【ボクシング】パウンドフォーパウンド(PFP)とは?井上尚弥選手は何位?

編集部 スポジョバ

【ボクシング】パウンドフォーパウンド(PFP)とは?井上尚弥選手は何位?

編集部 スポジョバ


「パウンドフォーパウンドってなに?」

「ボクシングで最強なのは結局誰なの?」

2022年6月7日、ノニト・ドネア選手を倒し、バンタム級3団体統一王者となった井上尚弥選手。その際『パウンドフォーパウンド』というワードを耳にした方も多いのではないでしょうか。ボクシングファンの方にとっては、馴染みのあるワードかもしれませんが、普段ボクシングにそれほど詳しくない方にとっては、今ひとつピンと来ていないかもしれません。

そこで今回はパウンドフォーパウンド(PFP)とは何なのか、解説していきます!


パウンドフォーパウンド(PFP)とは

PFPとは、ボクシングや総合格闘技、キックボクシングなどの格闘技において、全階級で体重差のハンデがない場合、誰が最強であるかを指す称号のことです。

権威のある米専門誌「ザ・リング」の初代編集長ナット・フライヤーによって、1950年代初期に造られた用語であり、Pound for pound=PFPまたはP4Pと略されます。

多くの格闘技は体重別に階級が分かれており、自分の体重と近い対戦相手と試合をし、優劣を競います。特にボクシングの階級はミニマム級〜ヘビー級まで全17階級が設定されています。一般的に軽量級ではスピードに優れ、体重が重くなるにつれてパワーが増していくと言われており、技量が同程度であれば、体重が重い方が勝つ可能性が高いというのが通説となっています。

したがって最重量級であるヘビー級のチャンピオンが最強ということになりますが、仮に体重差がないと仮定し、全階級のボクサーが同じ条件で戦った場合に誰が一番強いのかを示す指標がPFPなのです。現在では多くのメディアがPFPとはランキングを発表しています。

ボクシングの階級について詳しくは以下の記事で解説しています!


もともと、PFPという言葉は1940年代〜50年代にかけて活躍したボクシングの中量級の名王者、シュガー・レイ・ロビンソン氏(アメリカ)の強さを称える相性として生み出されたとされています。ロビンソン氏は現代においても、多くの識者から「オールタイムパウンドフォーパウンド」=史上最高のボクサーと認められています。

どのメディアのPFPが有名?

PFPの本家は1922年創刊の『ザ・リング』です。また米スポーツ専門局『ESPN』のPFPは記者による投票制で、選考過程に透明性があることでも知られています。他にも全米ボクシング記者協会(BWAA)や、トランスナショナルボクシングランキング委員会(TBRB)などが影響力を持っているようです。

今回はリング誌とESPNの最新PFPランキングを紹介します!

ザ・リング

1位:井上尚弥(日本/バンタム級)

2位:オレクサンドル・ウシク(ウクライナ/ヘビー級)

3位:テレンス・クロフォード(アメリカ/ウェルター級)

4位:エロール・スペンス・ジュニア(アメリカ/ウェルター級)

5位:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ/スーパーフライ級)

6位:サウル・アルバレス・カネロ(メキシコ/スーパーミドル級)

7位:ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ/ライト級)

8位:ドミトリー・ピボル(ロシア/ライトヘビー級)

9位:ジョシュ・テイラー(イギリス/スーパーライト級)

10位:ジャーメル・チャーロ(アメリカ/スーパーウェルター級)

(※2022年6月12日現在)

2022年6月7日にノニト・ドネア選手を倒し、バンタム級の3団体統一王者となった井上尚弥選手が、世界で最も権威があると言われている『ザ・リング』のPFPランキングで、日本人として史上初の1位に輝きました。過去、フロイド・メイウェザー選手やマイク・タイソン選手などといった最強ボクサーたちも君臨していたPFP1位の座。井上尚弥選手は、現役世界No.1ボクサーと言えるでしょう。

ちなみにザ・リングのPFPランキングにおいて、トップ10入りした日本人選手は井上尚弥選手、井岡一翔選手、山中慎介選手、内山高志選手の4名のみです。



ESPN

1位:テレンス・クロフォード(アメリカ/ウェルター級)

2位:井上尚弥(日本/バンタム級)

3位:エロール・スペンス・ジュニア(アメリカ/ウェルター級)

4位:サウル・アルバレス・カネロ(メキシコ/スーパーミドル級)

5位:タイソン・フューリー(イギリス/ヘビー級)

6位:オレクサンドル・ウシク(ウクライナ/ヘビー級)

7位:ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ/ライト級)

8位:ドミトリー・ピボル(ロシア/ライトヘビー級)

9位:シャクール・スティーブンソン(アメリカ/スーパーフェザー級)

10位:デビン・ヘイニー(アメリカ/ライト級)

(※2022年6月12日現在)

ESPNのPFPランキングで1位に輝いたのは、アメリカのテレンス・クロフォード選手。

クロフォード選手は現WBO世界ウェルター級王者です。また、元WBO世界ライト級、WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーライト級王者で世界3階級制覇王者、史上3人目の主要4団体統一王者など様々な輝かしい功績を残しています。

またザ・リングで1位に輝いた井上尚弥選手は、こちらのランキングでは2位に位置しています。

まとめ

今回はボクシングのPFPについて解説してきました。

PFPとはボクシングなどの格闘技において、全階級で体重差のハンデがない場合、誰が最強であるかを指す称号でした。

日本人として初めてPFPランク1位に輝いた井上尚弥選手。現在バンタム級で3団体の統一王者であり、今後4団体統一王者を目指すのか、もしくは他の階級で世界王者を目指すのか、井上尚弥選手の今後の動向にも注目が集まります。

スポジョバは、スポーツ業界専門の求人サイトです。

スポーツに関係する仕事のみを掲載しています!

スポーツが好きなそこのあなた。スポーツに携わる仕事をしませんか?

▶▶求人・仕事を見に行く

第1位

第2位

第3位

第4位

第5位

友達追加するとあなたに合ったスポーツ業界情報をおしらせできます

友達追加する!

スポーツ業界の求⼈を探す


スポーツ業界の求⼈を探す

スポジョバについてもっと知る気軽にスポーツ業界の情報を知る

スポジョバ 公式SNS

フォローすればスポーツ業界の情報感度が上がる!