「コンバインドってどんな競技?」
「オリンピックで実施されるボルダリングのルールを知りたい!」
あなたは、コンバインドという競技がどんな競技かご存じですか?
また、コンバインドがいつからオリンピック正式種目に採用されたのか知っていますか?
実は、コンバインドは、2020年の東京オリンピック(東京五輪)で初めて正式種目として採用された競技です。
今回は、スポーツクライミングの歴史や競技について詳しく解説していきます!
スポーツクライミングは、東京2020オリンピックで初めて正式種目に採用されました。
そのため、スポーツクライミングはオリンピック競技としての歴史はまだありません。
東京2020オリンピックで採用されたスポーツクライミングは、登る早さを競うスピード種目、登る高さを競うリード種目、登り方を競うボルダリング種目の3種類を合わせた「コンバインド」という競技です。
スポーツクライミングの競技としての発祥は、ヨーロッパにおけるロッククライミングです。
そのため、ヨーロッパ諸国はスポーツクライミングの強豪国といわれています。
スポーツクライミングでは日本代表の選手も活躍しています。
2018年の世界選手権では男子3名、女子2名が6位以内に入賞しています。
東京オリンピックでの各国の出場枠は、男女それぞれ1人ずつです。
日本は開催国であるため、開催国枠も含め、男女それぞれ2人ずつ出場することができます。
代表選考は、世界選手権の試合結果により行われます。
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コンバインドのスピード種目とは、壁を登る速さを競う競技です。
オリンピックでのスピード種目には、高さ15メートル、前傾95度の2つの壁が使われます。
2人の選手が同時にスタートし、速さを競います。
スピード種目で使われる壁のホールドは、あらかじめ知らされていて、登り方を予測することが出来ます。
登り方を予測することを「オブザーベーション」と言います。
スピード種目は、予選と決勝トーナメントで行われます。
予選では同じコースが配置された2つの壁でそれぞれ1回ずつ登る(トライ)ことが出来ます。
予選の2トライのうち早い方のタイムで決勝進出者を決めます。
上位16名の選手が決勝トーナメントに進出します。
決勝トーナメントはどちらかの壁で1トライのみ行います。
世界選手権の優勝者は男子で5~6秒、女子で7~8秒で壁を登り終わります。
あまりの速さに目を離すことが出来ません。
コンバインドのリード種目とは、決められた時間内にできるだけ高い位置を目指す競技です。
オリンピックのリード種目は、高さ15m以上の高さの壁を使って、制限時間6分で行われます。
選手は安全のために、ロープをクイックドロー(ロープを引っ掛ける器具)に掛けながら壁を登ります。
トップのクイックドローにロープを掛ければ完登(クリア)となります。
途中で落ちてしまった時は、その高さが記録となります。
1度落ちてしまえば、どんなに時間が残っていても、再トライはできません。
リード種目は、予選、準決勝、決勝の3ラウンドで行われます。
予選では2本、準決勝と決勝ではそれぞれ1本のみトライできます。
予選では自分の番までコースを見ることはできませんが、準決勝と決勝ではオブザーベーションが出来ます。
自分の番まで壁や他の選手のクライミングを見ることが出来ないというのがオンサイト方式です。
オンサイト方式によって、壁や他の選手のクライミングを見ることでトライの順番が遅い選手が有利になってしまうことを防ぐことが出来ます。
選手は、それぞれの登り方で壁をどんどん登っていきます。
選手たちのクライミング技術がリード種目の見どころの1つです。
コンバインドのボルダリング種目は、難易度の高いコースをどれだけ早く、どれだけ手数を少なく登ることが出来るかを競う競技です。
オリンピックのボルダリング種目は、約4mの超高難易度のコースが設けられた壁が使われます。
ボルダリング種目の壁は、途中からオーバーハングになっていることが多いです。
壁の名前について詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください!→ボルダリングの壁の種類やそれぞれの登り方のコツをご紹介!
選手は体のみでなく頭も使って、ルートを考えながら登ります。
トップホールドを両手で触り、安定した姿勢を取ることが出来ればクリアとなります。
途中で落下してしまっても、時間内であれば再びトライすることが出来ます。
ボルダリング種目は、予選、準決勝、決勝の3ラウンドで行われます。
トライはそれぞれ1回です。
ボルダリング種目でもオンサイト方式が採用されています。
自分の番になった時に初めて見る超高難易度のコースを登るには、技術はもちろん、頭脳も必要になります。
選手の個性あふれる登り方は、ボルダリング種目の魅力の1つです。
今回は、オリンピックにおけるボルダリングについて解説しました!
ボルダリングについてもっと知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
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