「ハンドボールの起源を知りたい!どこの国が発祥なの?」
「ハンドボールはいつ、そしてどんな経緯で日本に渡ってきたの?」
前回はハンドボールのポジションごとに求められる能力や、役割について詳しく取り上げました!
→ハンドボールのポジションごとの役割、名称を解説!どんな能力が必要!?
日本ではまだまだ競技人口が少ないですが、欧米をはじめとした海外では、実はサッカーと肩を並べるほどの人気を誇るハンドボール。
今回はハンドボールがどこの国でいつ誕生したのか、その起源に加えて、日本でどのようにハンドボールが広まっていったのかを詳しく解説していきます!
ハンドボールの起源は19世紀末のデンマーク、そして20世紀初頭のドイツであると言われています。
現在のハンドボールは7人制ですが、ハンドボールが誕生してからしばらくは7人制と11人制と2種類のルールが存在していました。
11人制のハンドボールの起源となったのがドイツ、現在と同じ7人制の起源はデンマークとなっているため、発祥の国が2つとなっています。
それではなぜ7人制と11人制のハンドボールがそれぞれ別の国で誕生したのでしょうか?
7人制、11人制の2種類のハンドボールが誕生したのにはそれぞれの国の文化が関係しています。
デンマークは寒冷地域であり、そのことからハンドボールは屋内競技として発展していきました。そのため、狭い屋内でも競技ができるように7人制でハンドボールが親しまれていきます。
一方ドイツでは女性向けのサッカーとしてハンドボールが広まっていきました。
広い屋外でプレーされることが多く、かつサッカーに代わるという点から11人制として競技が認識されていったのです。
各ルールはそれぞれの近隣国を中心に広まっていきましたが、少人数で、かつ狭いスペースでも競技ができるため、7人制が次第に主流となっていきました。
さらにはドイツが第二次世界大戦で敗戦したこともきっかけとなり、デンマーク発祥の7人制ハンドボールが競技として確立されることとなったのです。
1936年のベルリンオリンピックでは11人制のハンドボールが採用されたものの、第二次世界大戦終戦後の世界大会では7人制に一本化。
1972年にはオリンピックで初の7人制が採用される流れとなります。
1922年、ヨーロッパへの留学経験のあった東京師範学校の大谷武一氏によって日本にハンドボールが伝わりました。
初めに伝わってきたのは11人制のハンドボールであり、1937年には日本で初のハンドボールの公式戦が実施されました。1938年には日本ハンドボール協会が設立。
その後、先ほど説明した理由から1963年には7人制にハンドボールは統一され、1976年には日本ハンドボールリーグが設立、次第にハンドボールが日本中に広まっていきました。
今回はハンドボールの起源についてその発祥国や時代、また、日本にどのようにハンドボールが渡ってきたのかに関して詳しく取り上げました!
そんなハンドボールですが、まだまだ日本国内ではマイナースポーツという印象が強いのではないでしょうか?
しかしハンドボールは世界的に見ると競技人口が実は多いスポーツなのです!
気になるハンドボールの競技人口についてはこちらの記事で詳しく取り上げているので、ぜひ併せてお読みください!
→ハンドボールはマイナースポーツ?日本、世界の競技人口を紹介!
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