「オリンピックのレスリング競技は、どんな試合形式で行われているの?」
「レスリングがいつから正式種目として実施されているのか知りたい!」
あなたは、オリンピックのレスリング競技を見たことがありますか?
日本代表としてオリンピック4大会に出場し、金メダル3つ、銅メダル1つを獲得した女子レスリングの吉田沙保里選手は、とても注目を集めました。
今回は、オリンピックのレスリングの試合形式や階級分け、歴史、代表選考などを詳しく解説していきます!
【格闘技に関係する仕事をしよう!】
レスリングは、素手で組み合い、投げるなどで相手を倒す格闘技です。
試合は、直径9メートルの円形マットの上で行われます。
試合時間は2分間で、1試合につき3ピリオド行われます。
ピリオドとは試合の区切りのことで、1回戦、2回戦の「回戦」と同じ意味です。
各ピリオドで勝敗を決め、2ピリオドを勝った選手がその試合の勝者となります。
相手に技をかけて押さえ込み、両肩を同時に1秒間マットの上につけると勝ちとなります。
これを「フォール」といいます。
また、試合中、相手を不利な状況に追い込むことによってポイントを獲得出来ます。
試合中にフォールが決まらなかったときは、このポイントによって勝敗が決まります。
オリンピックでは、試合は敗者復活戦のあるトーナメント方式で行われます。
決勝に進んだ選手と直接対戦して負けた選手は、敗者復活戦に出場することが出来ます。
オリンピックでは、グレコローマンスタイルとフリースタイルでの競技が行われています。
では、それぞれのスタイルの特徴や階級分け、見どころを見ていきましょう!
グレコローマンスタイルは、腰から下を攻撃と防御に使うことが禁止されています。
そのため、選手は上半身で組み合い、闘います。
グレコローマンスタイルは、立ち技(スタンド)からスタートし、8点差がつくと決着がつきます。
審判に消極的と判断されると、相手に1点与えられてしまうので、積極的な攻撃が求められます。
オリンピックでは、男子種目のみが実施されていて、60kg級、67kg級、77kg級、87kg級、97kg級、130kg級の6つに分けられています。
上半身で組み合って投げ技などのダイナミックな技が迫力満点で、見どころの1つです。
フリースタイルは、全身を攻撃と防御に使うことが出来ます。
フリースタイルでは、「タックル」で相手のバランスを崩すことが基本です。
タックルとは、相手の胴体や足に飛び込み、そのまま投げ技やフォールに繋げるきっかけとなる技です。
フリースタイルでは、10点差がつくと試合が終了します。
オリンピックのフリースタイルレスリングは、現在では男子種目・女子種目どちらも実施されていて、男子は57kg級、65kg級、74kg級、86kg級、97kg級、125kg級、女子は50kg級、53kg級、57kg級、62kg級、68kg級、76kg級の階級に分けられています。
レスリングは、古代オリンピックでも行われていたそうです。
近代オリンピックでは、1896年の第1回アテネオリンピックから正式種目として行われています。
1900年の第2回パリオリンピックでは実施されませんでしたが、それ以外のオリンピックでは継続的に実施されています。
初めは男子種目のみしか行われていませんでしたが、2004年のアテネオリンピックから女子フリースタイル種目が採用されました。
しかし、東京2020オリンピックの競技選考においてレスリングは除外され、野球などの7種目と追加の1枠を争うことになりました。
そこで世界レスリング連盟(UWW)は、役員の女性登用などの組織改革やルールの改正、男子・女子の種目数の均衡化を行いました。
結果、最後の1枠を勝ち取ることが出来たレスリングは、2020年の東京2020オリンピックでの実施が決まりました。
レスリングでは、世界選手権でのオリンピック実施階級の5位以内の選手の所属国に出場枠が与えられます。
日本では、その世界選手権でメダルを獲得した選手は東京2020オリンピック日本代表選手に内定します。
5位以内となるるも、メダルを取ることが出来なかった選手は、全日本選手権で優勝すれば、日本代表になることが出来ます。
また、レスリングでは、オリンピックのための予選大会が行われます。
アジア予選では、2位以内に入れば出場枠を獲得することが出来ます。
今回は、オリンピックのレスリングについて詳しく解説しました!
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