スポーツに関わる企業や人などと日常的に触れ合っている私たち。話を聞けば、新たな価値観を得ること、感動して涙すること、モチベーションが爆上がりすること……。心が動く瞬間に多く巡り合っている。このような求人広告や取材記事では書けないエピソードをご紹介するのが、連載企画『GAME REPORT』。
第10弾は、10回目ということもあり、これまで取材してきた多くの方が語ってくれた「次世代への貢献」という観点で少し話をしたい。大なり小なり思う部分はきっとあると思うが、さっそく、本企画の筆を執ろうと思う。寄り道感覚で読み、何かを感じてくれたらこれ以上嬉しいことはない。
「次 に、この仕事をしたい！と思う方が、もっと増えれば嬉しい」
私自身、すでにスポジョバで100本以上取材をし記事にしてきた。この取材対象者の多くが「次世代への貢献」という言葉を口にした。もっと言えば、「次の世代のために、こんなアクションをしている」という方もいたほどだ。具体的に言えば、たとえばフィットネスのインストラクターとして働いている小山田さんは「地元にダンススクールがなかったから、ダンスとフィットネスを掛け合わせたスタジオを創るために～」という話をしてくれたし、直近取材した宇都宮ブレックスの武田マネージャーと、香川ファイブアローズの前山マネージャーは、「マネージャーに就職すること自体難しいから、道を創りたい」「自由交渉リストをつくって、家のような場所をつくりたい」と話をしてくれた。
"スポーツ業界で働く"ということ自体、そもそもハードルが高いからこそ、ベクトルが自分に向いてしまうケースは非常に多いだろう。だからこそ、そこに留まってはいけないのだ。業界に入れた方は、その感動を味わったから「次の世代にもこの感動を伝えたい」という気持ちになるのだと思う。これはスポーツ業界に限った話ではないかもしれないが、いずれにせよ次の世代に向けて夢や希望を与えられる存在というのは、本当に素晴らしいもの。行動をしていれば尚更だ。
私自身はどうだろう。記事を書き、多くの方にその方々の魅力を伝えたい。それが一つのキッカケとなり業界が潤ったり、対象者のコミュニティが広がったりすることが、私自身は非常に嬉しいことだが、ただ、まだまだ与える立場にもないと思う。とはいえ「ライターや編集者になりたい人に何かメッセージを」と聞かれたら、それなりの話はできるとは思う。一方、それにフォーカスした活動は正直していない。今回、そのことに気づいたからこそ、じゃあ何ができるかと、最近考えてはいる。
簡単なところで言えば、スポジョバでは編集部を募集中で、ここにエントリーしてほしい！とアナウンスすることも1つだろう(ちなみにもちろん未経験でOK)。なかなかWEB媒体の編集部募集は珍しいためぜひ入社してほしいし、きっとそんなに多くないと思う。私自身も転職時は結構苦労したし、入れるチャンスがあるなら飛び込んでみてもいいだろう。
もしかしたら自分のコミュニティの中に「ライターやってみたいんだよね」という人がいるかもしれない。その人に対してアドバイスすることもできるかもしれない。そのように考えていくと、自分はまだまだ成し遂げるべきことがあって、そのように目指していくことで「自分もそうなりたい」と、目指されるような人間になることが、きっと次世代への貢献になると感じた次第だ。
「次世代への貢献」。平たく言うと難しく感じること。積極的に手を差し伸べることも良し、自己実現して目指される存在になることも良し。……となると、ライターの「おしごと図鑑」をやらないと。きっと記事を待ってくれている人がいるはずだから。
今回のコラムニスト：スポジョバ編集部 小林亘
某大手人材・広告企業出身。ライター・ディレクターとして求人広告から総合情報まで幅広く手掛けてきた。バスケットボールが好きすぎるが故に、経験を生かしながら好きな業界で働きたいと考えスポジョバにジョイン。現在、スポジョバの記事の7割以上を執筆・編集している。
必要以上にTシャツを持っていることが判明し、先日断捨離。結果20枚ほどに落ち着いたのだが、ふとそのラインナップを見ると、5,000円以上のお気に入りが非常に多いことに気づく。安かろう悪かろうではないが、これからは良いモノを長く着ようと心に決めた。
友達追加するとあなたに合ったスポーツ業界情報をおしらせできます
友達追加する！
Facebook
