「柔道って、何を競っているの?」
「何もしていないのに、反則なの?」
日本で柔道はメジャーな競技で、強豪国として国際大会にも出場しています。
そんな柔道の基本的なルールをあなたは知っていますか?
今回は柔道のルールについて詳しく取り上げます!
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柔道は1964年にオリンピックの正式競技となりましたが、現在は当時とは大きくルールが改正されています。
現在の国際ルールは、一本、技あり、有効の3つの評価方法で勝敗を競います。
一本とは、技が決まると勝敗が決することです。
投げ技では、相手を仰向けにさせた時や背中を床につけて倒した時に一本となります。
また、抑え込みでは、25秒以上抑え込むと一本となります。
固め技や締め技は技が決まるだけではなく、相手がタップもしくは降参、審判が止めた時に一本となります。
技ありとは、一本にはならない程度の技を成功させた時に用いられます。
投げ技では、一本としては不十分だが一本のような技が決まると有効となります。
固め技では、一本に5秒足りず20秒以上抑え込むと技ありとなります。技ありを2回取ると一本になるので積極的に狙うことが効果的です。
有効とは、技ありにならない程度の技を成功させた時に用いられます。
投げ技は、技ありとしては不十分だが技を成功させた時、固め技は15秒以上抑え込んだ時と、条件が徐々に下がっていきます。
有効は何度取っても、技ありや一本にはなりません。
勝敗を決めるのは、この3つの評価方法です。
審判によって、評価に多少差ができてしまうのが現状です。
また、時間内に勝負が決まらなければ引き分けとなります。
柔道には、軽微な違反行為に対する「指導」と重大な違反行為に対する「反則負け」の、2つの罰則があります。
軽微な反則行為には指導が入ります。
指導は、1試合において3回まで許されます。4回目の指導は反則負けとなります。
つまり、相手に一本勝ちを与えることになります。
また、指導が入ったとしても相手の選手にポイントを与えることや減点などのシステムはありません。
あくまでも技によるポイントの獲得で勝敗を決めます。
ただ、獲得スコアが全く同じ場合は、指導が少ない選手が勝ちとなります。
時間無制限の試合では、初めに指導を受けた選手が負けとなります。
もう1つは重大な反則行為による反則負けです。
11項目の重大な違反をまとめました!
以下の行為を行った場合、その場で反則負けとなります。
反則負け(重大な違反)となる行為
1.河津掛、蟹挟み、胴締、足緘といった行為
2.肩車、双手刈、朽木倒しなど直接足を取る行為
3.肘以外の関節を取る行為
4.パワーボムのように相手を持ち上げて背を畳にたたきつける行為
5.内股や払い腰などの技を掛けたときに軸足を内側から刈る行為
6.主審の指示に背く行為
7.柔道精神に背く行為、相手を故意に痛めつける、傷つける行為
8.金属などの硬いものを身に着ける行為
9.相手選手が後方から掴みかかった際に敢えて後ろ側に倒れこむ行為
10.内股、払い腰などを仕掛ける際に頭から床に突っ込む。立ち、膝立ちから肩車や類似した技でまっすぐ後ろに倒れこむ行為
11.立ちの関節技で畳に倒れこむ行為
重大な反則行為の特徴は、危険性が高いという事です。
柔道は安全性を大切にしています。その理由は起源を知ることで分かるかもしれません!→【柔道起源】柔道の歴史・始まりを紹介!オリンピックはいつから?
【あなたの柔道好きを生かしませんか?】
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国民体育大会(国体)、全日本柔道選手権、世界柔道選手権、オリンピックの試合時間は、
男女関係なく4分間です。
そのため、他の競技とは異なり短時間で見どころ満載なのも特徴的です。
ちなみに、柔道では、階級の違いによってルールの変更もありません。
→柔道の階級が知りたい!体重や身長の体格差をどう分類しているの?
競技をするに当たり、プレー面だけに注意すれば良いわけではありません。
身に着ける道着にも注意を払いましょう。
上衣は、帯を締めた時に臀部が全て覆われていて、袖は手首が覆われてなければいけません。
袖の空間が腕と10㎝~15㎝程度の余裕を持たせることや、へその少し上、胴体の最下部は20㎝以上重なっている必要があるなど、細かく規定があります。
下衣は、くるぶしから上、3㎝以下の長さで、裾の幅は10~15㎝程度の余裕を持たせる必要があります。
帯にも規定があり、腰を2回周りで結び、結び目から20㎝以内の長さとなっています。
柔道着は、袖や裾が短すぎると掴みにくくなり、長すぎると不利になります。
そのため、お互いが安全かつ公平な試合ができるようにサイズの規定もしっかりと定められているのです。
今回は、柔道のルールを詳しく紹介しました!
安全かつ公平である柔道のルールを覚え、観戦時に自身で勝敗を判断してみるのも楽しみの1つになるかもしれませんね!
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