中学校の卒業文集に書いた「将来は、バスケ界で働きたい」という夢を、千葉ジェッツで現実に。【千葉ジェッツシリーズvol.3】

千葉ジェッツふなばし:広報チーム 清野咲歩|(新㌥セーノ)

中学校の卒業文集に書いた「将来は、バスケ界で働きたい」という夢を、千葉ジェッツで現実に。【千葉ジェッツシリーズvol.3】

千葉ジェッツふなばし:広報チーム 清野咲歩|(新㌥セーノ)

「激動のオフシーズンだった」と言っても過言ではないだろう。経営体制の変更、REBRANDINGの発表、グッズやHPの刷新、新加入選手・スタッフとの連携、それに伴うメディア対応……etc。B.LEAGUE2020-21シーズンチャンピオンだからこそ、多くのブースターやメディアから注目を浴び続けている『千葉ジェッツ』。

「もっと多くの人が求めていることを知り、実践していきたい」と口を揃えて語るのは「イケメン広報」とファンの間では大人気の三浦一世氏を中心とした広報チームのお三方。今回は、どんな変化があっても変わらない、彼ら・彼女らのアツい気持ちやこれまでの経緯、そして「これから」について、2時間超えのロングインタビューを実施!『千葉ジェッツシリーズ』として5本立てでお送りします。Vol.3で前半戦は終了。ラストショットを託されたのは、今シーズンからキャラ立ちした『新㌥』の清野さん!

(取材:構成=スポジョバ編集部 小林亘)


「私は、サッカーよりも野球よりも、バスケが一番面白いって思うんです!」

__個人に焦点を当てたお話、トリを飾るのは清野さん!『新㌥セーノ』というニックネームで今シーズンからSNSでも度々お見掛けしますが(笑)清野さんは三浦さん、芳賀さんとは違って、ずっとバスケをされてきたんですよね?

清野:持ち上げないでください(笑)。バスケに関してはそうですね!中高まではプレイヤーでやっていたんですけれど、中学校くらいの頃から「将来はバスケに関わる仕事がしたい」と思っていて、卒業文集にもそう書いたくらいで(笑)。あんまりプレイヤーとしては大成できなかったんですよ、試合にガシガシ出てはいなくって、ベンチに座って見ている時間が多くって。なんですけど、当時「試合に出たい」というよりは、試合を見てて「バスケって面白いな~」って思ってたタイプでした(笑)。

__私も高校時代は応援団だったので、すごくよくわかります(笑)

清野:でも、サッカーとか野球とは違って、テレビで試合ってほとんど見ることができませんし、私が中学生の頃は試合に行ってもお客様の入り方が結構まばらというか、それがすごく不思議でした。「こんなに面白いスポーツなのに!」って(笑)。私にとっては、スポーツの中ではバスケが一番面白いって思っているので、どうにかしてバスケをもっと色んな人に見てもらいたいと思って、大学時代は全日本/関東大学バスケットボール連盟(以下:学連)で、4年間運営に携わっていました。

__学生時代から、大学バスケの運営をされていたわけですか!

清野:そうです!高校までは「バスケに関わる仕事がしたい」って漠然とした目標だったんですけれど、大学1年生のときにB.LEAGUEが開幕しまして。そこで「絶対、将来はB.LEAGUEで働く!!」って心に決めて、大学時代は学連と、いくつかのB.LEAGUE所属チームでインターンもさせていただきました。

__あ、そうなんですね!となると、千葉ジェッツに入社することになった経緯も伺えますか?

清野:大学4年の12月、インカレが終わった頃の話なんですけれど。私「B.LEAGUEのチームで働く」って決めていたので、一般職で就活って一社も受けてなかったんですよ(笑)。それこそインターンをしていたクラブさんとかにも聞いてみたんですけれど「新卒はウチ、採ってないんだよね」って断られてしまったり。それ以外のBリーグのクラブにも連絡したんですが全滅。それでも「卒業後は、1年間ボランティアになるかもしれないけど、バスケ業界で働きたい」って親も説得して動いてました。ただ、4年生のインカレが終わった12月末に、ご縁があって島田さん(現B.LEAGUEチェアマン)とお会いする機会があり、それが転機になったんです。




