フリーランスの仕事論(10)「悩むくらいなら、後から修正する」

元スポジョバ編集長 久下真以子

フリーランスの仕事論(10)「悩むくらいなら、後から修正する」

元スポジョバ編集長 久下真以子

「フリーランスって大変じゃない?」よく言われます、この言葉。アナウンサー、スポーツライター、編集者。複数の仕事を並行し、全てフリーランスで生計を立てている編集者(34歳 独身 ♀)。私なりの価値観をつぶやきます。

前回連載はこちら→フリーランスの仕事論(9)「ナンバーワンよりオンリーワン」


結論の出ないことに、「悩む時間」は使わない


生きていると、いろんな「悩む場面」に出くわします。仕事だったら、この提案でいいのだろうかとか、返事をどうやってしようかとか、このオファーを受けていいのか、とか。プライベートでも、どのお店にいこうかとか、異性からの告白を受けるかどうか、とか。

かくいう私も、とにかく悩む人間でした。よく言えば神経質、悪く言えばくよくよ。しかも、「終わってしまったこと」について引きずってしまうタイプの人間だったのです。「あのオンエアはあれでよかったのだろうか」「あの面接、落ちたらどうしよう」といった具合。ええ、自他ともに認めるほど非常にメンタル弱いです。(笑)

でも今は、この「悩む」という時間を極限まで省略して生きています。

だって、悩んでも何も変わらないから。


やってみてダメだったら、「後から修正」すればいい


そう思わせてくれたのは、札幌で働いていたときにお世話になった上司の存在です。

上司はとにかく仕事が早く、なんでもこなしていく。当時の私は、企画書1つ作るにしても、はじめはすごく時間がかかっていた。だって、企画段階だから、実際は想定と違うことが起こりうるから。それが不安だったんですよね。

その時に上司に言われたのが、「ダメなところは後から修正すればいいから」という言葉でした。

この言葉が、今になっても生きています。企画書の話だけではなく、人生のいろんな場面においてです。何か新しいことを始めるとき、一歩を踏み出すとき、フリーランスで生きている私だって多少の不安くらいよぎります。でも、まずはやってみて、修正しながら生きていけばいい。始まる前から100%なんてない。

そう考えれば、肩の力がふっと抜ける気がしませんか?


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