「リィで人生、変わると思います」
児童発達支援のスタジオ運営や放課後デイサービスの提供などを行う株式会社リィ。子どもや保護者から「あなたがいてくれて安心する」と言われたことが喜びになったり、子どもが運動を楽しんでいる姿を見て幸せな気持ちになったりと、さまざまなやりがいを感じられる。中でもスタッフたちがリィで働く意義を最も感じているのが、自身が変われるということだという。まさにリィで働くうちに、自身が変わったという元保育士の田島栞さんと、元スイミングスクールコーチの滝澤秋穂さんに話を伺った。
(取材・執筆:小林 千絵、編集:伊藤 知裕、中田 初葵)
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──最初に、お二人がリィに入社された経緯を教えてください。
田島:私は大学を卒業するタイミングで就活をしていたのですが、ときめく職場がなかったので、知り合いの方に紹介してもらって保育園で働き始めました。働いているうちに楽しくなってきて、結局8年間保育園で働いていたんですが、保育士の資格を取ったところで、改めて転職を視野に入れて動き始めたときに目に止まったのがリィでした。公式サイトの文言やデザインが異彩を放っていて。初めて「入社してみたいな」という気持ちにさせてもらったのがリィでした。
滝澤:私は小学1年生のときにスイミングを始めて、そこからずっと水泳を続けていて。そのままコナミのスイミングスクールのコーチとして働き始めました。コナミでは幼児クラスから成人クラスまで、一通りのクラスを担当したのですが、唯一壁にぶつかったのが、聴覚の発達に課題のあるお子さんとダウン症のお子さんでした。自分自身は発達に課題のある方が周りに多くて全く抵抗がなかったのですが、それでも部下に教えるのも難しかったし、実際、発達に課題のあるお子さんが、「スイミングは好きだけど」と言いながら退会を選ぶ方が多くて、自分の中で「やりたかったのに教えられなかった」という悔しさが残りました。
そこで、コナミをやめて福祉の道に飛び込んだのですが、やっぱり自分の得意な水泳や体を動かすことも活かしたいなと思ったし、福祉の仕事っていわゆる“ホワイト”な働き方ができるところってすごく少なくて。でも私はライブに行くのが好きだったから、働く時間や休みの日はしっかりしているところがいいなと思っていろいろ探していたときにリィのサイトを見つけて。すごくド派手で「これが児童福祉!?」と驚かされたし、「ここだったら私絶対合うわ」と変な自信が湧いて、すぐに電話して今に至ります。
──リィさまならではの色を感じられたのですね。田島さんは中部エリア御器所スタジオリーダー、滝澤さんは中部エリアマネージャーと関東エリアマネージャーということですが、具体的にはどのような業務をされているのでしょうか?
田島:私は他のコーチと同じように発達に課題のある子どもたちと一緒に運動をしています。あとはスタジオリーダーとして、スタジオの業績の管理や人材育成などもしています。
滝澤:私はエリアマネージャーとしてエリアの業績をみるほか、新店舗の開発や新人研修などを行っています。外部からのイベントの依頼をいただくこともあるので、それにまつわる交渉やイベント当日の運営なども行っています。
──外部イベントというのは例えばどういうものがあるのですか?
滝澤:多岐にわたるのですが、最近だと小学校の授業の一コマで特別授業を担当させてもらいました。あとは発達に課題のあるお子さんたちのサークルが主催するイベントのステージを担当したり、スポーツ選手を招いたイベントを開催したりしています。
──いろいろな形でスポーツに関わることを考えられているのですね。お二人がリィでお仕事をするなかで喜びややりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
田島:私は保育園で働いていたときもそうでしたが、やはり私がいると安心するとか、私がスタジオにいてもらえるとうれしいと、子どもにも保護者の方にも思ってもらえるとすごく喜びを感じます。私は昨年リィに入社して、今年の4月に初めて異動があったんです。そしたら最後に、通っていたお子さんが会いに来てくれたり、お手紙をくれたりして。1年間積み上げてきたものが形になったのかなと、頑張ってきてよかったなと思いました。
滝澤:私はリィに入って4年目。最初は水泳を教えたくてリィに入ってきましたけど、長く通っているお子さんの成長も見させていただいていく中で、最初に教えていたスポーツとは違うスポーツを好きになっていく子たちもいて。そういう姿を見ていると、水泳だけにとどまる会社じゃなくてよかったな、選択肢を広げられる分野にいてよかったなと思います。
──それこそスイミングコーチでは味わえなかったことなのかもしれないですね。
滝澤:そう思います。それともう一つ、自分としてリィを選んでよかったなと思うことがあって。私、もともと挑戦をするということがあまり好きではなかったんです。会社から異動の話が来ても「嫌だ!」って言ったりして(笑)。でもそういうチャレンジの場をいただき、挑戦しながら失敗もして……という日々を繰り返しているうちに、学ぶということが楽しくなってきて。人生で今が一番私の成長期なんじゃないかと思えるくらい、伸びしろでいっぱいなんです。おかげで人生がよりハッピーになった。そういう意味でもリィに入ってよかったなと思います。
──田島さんもリィに入られてから挑戦を重ねているのですか?