学連のときの清野さん(右) ※本人提供


「何でもいいから、バスケ業界で働かせてください。働きたいんです!!」

__Bリーグのチーム以外で就活をしないって、かなり強気な4年生ですね(笑)ほかの選択肢はなかったわけですもんね?

清野:全くです。だから島田さんとお会いしたときに「どうしてもバスケ界で働きたいので、何でもいいからやらせてください!」って想いを伝えて。決まったときは本当に嬉しかったです。それに千葉ジェッツは集客にすごく力を入れていて、大学時代からすごいなってずっと思ってましたし、私も大学時代に集客にはすごく悩んで挑戦してきた部分があったので、色々吸収したいし何か自分も貢献できるんじゃないかなって思っていまして。千葉ジェッツに拾っていただいた感覚はあるんですけれど(笑)。それでも入社したら、どんな仕事でも一生懸命頑張ろう!って覚悟は決めていました。

__「なんでもいいからやらせてください!」は、まるで『千と千尋』ですね(笑)。とはいえ、島田さんとお会いできるチャンスを確実につかみ取ったのは、清野さんのパッションが全てだと思います!

三浦:珍しんですけどね、千葉ジェッツで新卒採用。超レアケースだと思うので本当にすごいですよ。だからこそ仕事でも、清野の情熱を感じるシーンは多いですけれど。

__ちなみに、清野さんはお父様が以前はアルバルク東京で選手、スタッフとして、現在はWリーグでご活躍されているんですよね?失礼でしたら申し訳ありませんが、お父様と同じチームで働くといった選択肢はご検討されていたんですか?

清野:大きな括りでは父と同じ業界ですが、先ほどもお話した通りバスケ界では新卒採用は珍しく、現実はそんなに甘くなかったです……(笑)。でも少なからず幼いころから父の仕事を見てバスケにハマって、バスケ業界で働きたいという夢を持たせてもらったので本当に感謝してますし、今でも一番尊敬しています。






負けた試合で感じたのは、悔しさよりも感謝だった。

__新卒で千葉ジェッツに入ってからは、どの部署でご活躍されていたんですか?

清野:ファンクラブにいました。興行日にブースで入会受付とか、会員様は来場ポイントとかを貯めていらっしゃるので、その受付とかを主にやっていましたね。ただ、私が入社した当初もやっぱり「人手が足りてます」ってことはなくって、三浦の話ではないですけれど「教えてる時間がないので、見て覚えて一緒にやりましょう!」でした(笑)。それに4月ってまもなくチャンピオンシップなので結構忙しいタイミングだったんですけれど、最初から楽しく働かせていただけて。

__ファンクラブですと、ブースターさんとの距離が非常に近いポジションじゃないかな、と思うのですが、その辺りはいかがでしょう?

清野:仰る通りです!だから最初がファンクラブ担当で本当によかったなって思います。それこそ自分たちが考えたイベント1つとっても「こういうイベントやります」って告知を出して参加してもらって、ブースターさんから「楽しかったよ」「こういうのがあったら、もっと嬉しかったな」みたいな声を直接いただけたのが嬉しかったです。「じゃあ次はこういう取り組みをしたら、もっとブースターさんが喜んでいただけるんじゃないかな」って日々考えることも、当日の反応を聞くのも、千葉ジェッツを応援してくださることも、全部嬉しかったし、中には私の名前を覚えてくださる方もいらっしゃって、本当に毎日たくさんの学びがあって、仕事が楽しくて仕方なかったです!

__何か思い出深いエピソードがあれば、ぜひ教えてください。

清野:試合に負けた後の話なんですけれど。ファンクラブのイベントとして、会員限定でオンラインサイン会って開催しているんです。選手が別の部屋でズームをつないで、ブースターさんとオンラインで20秒くらい話せて、事前に書いたサインをお渡しするってものなんですけれど。正直ファンクラブ担当として、初めて負けた後のオンラインサイン会は気が重かったです。

