テニスの四大大会、グランドスラムの中で唯一、クレーコート=土のコートである全仏オープンテニス。
その大会で「クレーキング」の異名を持つ選手がいます。
スペインのラファエル・ナダル選手。
今後、誰も破る事は出来ないだろうといわれている彼の全仏オープンの戦績をご紹介していきます。
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ナダル選手が全仏オープンに初出場したのは2005年。
その年、19歳2日という若さでナダル選手は初出場ながら初優勝を勝ち取ります。
その後は4連覇、2010年から5連覇、2017年から現在まで3連覇中。実に、この15年間で12回の優勝を誇ります!
もちろんこの数字は大会史上最高記録であり、グランドスラムにおいても、同一大会での最多優勝記録となっています。
この途方もない戦績から、ナダル選手は「クレーキング」=「赤土の王者」と世界中で呼ばれ、称賛されています。
全仏のクレーコートについてはこちら!→ 【全仏オープン】テニスコートの名前は?赤土の正体は一体…?
この15年間でナダル選手が優勝できなかったのは、3回です。
1度目は2009年。5連覇がかかった大会でしたが、4回戦でスウェーデンのソダーリング選手に負けました。この敗戦で、初出場からの全仏連勝記録が31で途絶える事となります。
2度目は2015年。準々決勝のジョコビッチ戦で敗戦を喫します。
3度目は、2016年。この時は2回戦まで終えた所で、3回戦前に手首の怪我のため試合前に棄権しています。
そのため、ナダル選手がこの15年間で全仏オープンで負けた相手は、たったの2人です。総合すると93勝2敗という、とんでもない数字となっています。
ここまで戦績を見ると、ナダル選手が全仏オープンで異常な強さを見せているのは一目瞭然ですよね!
では、なぜナダル選手は、クレーコートでこんなに強いのか?
主に2つ大きな理由があるとされています。
①スペイン生まれ、スペイン育ち
ナダル選手が生まれ育ったのは、スペインのマヨルカ島。日本では、あまり見かけないクレーコートですが、スペインにはクレーコートが多く存在します。
ナダル選手は幼いころからクレーコートに親しみ、クレーコートで育ってきたのです。その結果、クレーコートの特性をよく理解し、得意とする選手に育ったとされています。
日本選手でも、ダニエル太郎選手が10代の時にスペインに移住し拠点として活動していた事から、クレーが得意なプレーヤーに成長しています。
②プレースタイル
クレーコートの特徴として、他のコートと比べて球足が遅くラリーが続きやすい傾向があげられます。ナダル選手のプレースタイルは、ベースライン後方に構えて相手選手のどんなボールも拾い、そして自身はスピンの効いた重く深いボールを返します。
このプレースタイルがクレーで戦うのに適しています。そして、長時間になりがちなクレーでのプレーを支える屈強な身体と、無尽蔵ともいえるスタミナ。ナダル選手は日々トレーニングを重ね、30代も半ばにさしかかった今も、体力と筋肉を維持しています。
テニスの試合時間についてはこちらの記事をチェック!→【テニス】試合時間の平均どれくらい?歴代最長試合は…!?
ナダル選手の誕生日は1986年6月3日。
全仏オープンテニスの大会は、年によって変動がありますが、だいたいが5月末~6月前半に行われます。気が付きましたか?
そう。何の因果か、ナダル選手は毎年全仏オープンの期間中に誕生日を迎え、ひとつ年を重ねるのです。
毎年、会場内でスタッフたちから祝ってもらうのが恒例行事となっていて、豪華でユニークなケーキが用意されます。
クレーカラーのコートを模したケーキ、ナダル選手の似顔絵がプリントされたケーキ、ラケット型のチョコレートを飾ったナダル選手と同じくらいの高さのケーキ・・・どんなケーキで祝われるのかも、ナダルファンにとっては見どころのひとつとなっています。
2005年から今なお続くナダル選手のクレーキング伝説。
ナダル選手は、まだまだ記録を伸ばし続けています。
新型コロナウイルス感染拡大のため、9月に延期となった全仏オープンテニス2020。
今年も、ナダル選手の活躍が期待されます!
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