「ヨガってどういう意味?」
「ヨガの語源は?」
「身体が硬くてもヨガってできるの?」
「ヨガをやったらいいことあるの?」
「ヨガが身体にいいって本当?」
ヨガと言えば、独特なポーズや美容、健康などのイメージがありますよね。
実は、調べてみると「ヨガ」という言葉には「心を一点に集中させる」という意味があるのです。
ただ、「ヨガ」はもともとこの意味を持っていたわけではありません。
では、そもそもどのような意味なのでしょうか?
今回は「ヨガ」の意味について、そして「ヨガ」の目的や影響についてまで詳しく解説します!
「ヨガ」の語源はサンスクリット語の「ユジュ」という単語であり、「牛や馬に軛(くびき)をかける」ことを意味します。
軛(くびき)とは、牛や馬と荷台を「つなげる」横木のことです。
つまり、ヨガには「軛(くびき)をかける」ことで「結びつける」という意味があるのです。
牛や馬は絶えず動き回り、時に激しく暴れます。
その捕らえられなさを私達の「心」に例え、軛(くびき)をかけるかの如く、暴れ回る私達の心を一点に結びつけて集中させるという意味になりました。
より分かりやすく例えると、「荷台=身体」「牛や馬=心」「乗り手=自我」です。
そこで、「軛(くびき)をかける=ヨガ」によって、バラバラになってしまう心と体をつなげます。
その具体的な方法が、姿勢(ポーズ)や呼吸法だというわけです。
つまり、「ヨガ」とは姿勢、呼吸、瞑想などを組み合わせ、心と身体をつなげることで、精神に安定を与えることだと言えます。
では、ヨガにはどのような歴史があるのでしょうか?
ヨガは、4000年以上も前にインドのインダス文明にて誕生した、心と身体を結びつけ精神を安定させる修行法に由来します。
それから様々な種類や流派が生まれ、現在では心と身体をリラックスさせ、健康で充実した生活を送るためのツールとして捉えられています。
→ヨガの歴史について詳しく知りたい方はこちら
→ヨガの流派について詳しく知りたい方はこちら
「ヨガとは心の作用の止滅である」と定義されるように、ヨガの目的は「安定した心を作ること」です。
そのために、ポーズや呼吸法が用いられます。
まず、ヨガでポーズをとることは「アーサナ」と呼ばれます。
このヨガ独特のポーズを「ダイエットのため」や「キレイになるため」と捉える人もいるのではないでしょうか?
しかし、本来アーサナには「心を安定させるために瞑想できるような安定した姿勢をとる」という目的があります。
→ヨガのポーズについて詳しく知りたい方はこちら
「ヨガのポーズ」の記事では、鶴のポーズを代表として解説していますが、他にも木のポーズ、猫のポーズ、太陽礼拝、月礼拝など様々なポーズが存在します。
また、呼吸もヨガにおいて非常に重要です。
深呼吸によって心身をリラックスできることからも、呼吸が心と身体に大きな影響を及ぼすことがよく分かりますね。
実際に呼吸によって一つ一つの細胞に酸素が送り込まれ、活力と集中力が増すことで、心と身体を結びつけることにつながると言われています。
では、ヨガによって心と身体にどのような影響があるのでしょうか?
心に関しては、主に内観性の向上、やる気の向上、ストレスの緩和などがあると言われています。
身体に関しては、身体の歪みの改善、自然治癒力の向上、慢性症状の緩和、自律神経の調整、体力や筋力の向上、老廃物の排出などがあるそうです。
こうした効果があることから、多忙でストレスフルな人、リラックスしたい人、筋力がない人、運動が苦手な人、冷え・だるさ・肩こり・むくみを改善したい人などにおすすめできます!
ヨガは8つの段階で成り立っています。
先述の「アーサナ」も、8段階のうちの1つです。
この8段階は、専門的な言葉で『賢者パタンジャリによるヨーガ経典「ヨーガスートラ」における八支則』と呼ばれる、良い生き方をするための8つの段階式訓練なのです。
ちなみに、ここでは「ヨーガ」とありますが、ヨガとヨーガは基本的に同じです。
「ヨガ」はインドからアメリカ経由で伝わった呼び方、「ヨーガ」はインドから中国経由で伝わった呼び方だと言われています。
“yoga”を英語では「ヨガ」、サンスクリット語では「ヨーガ」と読むのです。
ちなみに、ヨガを行う人のことを「ヨギ」と呼びます。
「ヨギー」という呼び方を聞いたことがあるかもしれませんが、「ヨギ」が正しい呼び方です。
では、その8段階について紹介します!
1段階目:ヤマ=禁戒(きんかい)
日常生活の中で、他人や物に対して慎むべき心得。
2段階目:ニヤマ=勧戒(かんかい)
日常生活の中で、自分に対して守るべき心得。
3段階目:アーサナ=坐法(ざほう)
ヨガの特徴的なポーズであり、瞑想に適した「安定して快適な座法」を身に付けること。
4段階目:プラーナヤーマ=呼吸法(こきゅうほう)
呼吸によって生命力(プラーナ)をコントロールすること。
5段階目:プラティヤハーラ=制感(せいかん)
意識的に動作を鎮めて、五感への意識を深め、瞑想に入ること。
6段階目:ダーラナー=凝念(ぎょうねん)
意識を特定の対象物に長時間向け、心を集中させること。
7段階目:ディヤーナ=瞑想(めいそう)
積極的に集中することもなく、深い静かな精神でいること。日本で言う「禅」。
8段階目:サマーディ=三昧(さんまい)
瞑想が深まり、全てから解放された状態のこと。悟りの境地。
今回は、ヨガについて解説しました!
ヨガといえば独特のポーズが特徴ですが、それも「心の安定」のためなんですね!
ただ、心の安定のために行うヨガでも、様々な効果があるようなので、試しにやってみるのも良いでしょう。
ヨガによって生活がより豊かになるといいですね!
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