「追い風参考って?」
「風はどうやって測っているの?」
「風はどのくらい記録に影響するの?」
大会で風速がアナウンスされているのを聞いたことがある方もいらっしゃると思います。一方で、実際に風と陸上競技の関係を知っている方は、そこまで多くないのでは?
実は陸上競技にとって風はとても重要なのです!
今回は陸上と風の関係について解説します!
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陸上競技の100m、200m、100mH、110mH、走り幅跳び、三段跳びでは風の影響を特に受けやすいとされています。
そのため、追い風が2.0m/sを超えると追い風参考記録となってしまい公認記録として扱われません。
風には追い風と向かい風がありますが、上記した短距離種目やフィールド種目では追い風が強いと記録が出やすくなってしまうため風速に制限を設けているのです。
大会結果には、追い風の場合「+」(プラス)、向かい風の場合は「−」(マイナス)と表記されます。
ちなみに風速2.0m/sの風は、顔に風を感じ木の葉が揺れる程度の強さとされており、最も強いレベルの風が台風並の風であることと比べると風速2.0m/sは軽風に該当します。
ここまで、追い風2.0m/sで参考記録になってしまうということについて説明しました。
ところで、追い風の強さがどのくらいタイムや記録に影響するのか気になりませんか?
ある説によると追い風1.0m/sで0.085秒ほど有利に働くと言われており、公認記録の上限である追い風2.0m/sの場合だと無風状態より約0.17秒速くゴールできるということになります。
実際の記録に換算した場合、100m10秒00で走ることのできる選手が追い風2.0m/sで走ると単純計算で約9秒83というタイムを出せることになります。
走り幅跳びと三段跳びへの風の影響についての数値的な根拠は証明されてないものの、追い風が強いと助走が長くなり正確に踏み切れずファールになってしまったり、向かい風が強いと踏み切り位置の手前で跳んでしまい記録が伸びにくくなってしまうこともあるようです。
どの種目も風が競技結果に与える影響は、少なからずあるということが分かりますね。
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実際に風はどのように計測されているのでしょうか?
風速は風速計で測定し、設置位置も種目ごとに決められており100m、200m、100mH、110mHではゴールから50m地点、走幅跳と三段跳は踏切板から20m地点に設置されています。
さらに風速計はトラックから2m以上離してはならず、高さも1m22cmと決められています。
計測時間も以下のように種目ごとに決められており、その平均値が風速となります。
100m スタートから10秒間
200m 先頭の選手が直線に入ってから10秒間
100mH スタートから13秒間
110mH スタートから13秒間
走幅跳 選手の助走が40m以上の場合は助走路の側にあるマーク通過から5秒間、 40m未満の場合は助走開始から5秒間
三段跳 選手の助走が35m以上の場合は助走路の側にあるマーク通過から5秒間、 35m未満の場合は助走開始から5秒間
また、風速は小数点第2位を繰り上げるので追い風2.03m/sだった場合は追い風2.1m/sとなります。
このように陸上競技では風について細かいルールがあるのです。
風によって記録が左右されるなんて陸上競技は繊細ですね!
今回は陸上競技と風の関係について解説しました!
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