強豪バスケ部のマネージャーとして「ゼロ」からホームゲームの立ち上げという挑戦を成し遂げた宮﨑友紀乃さん。
その熱い経験を原点に、一度は離れたスポーツ業界への復帰を新卒からわずか2ヶ月で決意します。
スポジョバを通じて入社された方のその後を追う企画「スポジョバ採用ファイル」。
大学時代の成功体験と現在の仕事への熱意、そしてチームカラーであるイエローに染まるアリーナへの思いを宮﨑さんに伺いました。
(取材・執筆:中田 初葵、編集:池田 翔太郎)
——Bリーグの大ファンなので本日の取材を楽しみにしておりました!どうぞよろしくお願いいたします!早速ですが、どうやってスポジョバを見つけてくださったのですか?
見つけたのはInstagramの広告です。体育会の経験を生かすという内容だったので興味があって登録をしてみました。
——登録が2022年ということで3年前から使っていただき非常に感謝しております!なぜスポジョバに登録されたのでしょうか?
その当時はまだ大学生だったので就活するうえでの選択肢の一つとして登録しました。スポーツ業界はどういう業界なのか、どういう職種があるのか見たかったですし、正直スポジョバを使って就職しようとは最初思っていませんでした。
——どんな期待を持って3年間使ってくださっていたのでしょうか?
他の求人サイトはBリーグなどのプロチームの求人があまりない印象でした。スポジョバはスポーツに特化した求人サイトだったので、Bリーグなどのプロチームの求人がないかひたすら見ていました。登録した当初よりも求人数が増えたなと感じています。
——そこで今回仙台89ERSさまに採用されることになりましたが、どのような基準で探されていたのでしょうか?
Bリーグチームという基準で探すだけでなく、自分がやりたかった「興行運営」という軸でも探していました。そこでたまたま出合えたのが仙台89ERSの求人でしたね。
——スポジョバ一同、もっとBリーグの求人を増やしていきたいと思いました!今回サポート機能(メッセージ上でお悩みやお困りごとを相談できる機能)を使って採用までの支援をさせていただきましたが、どうしてサポート機能を使おうと思われたのでしょうか?
就活をしたときに、大学のキャリアアップセンターで書類の添削などをしてもらったのがすごくよかったんです。社会人になって添削や面接の練習をしてもらえる人もいないし、キャリアアドバイザーも使っていなかったので、せっかく登録してるならやってもらおうと思い、メッセージ上でお願いをしました。
——具体的にどんなやり取りや対策などを行っていたのでしょうか?
面接対策をしっかり行っていただきました。Bリーグ業界や面接の内容など細かく教えてくださり、選考状況に合わせた質問などをシミュレーションしてくださったので、良い対策になりました。
——ご自身だけで行う転職活動もあれば、キャリアアドバイザーを介しての転職活動などスポジョバにも支援方法は様々ありますが、サポート機能を使用しての転職活動の良さを教えてもらってもよろしいですか?
自分のタイミングで返信ができるので、メッセージ上でのサポート機能は使いやすかったです。仕事をしながらだったので、時間が限られた中での転職活動でした。だからこそ、自分が必要としているときに気軽にメッセージ上でお願いできるところが良かったです。
——Bリーグ業界にこだわりがあるようでしたが、ご自身はバスケをやられていたのでしょうか?
中学生の時に初心者からバスケを始めました。高校に入学した時もプレーヤーを考えましたが、その当時は県大会で優勝するレベルの部活だったので、自分はプレーヤーは難しいなと感じました。それもあって高校からは男子バスケ部のマネージャーを始め、大学でもマネージャーを務めました。どちらかというと、自分がプレーするよりも人をサポートしたりするほうが好きということもあったので。
——進まれた大東文化大学の男子バスケ部は強豪校だと思いますが、どうして大学でもマネージャーをやられたのですか?
やっぱりバスケに関わりたかったですし、高校3年生の時にコロナウイルスの影響で引退試合がなくなってしまったんです。不完全燃焼だったので、大学受験をするときにマネージャーを受け入れている大学を探して大東文化大学に決めました。
——大学選びの基準にまで入れてしまうほど、バスケへの思いやマネージャー職への愛があったのですね!誰かをサポートする楽しさはどんなところにあるのでしょう?
自分のサポートで試合に勝てたときやお客さんが喜んでいる姿を見られたとき、あとは選手が応援されていつも以上のパワーを出せた場面が見られると楽しいなと感じますね。
——大東文化大学 男子バスケ部のマネージャー生活の中で最も印象的だったことはなにかありますか?
ホームゲーム運営をしたことですね。今の仕事にもつながっている大切なピースです。大学バスケはもともと公共の体育館を借りたり、様々な大学の体育館でリーグ戦を行ったりするのですが、それを自分の大学でホームゲームとして開催する挑戦をしました。東海大学のホームゲームを見に行った時に、音響や照明、イベントなどを行っている会場に感動をしたんです。私たちの監督の「もっと大学バスケを盛り上げよう」という考えもあり、私たちの代が初めてホームゲーム運営をスタートさせました。
——初めてのホームゲーム運営!大変ではなかったですか…?
何もない状態からのスタートでした。何から何まで自分たちで手配しなくてはいけなかったので本当に大変でした。ですが、いざ当日お客さんを迎え入れてお客さんでいっぱいになった自分の大学の体育館を見たときに、本当に頑張った甲斐があったなと感動しました。その当時は負けが続いていたリーグ戦でしたが、ホームで勝てた瞬間を見られたときはホームゲームの力を強く感じましたね。
——Bリーグ観戦が好きな私もやはりホームゲームが大好きですし、大きな力を感じます。大東文化大学らしいホームゲームってどんなものなのですか?
