「レスリングの勝敗ってどうやって決まるの?」
「レスリングのルールについて知りたい!」
前回はレスリングの技について解説しました。
あなたは、レスリングのルールをどれくらい知っていますか?
レスリングでは、勝敗の決め方だけでなくユニフォームや持ち物など細かくルールが定められています。
今回は、レスリングのルールについて詳しく解説していきます!
※『2024国際レスリングルール』(公益財団法人日本レスリング協会審判委員会)に基づいて内容を作成(https://www.japan-wrestling.jp/wp-content/data/2024/2024__rulebook.pdf)
※最終更新日:2024年8月5日
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レスリングには、2つのスタイルがあります。
それは、グレコローマンスタイルとフリースタイルです。
現在、男子は両方のスタイル、女子はフリースタイルのみで競技が実施されています。
グレコローマンスタイルは、腰から下を攻撃と防御に使うことが禁止されています。
そのため、選手は上半身で組み合い、闘います。
フリースタイルは、全身を攻撃と防御に使うことが出来ます。
フリースタイルでは、タックルで相手のバランスを崩すことが基本です。
タックルとは、相手の胴体や足に飛び込み、そのまま投げ技やフォールに繋げるきっかけとなる技です。
レスリングをする時は、選手は「シングレット」と呼ばれる特別なユニフォームを着用します。
シングレットは水着のような形で、伸縮性に優れた生地で作られています。
試合中にシングレットを掴むことは出来ません。
試合では、世界レスリング連盟(UWW)が公認した赤色、または青色のシングレットを着用します。
組み合わせの時の抽選番号が小さい方の選手が赤色、大きい方の選手が青色と定められています。
シングレットの背中には、国名と氏名を明示することが義務づけられています。
また、試合では必ずレスリングシューズを履かなければならず、裸足で試合をすることはできません。
レスリングシューズは、紐のないものにしたり、紐の部分にテープを巻いたりするなどして、試合中に紐がほどけないようにします。
レスリングは、トーナメント方式で行われています。
決勝進出選手に敗れた選手は敗者復活戦に進み、3位を目指します。
優勝選手に1回戦で負けた選手と2回戦で負けた選手が敗者復活1回戦で対戦し、3回戦で負けた選手がその勝者と対戦します。
準決勝で負けた選手は、敗者復活戦で勝ち上がってきた選手と3位決定戦を行います。
7位以下の選手はポイントの多い順に順位が決まります。
得点については次のセクションで詳しく説明します。
試合時間は、「ピリオド」と呼ばれる単位で管理されます。
1ピリオド=3分で、1試合=2ピリオド(6分)です。
また、各ピリオドの間には「インターバル」と呼ばれる30秒間の休憩が設けられています。
なお、後述の「フォール」が決まった場合には、試合時間に関係なくその時点で試合終了となります。
レスリングの勝敗の決め方はいくつかありますが、「フォール」が成立したらその時点で試合終了となり、フォールを取った選手の勝利となります。
フォールとは、「対戦相手の両肩をマットに完全に押さえつけること」です。
しかし、フォールを決めることは難しく、時間内にフォールが決まらないこともあります。
その場合は、3分2ピリオドで獲得したポイントの合計が多いほうが勝者となります。
相手を背中から投げたり、倒したりすることで3点、 寝技で90°以上仰向けにさせることで2点など、詳しく得点が定められています。
グレコローマンスタイルでは8点差、フリースタイルでは10点差になると、勝敗が決まります(テクニカルフォール)。
レスリングでは、反則や消極的な技には「コーション」と呼ばれる警告が与えられます。
試合中に3回コーションを受けると、失格となり、負けになります。
反則行為は、パンチやキック、首を絞める、噛みつく、髪の毛をつかむ、皮膚をつねる等があります。
また、腕を90度以上に極める関節攻撃も禁止です。
試合は、マット上のレフェリーの他、マットサイドのマットチェアマンとジャッジの3人によって裁かれます。
今回は、レスリングのルールについて詳しく説明しました。
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