「あー、ココが見たいのに絶妙に見えない…」プロスポーツを見ていて、このようなもどかしさを感じたことはありませんか?スポーツ好きであればあるほど、マニアックな部分を切り取ってみたいもの。しかし、なかなかTVや動画では、一定方向からしか映っていないのがあるある。もし、この映像がリアルタイムで見たい角度から見えたら、よりスポーツ観戦を楽しめるとは思いませんか?
その実現により世界を変えようとしている企業がある。『4DREPLAY』は、球場やスタジアムにカメラを数十~百台近く設置し、バットがボールにインパクトする瞬間も汗が飛び散るシーンも様々な角度から映し映像を作っている業界の新星。今回は、同社ビジネス本部の梁瀬氏に、目指している方向と、その実現に向けた採用計画を伺った。この企業の未来に、あなたは間違いなく胸が高鳴る。
(取材:構成=スポジョバ編集部 小林亘)
__主にリプレイ動画を作っている企業さんという認識でいるものの、大変恐縮ですがまず御社のサービスについて詳しく伺えますか?
梁瀬:もちろんです!弊社の社名にある「4D」は、3次元のXYZ軸に加えて、時間軸を加えて「4次元=4D」という意味を持っています。映像の角度も時間も、ユーザーが自由自在に変えながらライブやリプレイの映像を楽しめるというコンセプトで作られた会社です。すでに日本でも海外でも数多くのスポーツやエンタメで実績がありまして、大きいイベントだと、昨年のメジャーリーグのワールドシリーズや、スポーツの世界大会を撮影したことですかね。
__スポーツ的世界大会の撮影の一端を担うって相当すごいですね…!!ほかにはどんな撮影をされているんですか?
梁瀬:NBAチームと1年契約をして、アメリカの本拠地にカメラを常設し撮影したり、テニスの全米オープン、それこそ大坂なおみ選手が優勝した大会なんかも撮影していました。ほかだと…
__まだあるんですか!?(笑)
梁瀬:ええ(笑)国内ですと、福岡のPayPayドームと、この4月にオープンした沖縄アリーナの2箇所で常設しています。あとはコンバースのスニーカーのCMとかに使ってもらったりしていますね。
__いや凄すぎますね。ただ、まだ凄さを実感しきれていないのですが、御社の映像は、具体的にどんなところが魅力なんでしょうか?
梁瀬:たとえば野球でホームランを打った場面があったとします。その際、従来であれば真横からしか映せてなかったものが、ボールとバットのインパクトの瞬間で止めて、ぐるーっと回って見やすいところで止めて、また再生できる、といったイメージです。映像がぐるっと回ることで、バットの角度や押し込む腕の使い方、あとはやっぱりカッコいい角度で選手を映せるのは、1つ魅力ですかね。じゃあ、1つご紹介しますね。
__本当ですか!ありがとうございます!
__これは凄い。見てみると、より魅力が理解できます。
梁瀬:ありがとうございます。このような映像を「自由視点映像」と言うんですが、何社か似たようなサービスを手掛けている企業さんもありまして。その中でも弊社は、100台くらいのカメラを設置して、タイムスライスという方式で全てのカメラをシンクロさせて撮影しています。その映像はほぼ加工せず、紙芝居的にパラパラっと切り替えながら再生するので、ほぼリアルタイムで見ることができるのが強みですね。あと映像はほぼ加工せず、カメラの性能を生かしているため、他社さんより画質が圧倒的にキレイで、いわゆる「ぬるっと感」のある動画が撮れることも強みかな~と。
__なるほど。紙芝居っていう表現がすごくわかりやすいです。でもリプレイで使われるんですよね?それこそ野球中継中に「今のプレイ、もう一回見てみましょう」みたいな瞬間で使われるとか。どうやって配信しているんですか?
梁瀬:仰る通りです!弊社のサービスの強みとして”画質”があるのですが、もう一つは、リプレイを作ってテレビ局さんなどに送れる”速さ”。撮影してから動画を送るまで、だいたい10秒くらいしかかからないんですよ。
__えっ…?10秒ですか!?
梁瀬:はい、10秒くらいですね。動画作るだけだったら5秒とか。他社さんだと、どんなに早くても数十秒から、場合によっては数時間かかってしまうので、なかなかプロスポーツの現場で使うことが難しいんです。そこは当社がこだわっている部分で、やっぱりリアルタイム、生にこだわって、スポーツの分野でもっと当社の映像を広めたいって考えています。
__とんでもないですね(笑)凄すぎます。お客様・クライアントからも好評なんじゃないですか?
梁瀬:それこそ当社の「ぬるっと感」をすごく気に入って採用してくださったお客様もいらっしゃいます。いずれにしても、これから5Gの時代に突入するので、それを広めるツールの1つとして、親和性が高いということで各通信会社さんは当社を選んでいただいてます。
__携帯でスポーツを見る方も多いでしょうし、これからどんどん視聴方法はもちろん、映像の見せ方も大切になってきそうですね。
梁瀬:そうですね!それこそ撮影も今は私たちのカメラですが、いずれはご自身のデバイスでできるようになったらいいなと思っています。たとえばパーティで盛り上がったところをちょっとお互い撮ってクラウド上で組み合わせて、回転する映像ができたら面白いな~とか、色々夢は膨らんでいます(笑)