よく周りから言われていたのは、子どもたちの多さでした。小さい子どもたちがよく見に来ている印象が強かったので、アットホームな雰囲気だといわれていましたね。
——子どもたち向けに何かされていたのでしょうか?
大学がある埼玉県東松山市のミニバスの連盟に声をかけ、試合に招待させてもらっていました。また、子ども向けにお菓子を配布するイベントを行いながら、子ども向けのイベントを少し多めに企画していました。
——興行運営という大きな挑戦をされやりがいを感じられていた中で、新卒ではスポーツ業界に入らなかったのはなぜでしょう?
たまたま監督に声をかけてもらったのが大学職員の仕事でした。自分たちがホームゲーム運営をするのに職員の方々にたくさん助けていただいたので、自分もそれを返せる形で他の大学職員になれたらいいなと思いました。
——ですが、なぜこのタイミングでもう一度バスケ業界を志そうと思われたのでしょうか?
学生が窓口に来て対応するときなどは本当に楽しかったですが、基本は事務作業。定時で行って定時で帰ってくるということは良かったですが、できることがどうしても限られていました。今までの大学での生活と比べると物足りなくなってしまったんです。
——何を求めて転職活動をされたのでしょうか?
自分の成長と刺激、あとはやっぱり支えられる仕事や創り上げる仕事を求めていました。そうなるとやっぱり興行運営の仕事だなと。ホームゲーム運営を大学時代にやってきたからこそ、また携わってみたいと感じました。
——大学時代のあの感動をもう一度味わいたかったのですね。ちょうどスポジョバで興行運営の求人を出されていた仙台89ERSと巡り合い、ご入社することになりましたが、入ってみていかがでしょうか?
まだ入って間もないですが、とても楽しいです。前職は8時間の労働時間をどうやり過ごそうか考えていましたが、それに比べて今はやることも覚えることもたくさんあってとても楽しいです。
——楽しいと感じられることが一番ですね!何が楽しいと思われているのでしょうか?
いざ会場を作るとなったとき、何もない真っ黒なアリーナからどんどん装飾が入ってチームカラーであるイエローに染まっていきます。さらにお客さんがそこに入れば、もっとイエローに染まっていくところを見るのが本当に楽しいです。そこでまた出た改善点などをどんどん把握していき、もっといいものにできるのではないかとワクワクしています。
——真っ黒から黄色への変化が見られるワクワクもあるのですね!もうすでに少しずつお仕事にも携わっていると聞きましたが実際やってみていかがですか?
この前のプレシーズンゲームの運営に携わりました。とりあえず全体がどういう流れで興行運営が行われているのかを参加しながら学びました。本当に大変だなと感じましたが、準備の部分でもう少し念入りにできたらよかったなと感じています。
——お客様の反応なども見ていかがでしたか?
SNSやお問い合わせなどを見ながらチェックをしています。ブースターからプレシーズンゲームの感想やご意見をいただいて、いろいろな意見があるのだなと見えていない部分も感じることができました。
——今まで行ってきた大東文化大学と仙台89ERSのホームゲーム運営に何か違いはありましたか?
やはりキャパシティや規模の大きさは比にならないくらい何十倍も大きくて、それに伴って関わってくる方々の多さややり方も違うのだと実感しました。微力ですが大学時代の経験も活かしたいですし、新たに仙台89ERSでの興行運営のやり方も勉強して、よりよい興行運営の仕方を目指したいです。
——ちなみに大学時代の経験のどんなところが今に活かせそうですか?
規模が違いすぎますし、大学時代にやっていたこととはまた違うのだなと実感しているので難しい部分もありますが、もっと選手と関われる場を作れたらいいのかなと思っています。大学バスケは選手と関われることがお客さんにとって一番楽しいところではあると思うので、ルールも厳しい中ではありますがなにかいい形で関わることができる場面を生み出せたらいいなと考えています。
——入って間もない中ではありますが、今後仙台89ERSさまで挑戦してみたいことはありますでしょうか?
毎回1つでもなにか違うポイントを取り入れたホームゲーム運営ができたらいいなと思っています。たった1回のホームゲームが最初で最後になる方もいると思うし、毎回毎試合応援に来てくださる方にとっては、また同じだなと思われたら離れていってしまう。だからこそ毎試合ごとにアップデートできるようになりたいです。
——その要素を宮﨑さんのほうで考えるということですね。少し大きくなりますが、ずっと関わってきているバスケの今後の未来をどう考えていらっしゃいますか?
もう少し手軽に見られるスポーツになりたいですし、テレビなどでも野球やサッカーのように取り上げられるようなスポーツになっていってほしいです。そうすればもっと楽しくいろいろな人が会場に見に来れるようになるのかなと思います。
——私も同じことを常々感じております…!最後に、宮﨑さんはこれから先どういう存在でありたいですか?
日々成長することは忘れずに、いろいろな人から頼られる存在になりたいです。今は仕事を覚えることに必死ですが、それをまずはきちんとこなせるようになって何を聞かれても答えられるようになりたいです。
【PROFILE】
宮﨑 友紀乃(みやざき ゆきの)
大東文化大学の男子バスケットボール部マネージャーの主務としてホームゲーム運営に尽力。現在は仙台89ERSの興行運営担当として業務に励んでいる。マイブームは、ドラマ鑑賞。中でも韓国ドラマが大好きで「涙の女王」がおすすめだそう。
設立年月 | 2004年05月 | |
---|---|---|
代表者 | 志村 雄彦 | |
従業員数 | 25名 | |
業務内容 | Bリーグチーム「仙台89ERS」の運営 |
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