「ゲーム差ってどうやって計算しているの?」
「ゲーム差と順位に関係はあるの?」
野球の順位表を見ると、ゲーム差という欄があります。
勝ち点差とはまた違い、意味がよく分からない方も多いのではないでしょうか。
今回は野球のゲーム差に関して詳しく解説します!
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ゲーム差とは、
「下位のチームが上位チームと同じ順位になるためには、直接対決で何試合勝てばいいかを表す指数」です。
このゲーム差には勝率が関係します。
勝率は、シーズンを通して勝った試合の比率のことです。
※引き分けは勝ちにも負けにもカウントされません。
例えば、スポーツニュースで、
「首位は巨人、2位はゲーム差2で阪神」
というアナウンスがあったと仮定します。
この場合、阪神は巨人との直接対決で2連勝すれば追いつきます。
また、0.5というゲーム差の表記もよくあります。
上記のゲーム差2を0.5に置き換えて考えてみましょう。
ゲーム差0.5の状況では、
巨人が阪神以外のどこかのチームと引き分けて、阪神が巨人以外のどこかのチームに勝った場合、阪神は追いつきます。
もしも、最終結果で勝率が同じになった場合は、年間の勝利数が多いチームが勝ちとなります。
その為、勝てる試合は勝ち切り、引き分けを減らす方が優勝する可能性は高くなります。
そんなゲーム差の計算方法を簡単に表した計算式は、
(上位チーム貯金数−下位チームの貯金数)÷2
となります。
ここで、貯金と言われる「勝ち数と負け数の差」が必要です。
チームの貯金数の計算式は、
チームの勝ち数−チームの負け数
となります。
実際に2019年の1位と2位のデータを例に計算していきましょう。
1位 巨人
勝77 敗64 ゲーム差 ー
2位 DeNA
勝71 敗69 ゲーム差 5.5
巨人の貯金数は13、DeNAの貯金数は2、この差額は11となるため、11を2で割って、ゲーム差5.5となります。
これだけ見ても、この年の巨人は余裕を持って優勝したことが伺えますね。
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ゲーム差には、稀にマイナスになる場合もあります。
例えば、2017年7月2日、パ・リーグの試合で、首位楽天が2位ソフトバンクに敗れて、
ゲーム差マイナス0.5という珍現象が起きました。
この時、楽天の貯金は21でソフトバンクの貯金は22でした。
しかし、リーグの順位は勝率で決定するため、
楽天が首位をキープしたまま、ゲーム差マイナス0.5になったのです。
この時、シーズンの残り試合がソフトバンクに比べて楽天のほうが8試合多く残っていました。
つまり、マイナスのゲーム差を生み出す原因は、引き分けの多さや雨天中止等で試合が延期するといったスケジュールの都合が考えられます。
マイナスのゲーム差を生んでしまうこともあるゲーム差は、厳密に言うと順位には関係がありません。
すなわち、有効ではない指数と言えます。
リーグ順位も、最終的に勝率から計算することを考えると、ゲーム差は一体何のためにあるのでしょうか。
ゲーム差という概念は、メジャーリーグでも取り入れられています。
メジャーでは引き分けが無いため、貯金数と勝率は連動しています。
しかし、日本の場合、引き分けを試合数から除外して勝率を計算するので、ゲーム差は、もはや有効ではない指数になってしまっているのです。
有効でない指数にも関わらず、各ニュースや報道機関でゲーム差が表示されるのは定番となっています。
これはゲーム差が、
「首位のチームがどうやったら逃げ切れるか」
「下位のチームがどれだけ勝てば首位に追いつけるか」
という、おおよその目安として分かりやすいからであると考えられます。
今回は野球のゲーム差について紹介しました。
日本のプロ野球におけるゲーム差は有効ではない指数ですが、現在のチームの強さや順位を知るのはとても便利な指数とも言えるでしょう。
これを機にゲーム差という概念を頭に入れながら、ペナントレースの行く末を予想し、プロ野球を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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