__コンシューマー向けのプラットフォーム…!聞いただけでワクワクします(笑)それが御社の今後の目標ということですか?
梁瀬:そうですね。とはいえ、スポーツ庁が2025年までにスポーツの市場規模を15兆円まで拡大するという話があります。その一丁目一番地の施策として、スタジアム・アリーナ改革と言って、従来の球場やスタジアム、体育館で「スポーツをする」という触れ合い方ではなく、365日人が集まる地域創生のシンボル的な場所にしようという方針があります。
__野球場や体育館を、たとえば遊べる場所にするっていうことですか?東京ドームシティのようなイメージですか?
梁瀬:その通りです!球場にショッピングモールや遊園地を作って、とにかく球場の稼働率を上げることで、地域を活性化させるための場所にする。その場所が日本全国で指定されるのですが、そこに当社のソリューションを入れることで、来場者の皆様を笑顔にできたりするんじゃないかなって思っています。スポーツを軸に、音楽や教育・医療等さまざまな分野で当社のサービスを広げていきたいですね。
__球場にきた子どもたちが、御社のサービスに触れて、動画にワクワクして色んなものを見て、スポーツの動画も見てファンになって…と、いろんなキッカケを与えられそうですね。
梁瀬:もちろん。当社の映像を見て、このスポーツが面白い!っていうキッカケになって、スポーツを見る人が増えて、TVの視聴率が上がって、ネットの視聴者数が増えて、チームの収入も上がって…みたいになれば、日本のスポーツ市場ももっと大きくなると思っています。その足がかりに私たちがなりたい。色々実現したい夢があります。それを実現するために、今回の採用があります。
__特にこれまでのプロスポーツは、来場者に依存したビジネスモデルという話を聞いたこともあります。だからこそ、御社のようなサービスは今後ますます必要不可欠になってきそうですし、先ほどのスポーツ庁が掲げる2025年・日本のスポーツ市場規模拡大(15兆円)の実現に必要不可欠なサービスでは?と思ってしまいます。
梁瀬:そう捉えていただきありがとうございます。一応売上の面で考えると、2019年の設立から順調に右肩上がりで売上を伸ばしていて、今年は2ケタ億円を目指していまして。その実現のため、日本法人としては、スポット撮影ではなくて”常設”を増やしていきたいと考えています。常設の話で言うと、日本は福岡のPayPayドームと沖縄アリーナの2箇所ですが、アメリカ法人はすでに3箇所に常設しています。日本法人も常設を増やすことで、日本市場の重要性を米国法人にもアピールしていきたいと思っています。
__常設の数を増やすことで、日本での『4DREPLAY』の認知度獲得や生活の中の”当たり前”になっていくことが目標というわけですね!
梁瀬:それこそ、ゆくゆくは『自由視点プラットフォーマー』を目指しており、さまざまな映像を配信していけたら凄く面白いな、とも思っています(笑)単純に映像を作るだけではなくて、こちら側からコンテンツを作って配信する。いろんなチャレンジをして、日本法人の文化を作っていきたい。それを「ワクワクする!」とかそういう風に感じていただける方と一緒に働きたいって思っています。
__面白いですね!さまざまな所で、これから御社の名前が見られるんじゃないかなって、私もすごくワクワクしています。
梁瀬:アメリカではスポーツに関わるお仕事を「DREAM JOB」って言うんですよ。やっぱり市場規模が大きいので。でも日本のスポーツ業界って給料安いじゃないですか。それはいけないと思っていて。日本も「DREAM JOB」にしたい。夢のある仕事で、待遇も満足できるように。私たちの映像で日本のスポーツ市場を盛り上げることができれば、それだって実現できるんじゃないかなって本気で思っています。
__素晴らしい。感動です。最後に、求職者へ向けて一言メッセージをお願いできますか?
梁瀬:やっぱり、お客様に感動を与えたい。つまらない映像ではなくカッコいい映像。視聴者にあっと言わせるような映像を、一緒に作っていきたい。それこそ、単純にぐるっと回してリプレイ作るだけではなくて、たまには選手の汗の飛び散りがわかるくらい寄った映像を作ってみるとか、そういう普通のテレビや動画じゃ見られないような、尖った映像を撮っていきたい。それキッカケで、子どもにも大人にも良い影響を与えられるような文化を、一緒に作っていきましょう!こんな感じで、大丈夫でしょうか?(笑)
__梁瀬さんの人柄の良さがバッチリ出てます(笑)今回はありがとうございました!
▶▶▶次回、実際に4DREPLAYの映像を現場で撮影している方にインタビュー!元フリーのフォトグラファーだった彼が選んだ道とは…??
【PROFILE】
梁瀬 康行 (やなせ やすゆき) / 4DREPLAY JAPAN株式会社 ビジネス本部
東京都三鷹市出身のロンドン育ち。海外での愛称は「Ryan」。25年間、大手電機メーカーで活躍。主に海外営業として40か国以上を周り、PCや携帯電話、日本版GPS、ODA等々を担当。さらには都市銀行のロンドン支店にて銀行システムのPMなども経験。2019年、企業幹部向けのビジネススクールにて米・Stanford大学へ短期留学。その際、4DREPLAY社の代表と出会いヘッドハンティングされ、グローバルに活躍中。
「チャンネルを変えても結果は変わらない」と奥様に呆れられるほど、毎晩スポーツニュースをハシゴするのが日課。バックボーンはサッカーと野球。海外出張の際の持ち物は「日本代表」という心意気。
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設立年月 | 2019年01月 | |
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代表者 | 申 大湜(シン テシク) | |
従業員数 | - | |
業務内容 | 1 放送プラットフォーム、放送装備、放送設備、放送周辺機器、ソフトウェア・プログラムの製造、開発、調査、設計、供給、販売、賃貸、輸出入およびコンサルタント業務
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