__たしかに。言葉を選ばずに言えば「気まずい」ですよね……。

清野:なんですけれど、そんな中でもブースターさんは、前向きに選手たちに「試合に見に来ることを糧に仕事を頑張ってます」とか「絶対に横アリ(B.LEAGUE決勝の舞台)連れてってください!」とか、そういう言葉を選手にかけてくださるんですね。選手もそれに応えて「最後まで一緒に戦ってください!」とか言っている姿が、とても目に焼き付いています。こういう体験を間近で見てきたからこそ、ブースターさんの存在はとても大きいと感じていますし、もっともっと恩返ししていかなきゃなって気持ちが強くなりました。




ファンクラブ担当時代の1枚 ※本人提供


ブースターへの恩返しが、きっとバスケ業界の発展につながる

__清野さんも芳賀さん同様、今シーズンから広報チームでご活躍されているとも伺っています。

清野:そうです!お話してきた通りファンクラブは、よりコアなブースターの方に向けたサービスを考え実行するチームでした。ただ、私はバスケをもっと多くの人に知る機会を増やしたいって気持ちが昔からあるので、そのキッカケになれるような仕事もしてみたいなって思っていて。広報には興味があったので、2年間のファンクラブの経験を活かしたいなって思っていたところはありました。選手・チーム・スタッフの魅力を、どう伝えたらブースターさんは喜んでくれるか、SNSをキッカケに今まで試合を見たことのない人が「こんな選手のいる千葉ジェッツの試合を見に行ってみたいな」とか、よりバスケを身近に感じて楽しんでもらう仕事がしたいと思っています。

__きっと清野さんの中で「バスケを広めたい」って気持ちが、千葉ジェッツに入ってから以前よりも増していってるのではないかと、お話を伺ってて思います。改めて、去年1年を振り返っていかがでしたか?

清野:やっぱり声が出せないシーズンではあったんですけれど、負けた試合の後にスタッフが「ありがとうございます、明日もよろしくお願いします」とかブースターさんにお声がけすると「ジェッツは大丈夫!」「明日は勝てるから!」って言葉をかけてくださって。選手はもちろんですけど、最後まで応援してくださるブースターさんの後押しがあったからこそ優勝できたと私自身は感じています。

__清野さんもブースターさんへの愛、半端じゃないですね。

清野:本当に私たちフロントスタッフも、ブースターさんに支えられることが多いです。芳賀も言った通り、盛り上げたり、楽しめる非日常の空間をフロントスタッフは全力で創っていきたい気持ちですけれど、私たちだけではなくて、ブースターさんと一緒になって創り上げていきたいなって思ってます。ファンクラブでの経験を生かして、これからは広報として、千葉ジェッツを一緒に楽しみ、バスケの魅力を伝えられる発信をしていきたいと思います。

__具体的に、どんなことをイメージされているかも最後教えていただけませんか?

清野:やっぱり広報に異動してからは、まだまだ知らないことも多いなって実感しています。それこそ特に、選手がどんな思いで千葉ジェッツに居て、プレーをしているかなどは、ファンクラブではわからなかったことです。チームと近い距離になって『新㌥セーノ』ってキャラクターも作っていただけたので、もっと選手のコアな部分を知っていって、プレイ以外の側面で選手にスポット当てて発信したいと思います。それから、チームスタッフの存在もより多くの方に知ってもらいたいと思っています。プレイヤーはもちろん、そのプレイヤーを支えるチームスタッフがいるということと、プレイヤー以外のバスケに関わる職業があるということを、より多くの人に伝えていきたいです。色々な側面で、千葉ジェッツを知ってもらえたら嬉しいです!

>>>次回、新生広報チームの3人から、チームのより深い内容を座談会形式で語っていただきます!





【PROFILE】

清野 咲歩 (せいの さほ)|新㌥セーノ

東海大学卒。学生時代は大学バスケットボール連盟で4年間、運営を手掛けていた。4年生の12月(インカレ終了時)まで一般職での就職活動は一切せず、とにかく「Bリーグのクラブで働きたい」と片っ端から当たっていたとのこと。さまざまなチームでインターンやボランティアなども経験したが「新卒は採ってないんだ」と断られ続けたものの、4年生の年末に当時千葉ジェッツの社長をしていた島田さんと会う機会があり、物凄い熱量で思いを伝えたところ、内定となった。

休みの日はもっぱら自宅でYouTubeとTikTokを見ているという。オススメYoutuberは『平成フラミンゴ』と『カルマ』。


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▼vol.2の芳賀さんの記事はコチラ



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