前回は、バスケットボールの専門用語である、「ドライブ」「ペネトレイト」に関してそれぞれの言葉の意味や、違いについて詳しく取り上げました!
→バスケの用語を解説!ドライブとペネトレイトの違いとは!?
今回は前回に引き続き、バスケットボールの専門用語である「トランジション」に関してその意味や、なぜそれが試合において大切なのかということを詳しく解説していきます!
バスケットボールにおいてこの「トランジション」は実はとても重要な要素なのです!
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「トランジション(transition)」とは日本語で「切り替え」を意味します。
ビデオ編集の際の、カットとカットの間に挿入する切り替え効果のことを一般的には意味しますね。
そして、バスケットボールにおいてトランジションとは、「ディフェンスとオフェンスの切り替え」を意味する単語として使われます。
バスケットボールは、試合の展開がとても早く、攻守が切り替わるタイミング(トランジション)がとても多いスポーツです。
したがってバスケットボールにおいては、「トランジション(攻守の切り替え)を早くする」ことがとても大切になってきます。ほんの一瞬の差ですが、バスケットボールでは、この一瞬の差はかなり大きいです。
では、このトランジションが遅いとどのようなことが試合中に起こるのでしょうか?
相手にボールを取られた際にディフェンスへのトランジションが遅いと、自分たちのディフェンスが整う前に相手チームから速攻をくらって、とても簡単に点が取られてしまします。
また、バスケットボールはチームの人数が少なく、1人1人の役割が大きいため、1人の選手が戻っていないだけでも致命的なミスとなります。
加えて、自分たちがオフェンスに切り替わった際にトランジションが遅いと、速攻が出せないため、ゆっくりと攻めなければいけません。
相手ディフェンスが整ってからしか攻められなくなるので、得点効率が非常に悪くなります。
試合で勝利するためには、チーム全員がトランジションを早くする意識を持ちながらプレーをする必要があります。
強いチームに共通して言えることは、「トランジションが早い」ということです。
トランジションを早くするためには、身体的な能力や、技術的な能力は必要ありません。
必要なのは気持ちを抜かずにプレーをする「集中力」です。
オフェンスに切り替わったら選手全員が速攻を狙って走る、ディフェンスになったらすばやく戻るということを、集中力が切れてくる後半でも出来ているチームは間違いなく強いです。
また、自分のシュートが外れた後や、ブロック、スティールなど悪いプレイの後もリアクションを取らずにすぐに次のプレーに移れるチームも同様に強いです。
日本のプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」やアメリカのバスケットボールリーグ「NBA」の中のチーム同士であっても、トランジションの早さの差は目に見えて分かります。
NBAではトランジションを早くして攻めの速度をあげるアップテンポなバスケットボールが流行になっています。
切り替えを早くし、攻めの速度をあげることで相手チームのディフェンスをかき乱し、フリーの選手を作ってスリーポイントを打つという攻めはスティフィン・カリー選手が属するゴールデンステイト・ウォーリアーズなどが多用しているスタイルです。
また、最近のヒューストン・ロケッツもセンターをチームに入れずに、速い攻めを展開するバスケットボールを得意としていますね。
ぜひこれからは「トランジションの早さ」に注目してバスケットボールの試合を観戦してみてください!
「トランジション」の他にもバスケットボールの専門用語として「バスケットカウント」や「スクリーン」などの言葉があります。
こちらのページでは。「バスケットカウント」「スクリーン」に関してそれぞれ取り上げているので、合わせてお読み下さい!
バスケットカウントとはどういう意味?どんなルール?なぜフリースローは一本なの?
また、ポイントガードやセンターなど、ポジションごとの役割や動き方を知りたい方は、こちらの記事にて詳しくまとめているので、ぜひ合わせてお読みください!→バスケのポジション一覧!番号、役割これを読めば全てが分かる!
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