田島:私も、もともとは安心安全が大好きなタイプだったんです。だけど、そんな挑戦していない自分が嫌いだな、本当はもっと成長したいなって気付いて。リィはそんな私にも挑戦のチケットをくれる会社なんですよ。それこそリーダーになったことも一つの挑戦でしたし。最初は、失敗が怖いし、挑戦して何が起こるかわからないから不安ですけど、挑戦したあとって清々しい気持ちになるんだなと気付けました。結果がどうであれ、挑戦したということに対して自分が満足できた。それに気付けたことで、自分の中での挑戦に対するハードルが少し下がったかなと思います。
──入社のきっかけとしてお二人とも、リィのサイトをご覧になって「自分に合うかも」「この会社に入りたいと思った」とおっしゃっていました。実際、サイトにはリィの理念などがポップに紹介されていました。そのサイト内にある「ATY(圧倒的に陽気に)」が気になったのですが、これはどういうものなのでしょうか? 実際にお仕事をするなかで実感することなどがあればあわせて教えてください。
滝澤:さっき田島さんが、自分が挑戦したことについて「自分が変化した」と話していましたけど、「めっちゃ苦しかった」と人に伝えてもいいようなことも楽しそうに話していたので、まさにATYが発揮されているなと思いました。
──おお、まさに。もう少し詳しく教えてください!
滝澤:リィには「もっともっと人生をオモロく」という宣誓を実現するための「Lii ism」というものがあります。ATYはそのなかの一つなのですが、これは決して、学生のようにわちゃわちゃするということではありません。仕事をしていたら、嫌なことややりたくないなと憂鬱になることもあると思いますが、そういうものも楽しんでやりきるということがATY。普段から、スタジオにいる私たちが陽気でなければ、スタジオに来た人を笑顔で返すことはできない。そういう意味で「ATY」を使っています。
「リィのコーチたちって元気で明るい人が多いですよね」と言っていただくことが多いのですが、たぶん、それもATYという考え方が浸透しているからなのかなと思います。あとは、打ち合わせに行くときに同僚と「ATYでファンメイクしましょう」と言い合ったり、「ここからはATYでいこう!」と気持ちを切り替えるときにも使ったりしています。
田島:私は実は、最初にサイトで「ATY」の項目を見たときに、「私、足りないな」って思ったんです。昔から落ち着いていると言われることが多くて。だけど実際にリィで働き始めてATYでいることを心がけたら、周りもどんどんつられていくんですよね。例えば「大変そうだな」と思っても、みんなで「いや、できるっしょ」って言い合っていたらポジティブな気持ちになるし。楽しそうなところってどんどん明るくなっていくじゃないですか。私は実際そういうところにすごく救われたし、だからこそ自分もATYでいることをさらに意識するようになりました。
滝澤:私、田島さんの入社の面接を担当したのですが、当時めちゃくちゃ暗かったんですよ(笑)。だから心配で、入社後も意識して田島さんに声をかけるようにしていたんですが、最初の方は本当に「できないんでお願いします……」などネガティブな発言も多くって。だけど半年くらいしたら、「みんな、こういうときこそATYで行こう!」って声を掛けるくらい成長されていました。ATYを大切にしたからこそ変わったんだなと感じましたね。
──そう考えると、リィのサイトを見て「私にぴったり!」と思った人だけではなく、それを見て「こんな人になりたい」と自分を変える意思がある人だったら、リィに向いているということなのかもしれないですね。
滝澤:はい。実際に今働いている人も、全員が根っからすごく明るかったかと言われたら、意外とそうでもないんです。だからそんな自分を変えたいとか、変わりたいと思う人に来てほしいですね。リィで人生、変わると思います。
田島:楽しく運動をすると、脳が刺激されて記憶力が上がったり、ストレス耐性が身に付いたり、幸福ホルモンが出て楽しく人生が過ごせたりします。実際、コーチも一緒に運動しているので、それもあって自分もどんどん明るくなっているような気もします(笑)。
