【野球・ルール】申告敬遠の意味とは?敬遠(故意四球)を知ろう!

編集部 スポジョバ

【野球・ルール】申告敬遠の意味とは?敬遠(故意四球)を知ろう!

編集部 スポジョバ

敬遠とは何のことを指すのか?ルールや意味を解説します!

敬遠するって言うけどルールはあるの?」

「どんなことが敬遠になるの?」

野球において、強打者を避ける時に使われる敬遠ですが、細かなルールや意味をご存知ですか?

今回は、野球の敬遠について詳しく解説していきます!

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敬遠って何?誰がどんな時にするものなの?

敬遠とは、ピッチャーが意図的にフォアボール(四球)を選択することを指し、正式には「故意四球」と呼ばれます。

守備側がピンチを迎えた時、相手のバッターが強打者であった場合に敬遠策はよくみられます。

この判断は監督がサインを出す場合もありますが、シチュエーションによっては選手(主にキャッチャー)が指示を出すこともあります。

敬遠をするメリットとは?敬遠の意味はあるの?

敬遠はランナーを一塁に歩かせることになるため、守備側にとってはリスクを背負うことになります。

もちろん無意味ではなく、裏打ちされた理由・メリットがあります。

1つは大きなピンチを防ぐことです。

バッターが強打者で、もしホームランを打たれてしまった場合、フォアボールで一塁に歩かせるよりも、失点による大きなダメージを負ってしまいます。

ホームランを打たれるリスクより、ランナーを1人背負う軽いリスクをとるというのが、敬遠策の基本的なメリットです。

その他には、

例えばランナーが二塁にいる時、敬遠でバッターを出塁させます。

ランナー一・二塁というシチュエーションをつくり、あえてダブルプレーをとりやすくするという頭脳的な作戦もあります。

この作戦は、強打者の次のバッターの打撃力が低い場合によく使われます。

そんな敬遠は、卑怯だとしばしば話題になります。次に敬遠に対するルールを見ていきましょう。


敬遠は何度でも!?制限や新ルールを紹介!

敬遠は、守備側が意図的にフォアボールを選ぶことの呼称です。

卑怯に見えますが、ルール上はただフォアボールが出てしまったというだけでなので、具体的な数の制限はありません。

プロ野球でも多用されるほど立派な作戦のひとつですが、スポーツマンシップという観点からみると、「逃げ」と捉える方も多いです。

現にプロ野球で敬遠がおこなわれた場合、攻撃側のファンからはヤジが飛びます。

国内では、過度な敬遠により、世間がそのモラルについて考えるきっかけとなった試合がありました。

それは1992年8月16日、第74回全国高等学校野球選手権大会の明徳義塾高等学校 対 星稜高等学校 戦で起こった「松井秀喜選手への5打席連続敬遠」です。

結果的に松井選手の次のバッターが5打席全て凡退に終わり、星稜高等学校はこの試合で敗退したため、明徳義塾高等学校側の敬遠策は上手く作用したと言えます。

これだけ警戒されるということは、当時から松井選手がいかに怪物であったかを物語っていますが、そのモラルについては、当時の日本高等学校野球連盟が緊急会見を開くほどの社会問題にまで発展しました。

また、プロ野球では新ルールとして2018年から、高校野球では2020年より申告敬遠が導入されています。

敬遠を申告することで、ピッチャーはボールを投げることなく、バッターを一塁に歩かせることができます。

こちらも回数制限はなく、バッターとの対戦途中からでも申告可能です。

これはピッチャーのスタミナを温存させることや、試合時間の短縮が主なメリットとして考えられます。

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敬遠されても諦めない!?不意を突いてヒットに!

申告敬遠が導入されたことで、エンターテインメントであるプロ野球にはひとつデメリットが生じました。

それは、敬遠打ちを見ることができなくなってしまったことです。

敬遠の球ってそもそも打てるの?というポイントから話すと、先述した通り、敬遠はあくまでフォアボールのため、普通の打席と変わりません。

そのため、敬遠球を打つことはボール球を打つことと変わらないので、理論上は可能です。敬遠されたからといって諦めてはいけないのです。

プロ野球にはかつて不意に敬遠球を打ち、そのうえヒットにしてしまった新庄剛選手(当時、阪神タイガース)がいました。

1999年6月12日に行われた試合、延長12回裏、1アウト1・3塁という場面で、打席は4番の新庄選手に回ってきました。

相手のピッチャーは敬遠策をとりましたが、新庄選手は自分から大幅に離れた敬遠球を不意に打ち、それをサヨナラヒットにしてしまったのです。

敬遠中は守備側の選手も油断していることが多いため、これは不意をついた新庄選手の作戦勝ちと言えます。

諸説ありますが、新庄選手はこの時コーチに目で合図を送り、了承を得てから打ったそうです。

申告敬遠が導入されたことで、プロ野球でこのようなサプライズ感あふれるシチュエーションを目にすることはなくなってしまいました。

もしあなたが敬遠された時は、諦めずにヒットを狙ってみてはどうでしょうか!


シーズンの合計敬遠数は年々増加?ルール変更の影響とは?

プロ野球では2018年シーズンから導入された申告敬遠

このルール改定により2017年シーズンと比較して、90個→285個と、年間の故意四球の数が約3倍に増加しました。

メリットの多い申告敬遠ですが、真剣勝負の場面が減ったりなど、観戦側からするとちょっぴりさみしくなりましたね。

今回は野球の敬遠について詳しく取り上げました。

敬遠だけにフォーカスしてしまうと、ポジティブなイメージを生みません。

申告敬遠を選んだ守備側の意図は?次のバッターはどんなバッティングをする?といったように、戦術を通して敬遠策をみることで、より深く野球を楽しむことができるのではないでしょうか?


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