「テニスの壁打ちって上達に繋がるの?」
「テニスの壁打ちをしてもなんとなくボールを打つだけで、練習の仕方が分からない!何を意識すれば良いの?」
前回はテニスのトップスピンについてメリットや回転のかけ方をご紹介しました!
コートが取れない時、練習相手がいない時、そんな時に有効なテニスの練習法が「壁打ち」です。
壁打ちだと実戦ほどの成長ができないのではないかと考える方も多くいますが、実は考えながら練習をすることで壁打ちでもテニスのスキルを上達させることができるのです!
そこで今回は壁打ち練習のメリットやデメリット、意識すべき点についてご紹介していきます!
テニスの壁打ち練習で得られる効果は大きく分けて2種類あります。
1つ目はストロークの練習になるということです。
壁打ちは相手のことを気にするなく、自分の好きなペースで好きなだけ練習することができます。
それゆえに、反復練習が必要な能力を身に付けるために最適な練習といえます。
例えばラケットの面のどこにボールを当てるかなどの、テニスに大切な「打感」。これは繰り返しボールを打っていくことでしか身につけることができません。
また、壁打ちでラリーを続けるためにはコースと高さ、ボールの勢いを揃えて打つことが必要となります。繰り返して練習することで結果的に安定したスイングが身体に染み込つけることができます。
加えて、自分のフォームを見直したいという時も、壁打ちでの反復練習は有効です。
特に、まだテニスを始めたばかりという初心者の方に壁打ち練習はおすすめしたいです。初めのうちは難しいかもしれませんが、時間をかけることでだんだんとラリーを続けられるようになってきます。
もう1つの壁打ち練習のメリットは「リカバリーが早くなる」ということです。
ショットの後に体勢が崩れていては壁から跳ね返ってきたボールを打ち返すことはできません。
壁打ちでラリーが続けられるように練習を継続することで、自然と安定したスイングができるようになり、リカバリーも早くなっていきます。
壁打ち練習のメリットや意識すべきところが分かったので、次は壁打ち練習でのデメリット、身につきにくい能力について解説していきます。
テニスの壁打ち練習のデメリットは大きく分けて3つあります。
デメリットの1つ目は「ショットが同じリズム、同じ強さになりがち」ということです。
安定して壁打ちでのラリーが続けられるようになると、どうしても自分にとって心地の良いリズム、強さ、コースで打ち続けてしまうようになってしまいます。
確かに安定したスイングを身につけるという点ではプラスなのですが、実践では相手選手から様々な球が飛んできます。
リズムを崩そうとする球に対しての反応能力や相手選手との駆け引きは身に付けることがどうしても難しくなってしまいます。
2つ目のデメリットは「空間認識能力が身につかない」ということです。
壁に対して打つという性質上、自分のショットがどれくらいの浅さ、深さなのかということを知るのはどうしても難しいです。
しかし、テニスでは空間認識能力がとても大事になってきます。
コートの狙った箇所に球を打つという、テニスにおいてとても大切な能力を身に付けることができません。
最後のデメリットが「フットワークが身につきにくい」ということです。
壁打ちでは、自分のいる場所にボールが返ってくるように球を打つので、ほとんど移動をせずにラリーが続けられます。
しかし、実際の試合では、相手のショットは前後左右、様々な場所に飛んできます。
そういった球を返してラリーを続けるためにはフットワークが必要となるのです。
相手の球を返すために必要なフットワークを身に付けることが壁打ち練習では難しくなってしまうのです。
壁打ち練習のメリット、デメリットを様々紹介しましたが、壁打ち練習はどのように活用すれば一番効果が出るのでしょうか。
上記の点をまとめると、壁打ち練習は反復が必要な練習のために活用するのが良いといえます。
しかし、ただ何も考えずに反復を続けていても効果は薄いので、自分が今何を直そうとしているのか、何を身につけようとしているのかということを常に意識して練習してみてください。
また、ご紹介したデメリットに対しても自分で壁に当てるボールの角度や強さを調整してみたりすることで、より実戦に近いラリーの練習をすることもできます。
今回はテニスの壁打ち練習のメリット、デメリット、意識すべき点を取り上げました!
こちらの記事ではテニスのストロークの打ち方などを詳しく取り上げているので、ぜひ併せてお読みください!
→【基本から解説】テニスのストロークの安定した打ち方や種類を紹介!
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