走る・跳ぶ・投げるを基本としたスポーツ、陸上競技。
誰もが一度は学校の体育で陸上競技をやったことがあるのではないでしょうか。
オリンピックにおける陸上競技は、多くの人に注目される人気競技の1つといえます。
この記事を読んでオリンピックで扱われている陸上競技の種目や歴史、日本代表選手の選考方法について知る事で、オリンピックにおける陸上競技観戦がより一層「面白い!」と思えるようになるでしょう!
2008年北京オリンピックで行われた陸上競技数は男子24種目、女子23種目です。
オリンピックで扱われている陸上競技の種目は、主に3つに分類する事ができます。
競技場内の走路(トラック)を使ってタイムを競うトラック競技、走路以外のフィールド上で距離や高さを競うフィールド競技、それ以外の競歩、クロスカントリー・レース、道路競走です。
トラック種目としては、100m・200mといった陸上競技の花形である短距離種目から、400m・800mといった中距離種目、1500m・5000m・10000mといった長距離種目があります。
各国から選ばれた4人の選手がバトンを繋いでタイムを競う4×100mリレー・4×400mリレーは、オリンピックの陸上競技で特に注目を集める人気種目です。
東京2020オリンピックから1600mの男女混合リレーが正式種目として採用されます。
男女混合1600mリレーとは、男女それぞれ2人でオーダーを組み、各自400mリレーしながら走り、そのタイムを競う競技です。
走順は自由で、どの走順に男女をエントリーするかなどの決まりはありません。
他の種目に比べ新しい種目で、世界記録や日本記録などは最近の記録。
また、110mハードル(女子は100mハードル)、400mハードルや3000m障害などトラックに障害物を置いてタイムを競う種目もあります。
フィールド競技としては、走り幅跳び・走り高跳び・三段跳び・棒高跳びといった跳躍種目、砲丸投げ・やり投げ・円盤投げ・ハンマー投げといった投擲(とうてき)種目があります。
競歩は男女共通で20㎞ 競歩、男子のみ50㎞競歩があります。
トラック競技とフィールド競技の複数種目で得点を争うものを混成競技といい、男子は10種目、女子は7種目での得点を競います。
陸上競技場のタータンについて気になった方はこちらの記事をお読みください!→
男子の陸上競技種目は1896年のアテネオリンピックから実施されています。
オリンピックに女子の陸上競技種目が登場したのは1928年アムステルダムオリンピックからで、男子の陸上競技種目が登場してから32年も後の事なのです。
男子が22種目あるのに対し、女子はわずか5種目しかありませんでしたが、第2次世界大戦後、女子の地位と体力向上は目覚ましく、相次いで種目数が増加しました。
紀元前776年に行われた第一回古代オリンピックで、公式な競技として陸上競技が行われました。
第一回古代オリンピックで行われた競技は、スタディオン走という短距離走のみでした。
スタート地点から祭壇まで誰が一番早くゴールできるか、というシンプルなものだったと伝えられています。
勝つために身体を引っ張ったり、故意にぶつかって倒したりと、妨害行為を働くのが当たり前だったようです。
陸上競技はヨーロッパを中心に広く愛され、次第に競技の細分化やルールが制定。
1896年に行なわれたアテネオリンピックをきっかけに、急速に陸上競技が世界へと浸透していきました。
1912年にスウェーデンで行われたストックホルムオリンピックから、日本はオリンピックに参加しました。
ストックホルムオリンピックでは陸上競技日本代表選手として出場したのは、三島弥彦選手と金栗四三選手の2名。
三島弥彦選手は100m・200m・400m、金栗四三選手はマラソンに出場しました。
また、1928年アムステルダムオリンピックで、三段跳びの織田幹雄選手が15m21cmという記録を出し、日本代表選手で初めてオリンピックで金メダルを獲得しました。
その後のオリンピックでも、高橋尚子選手(シドニーオリンピック:マラソン競技)や室伏広治選手(アテネオリンピック:ハンマー投げ)などの日本選手が金メダリストになっています。
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陸上競技のオリンピック日本代表選手は大会の結果で選考されます。
オリンピックの陸上競技には、参加標準記録という選考基準記録があり、さらに、各種目に出場枠(ターゲットナンバー)があります。
その数に対して、参加標準記録突破・ワールドランク上位ランクインのいずれかの条件を満たせば陸上競技日本代表としてのオリンピック参加資格を得る事ができます。
ワールドランク制度とは、記録をスコア化(パフォーマンススコア)した世界ランキングの事です。
パフォーマンススコアとは、「記録スコア」と「順位スコア」の2つのスコアの合計のスコアです。
「記録スコア」とは、タイムを風や手動記録の影響を考慮してスコア化したもので、順位スコアとは大会位置づけを反映して順位をスコア化したものです。
スコアを出す為に必要な記録数は最低でも2つ以上であり、1回限りの懐疑性のある記録でのオリンピック参加資格獲得を防げます。
また、選手のパフォーマンスを明確な一定基準での相対値を算出できる、大会のヒエラルキーが明確になる、エリアで実施されている大会の価値が向上する等のメリットもあります。
国際陸上競技連盟(現 ワールドアスレティックス)は、2016年、ワールドランキング制度を導入することを決定しました。
東京2020オリンピックから、参加標準記録とワールドランキング制度を併用することになりました。
今回は、陸上競技のオリンピックについて詳しく解説しました!
これでよりオリンピックの陸上競技を楽しむことが出来るでしょう!
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