フリーランスの仕事論(12)「追いかけるより追われたい」

元スポジョバ編集長 久下真以子

フリーランスの仕事論(12)「追いかけるより追われたい」

元スポジョバ編集長 久下真以子

「フリーランスって大変じゃない?」よく言われます、この言葉。アナウンサー、スポーツライター、編集者。複数の仕事を並行し、全てフリーランスで生計を立てている編集者(34歳 独身 ♀)。私なりの価値観をつぶやきます。

前回連載はこちら→フリーランスの仕事論(11)「周囲とうまくやる」

終わってからくよくよするなら、始まる前にもっと頑張ればいい


今日の記事のタイトル、なんだかKinki Kidsの曲タイトルみたいですね。「愛されるより愛したい」…って今の若者は知らないのかな…。以前カラオケで初期のモーニング娘。の曲を歌ったら、若い女の子に「えー、その曲知らない!」っていわれましたからね…ジェネレーションギャップを感じる今日この頃です。

そんな話はさておき、もし大事な仕事を外れたとき。(卒業、っていう綺麗な言葉でくくられるかもしれませんが)もしくは、恋人とうまくいかなくなったとき。あなたは追いかけたくなる人ですか?

私は典型的な「くよくよ人間」でした。自分の場合は、落ちたオーディションや仕事のミスを引きずりまくる性格でした。終わったことは悩んでも仕方がないのにね。


軸を持てば、自分に自信が持てる


フリーランスになってからは特に、良くも悪くも、仕事との出会いと別れが繰り返される環境になりました。そこで毎回くよくよしてたら、もう死んじゃいそうになるわけですよ。

そこから、いつしか(耐性ができたのか?)価値観が変わりました。「終わったことに、絶対にすがらない」と。

私は今いろんな仕事をしています。スポジョバのほかに、新卒からやり続けているアナウンサーの仕事。パラスポーツのライターの仕事。「仕事いろいろやりすぎじゃない?」ってよく言われますが、私の信念はただ1つ。「スポーツを通して、社会を1mmでも変えたい」ということ。だから、もし今すべての仕事を失っても、軸だけは失わない自信があります。

もしかしたら今フリーランスで働いている皆さんの中には、不安定であることへの不安とか、今いる場所へのこだわりみたいなものがあるかもしれません。でも、そこだけにとらわれていると、視野が狭くなってしまうと思うんですよね。

唯一無二の存在として、求めるより求められる存在でありたい。それが今の私のポリシーです。


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