陸上競技で使われるタータントラック。
水はけのよく、雨の日でも競技を行うことができます。
全国や世界規模の大会で青色のタータンが使われている様子を見たことはありませんか?
実は、タータンにはブルータータンや高速タータンといった種類があるのです。
この記事を読んで、タータンについてだけでなく、素材や色の違いによって期待されている効果を理解しましょう!
タータンとは、陸上競技場のトラックに使用されている合成ゴムのことです。
濡れても滑りにくく水はけが良いタータントラックは、雨の日でも競技を行うことが出来ます。
そのため、全天候型トラック・オールウェザートラックとも呼ばれています。
タータンという名前は、元はアメリカの化学・電気素材メーカーであるミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社の商標名です。
タータンが登場するまでは、アンツーカーと呼ばれるレンガを細かく砕いた土の塗装のトラックが主流でした。
アンツーカートラックは、1964年に東京で行われた夏季オリンピックの国立霞ヶ丘陸上競技場に使われています。
国際大会でタータントラックが初めて使用されたのは1967年のパンアメリカン競技大会です。
その翌年の1968年に行われたメキシコオリンピックでもタータントラックは使用され、陸上競技の各種目の記録が飛躍的に上がりました。
陸上競技用のスパイクには、主にタータントラック専用、アンツーカートラック専用、タータン・アンツーカートラック兼用の3種類があります。
タータントラック用スパイクとアンツーカートラック用スパイクではついているピンの形やソールの厚さが違います。
タータントラックでスパイクを使う際には、タータントラックに対応しているスパイクを履く必要があります。
タータントラックの国際的評価が高まったことを受け、日本の複数の競技場でもタータントラックが導入されるようになりました。
合成ゴムの代わりにポリウレタンの素材を用いることでタータントラックの摩耗が激しいという問題が解決され、タータントラックは広く取り入れられるようになりました。
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タータントラックと言われて、皆さんは何色のタータンを思いうかべますか?
たぶんレンガ色のタータンではないでしょうか。
アンツーカートラックの名残があり、レンガ色のタータンを採用している競技場が多いです。
しかし、最近はブルータータンを採用している競技場が増えてきています。
ブルータータンとは青色のタータンの事です。
2016年に行われたリオオリンピックではブルータータンが採用されていました。
赤色はアドレナリン分泌を促し興奮状態にする・活力を与え前向きな気持ちにさせる効果があります。
一方で青色は興奮を抑え集中力を高める・リラックスさせる効果があります。
ブルータータンは集中力を高めるため、選手は安定して好記録を狙うことが出来ます。
近年、ブルータータンを導入している競技場は増えています。
日本の公認陸上競技場約470箇所のうち30箇所はブルータータンを使用しています。
タータンには、高速タータンというものもあります。
高速タータンとは、通常のタータンより弾力性や反発性、グリップ性に優れているタータンです。
選手は好記録を出しやすいと言われています。
日本でも、長井陸上競技場や広島広域公園陸上競技場など何か所かの競技場が高速タータンを使用しています。
しかし、高速タータンは弾力性や反発性に優れているため体への負担が大きく、トレーニングには不向きです。
高速タータンは一般的な競技場で採用されることはほとんどありません。
トップ選手が競う世界大会が行われる競技場で、高速タータントラックを導入することが多くなっています。
2020年の東京オリンピックのために作られた新国立競技場も、高速タータンを採用しています。
新国立競技場の高速タータンは、2012年のロンドンオリンピック・2016年のリオオリンピックで使用した高速タータンの進化版です。
東京オリンピックではトップ選手の更なる好記録を見ることが出来るかもしれません。
今回は、陸上競技のタータンについて詳しく解説しました。
自分が使っている競技場のタータンがどんなものなのか調べてみるのも面白いかもしれませんね。
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