あとは運動を通してコミュニケーションを学ぶこともできますよね。「これ貸して」「どうぞ」という会話が生まれたり、順番を待つということを知ったり。そういうものも自然に身につけられるのがスポーツなのかなと思います。
滝澤:実は私の甥っ子は言語が遅れていて、リィのスタジオ……しかも田島さんのスタジオに、お世話になっていたんです。その後とてもしゃべるようになったんです。スタジオに通う前は公園に行っても誰とも遊べなかったのに、今じゃ公園に行くバスにも自分から乗って、公園で楽しく遊べるようになった。
それは、さっき田島さんが言ったように、スタジオで体を動かすことを通して世の中で必要なコミュニケーションスキルが自然に身に付いたり、チームスポーツを行うことで自分の立ち位置や人の感情を知ったりできたからなのかなって。
それに、さっきから私たちがずっと「挑戦」と言っていますが、スポーツって挑戦へのハードルも低いのかなって。例えば跳び箱を教えるときも、手がかけられただけでもすごいし、上に乗れただけでもすごい。そうやって一つ一つ積み重ねていくことで、跳べるようになる。そういう挑戦を繰り返して、人は成長していける。スポーツは挑戦に直結しているなと感じます。
──そんな事業を行うリィの今後のビジョンを教えてください。
田島:リィでは「世界80億人の人に運動を届ける」ということを掲げています。実際に、海外の1号店としてインドネシアにジムを開設していて、今後はさらにもっと広げていけたらと思っています。国内でも、すでに北は北海道、南は沖縄にスタジオがありますが、さらに店舗を増やしていきたいし、国内外でもっと運動を広めていきたいと思っています。
滝澤:そのためにも、愛される会社、真似される会社を目指していきたい。リィらしさを守りながら、「大人も子どもも運動を楽しめる場所を提供している会社といえばリィだよね」と言われるような企業を目指していきたいなと思っています。
──個人として今後叶えていきたいことや、リィでやっていきたいことなど、ご自身の将来像はどのように考えていますか?
田島:私はこの1年で、自分自身がすごく変わったなと思っていて。だから自分が挑戦したことによって変化したことを伝えて、同じような人を増やしていきたいし、私自身ももっともっと業務を通していろいろなことに挑戦して、成長していきたいです。
滝澤:私は子どもたちが運動できる場所をもっと増やしていきたいと思っています。リィが今提供している形ではまだ届いていない子どもたちにも運動を届けるにはどうしたらいいかを考えていきたいと思っています。
それと、田島さんのようにリィで働くことで人生が開花してきた人をたくさん見てきて。実際、田島さんは昨年、社内の新人賞を取ったんですよ。30代での転職ってそれだけでも挑戦だし、きっと過酷。それでも彼女のように挑戦していたら、こうして開花して成長していくんです。だから30代の人にももっと来てほしいなって思うし、そのためにも、もっとみんなが働きたくなるような環境を作っていきたいですね。
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【PROFILE】
滝澤 秋穂(写真右)
エリアマネージャー。 スイミングコーチでの経験を活かし、リィに入社。現在は、中部と関東のエリアマネージャーを兼務。自分がやりたい!と思った選択をすることを心がけている。
田島 栞(写真左)
スタジオリーダー。保育士を経験後、リィに入社。1年足らずでリーダーに昇進するほどの活躍ぶり。人との出会いや繋がりを大切にしながら指導に当たっているそう。
設立年月 | 2018年11月 | |
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代表者 | 廣瀬 あゆみ | |
従業員数 | 従業員数:191人(うち役員・正社員175人、2025年5月1日時点) | |
業務内容 | ・児童発達支援事業
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