライアウト、自主トレなど)
オフシーズンはNPBの用に練習に専念できるキャンプは開催されず、各個人が自主トレーニングに励みます。
その間は球団本拠地付近に残る or 地元に帰るという選択肢がありますが、どちらにせよ、自主トレをしながらアルバイトなどで生計を立てる必要があります。
「プロ野球選手なのにアルバイトする必要があるの?」
と思われる方もいるでしょう。独立リーグの選手の年俸はNPBの選手と比較すると雲泥の差があります。
NPBの選手の2020シーズンの平均年俸は3035万円。
対して四国アイランドリーグplusの選手は月収約10万~40万円×8ヵ月(シーズン中のみ支払われる)で、40万円×8ヵ月でも320万円。
その上、オフシーズンの練習環境は自身で整える必要があるため、いかに過酷な環境かということがわかりますね。
そして、長い自主トレ期間を終えるといよいよシーズン開幕です。
スケジュールは前期34試合(3月~6月)、後期34試合(7月~9月)と、NPB(全143試合)と比較すると試合数は少なめとなっています。
うち年間8試合は、ソフトバンクとの定期交流戦(ソフトバンク杯)も予定されています。
さらに、シーズン終了後はトリドール杯 チャンピオンシップが開催され、前・後期それぞれの優勝チームどうしで、原則として全3戦を行い、2戦先勝した球団が優勝となります。
再びオフシーズンへと移行すると、来期も独立リーグで活動する、NPBドラフトでNPBに移る、海外のリーグへ移籍する、引退するなど選手によってあらゆる進路が予想されます。
毎年多くの選手が独立リーグを去っていく中で、四国アイランドリーグplusは高校生トライアウトを開催し、毎年数名の高卒選手を迎えます。
また、近年はNPBを自由契約となった元プロ選手が独立リーグに移籍することも多く、メジャーリーグでもプレーした川崎宗則選手(栃木ゴールデンブレーブス)や、160km/h以上のストレートでファンを沸かせた由規投手(埼玉武蔵ヒートベアーズ)などが現役で活躍しています。
このように、現在の独立リーグの環境はNPBと比較するとまだまだ発展途上ですが、独立リーグ出身選手がNPBで活躍、逆にNPBから多くの選手が独立リーグへの参加を表明し、徐々に知名度は上がってきています。
まさに成長中といった環境の中で、あなたもスタッフとして、ファンに夢と感動を与えるリーグ運営に参画してみてはいかがでしょうか。
最後に、独立リーグからドラフトでNPBに移籍を果たし、2021年現在もNPBの第一線で活躍している選手を紹介していきましょう。
又吉克樹投手(中日ドラゴンズ)
推定年俸4,200万円(2021年)
2013年に四国アイランドリーグplusのトライアウトを経て、香川オリーブガイナーズへ入団。
在籍わずか1年ながらリーグ年間MVPに輝き、同年に行われたNPBのドラフト会議では中日から2位指名を受けました。
現在は中日のリリーフの一角として多くの三振を奪う活躍をみせています。
角中勝也選手(千葉ロッテマリーンズ)
推定年俸7,500万円(2021年)
2006年の四国アイランドリーグ(現四国アイランドリーグplus)のトライアウトを経て、高知ファイティングドッグスに入団。
同年のNPBのドラフト会議ではロッテから7位指名を受け、NPB入りを果たしました。
持ち前のバットコントロールを武器に首位打者2回、最多安打1回、ベストナイン2回を獲得し、いまやロッテを代表する超一流プレイヤーにまでのし上がりました。
独立リーグ出身選手の中では抜きんでた活躍ぶりで、夢を掴んだ選手の1人でしょう。
和田康士朗選手(千葉ロッテマリーンズ)
推定年俸1,000万円(2021年)
2017年の高校生トライアウトを経て、富山GRNサンダーバーズへ入団。
実はこの選手、高校時代は陸上部に所属していた異色の経歴の持ち主。
同年のNPBのドラフト会議でロッテから指名を受けましたが、育成1位であったため、この時点では支配下登録選手ではありませんでした。
その後、数年育成選手として努力を積み重ね、2020年に晴れて支配下登録を勝ち取りました。
2020シーズンは主に自慢の快足を活かし、代走や守備固めとして71試合に出場。これからの活躍が期待できる独立リーグの星です。
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