2020年を目前に、スポーツ×イノベーションの領域が急速に動き始めています。
異業種のスポーツ分野参入、ベンチャーの勃興、スポーツ選手による新しい活動など、 今年起こった動きをトッププレイヤーとともに振り返り、来年につなげていこうとするイベント「スポーツイノベーションキャンプ2019」が12月20日、都内で開かれました。
スポーツに情熱を持った人が集まるイベントに、スポジョバ編集部も行ってきました。
開催されたのは、東京・渋谷にある「SOIL Shibuya Open Innovation Lab」というイベント会場です。
木目調の部屋がオシャレですね!
イベントが行われたのは、「IT企業によるスポーツビジネス参入」や「地域とスポーツ」など、4つのテーマによるディスカッションです。
スポジョバにも求人を掲載させていただいている企業の方がたくさん登壇しました!
このうち「スポーツベンチャーの挑戦」というディスカッションでは、「エンゲート株式会社」代表取締役の城戸幸一郎氏、「株式会社Link Sports」代表取締役の小泉真也氏、「株式会社TENTIAL」 代表取締役CEOの中西裕太郎氏、「Ascenders株式会社」代表取締役社長の橋本貴智氏の4名が登壇しました。
モデレーターは、「W ventures」代表パートナーの東明宏氏が務めました。
それぞれの会社がどんな事業を行っているのかをご説明しておきます。
エンゲート株式会社
「スポーツ特化型ギフティングサービス」を運用する会社。ファンがアプリ上でポイントを購入し、応援するチームや選手にポイントを使ったギフトという形で応援を送ります。沢山ギフティングをしたファンにはハイタッチかディナーショーに呼ばれるなど、チームとファンの絆を深めるサービスを展開しています。
最強スポーツマネジメントツール「TeamHub」、誰もが知らないスポーツの裏側を伝えるwebメディア「AZrena」、女性向けワークアウトメディア「LIA」を展開しています。このうち「TeamHub」では、チーム内のコミュニケーションやスコアのツールとして、101種目5万チームに愛用されています。
株式会社TENTIAL
日常用のインソール「TENTIAL ZERO」の開発・販売を手掛けるスポーツベンチャー企業。メーカーが消費者に直接ECサイトで販売する「D2C」という形をとっています。そのほか、スポーツのハウツーやトレーニング方法を紹介するメディア「SPOSHIRU」でコンテンツを提供しています。
スポーツに特化したHR事業を展開する会社。インキュベート(育成)事業・マネジメント事業・エージェント(代理人)事業の3本柱です。対象はプロからアマチュア、起業までさまざまで、必要とされる専門職の人材を育てたり提供するほか、スポーツ特化型求人メディア「MERCI」も運営しています。
さて、今回のディスカッション。内容が何だったかというと、
これを読んでいるあなたや、スポーツベンチャーに興味を持っているあなたも、気になるところでしょう。
ポイントは3つでした。
答えは、「違うところに目をつける」「コツコツとやる」。この2点です。
「TeamHub」ではスポーツチーム向けのコミュニティアプリを提供していますが、小泉さんによると、草野球などの子どもたちのチームスポーツに多く利用されています。スポーツには、プロ選手から公園で遊ぶ子どもまで幅広い層がいて、アマチュアにできることに目を向けていけば、可能性は広がっていくということでした。
また、エンゲートの城戸さんは「スポーツビジネスにはポテンシャルしか感じない」と断言。現状では、日本のスポーツ界で流れているお金は多くなく、Jリーグの社長でさえも年俸が高いとは言えない。スポーツ界にお金を引っ張っていく流れを"チリツモ”で作っていけば、日本のスポーツ経済圏はとても大きくなると話していました。
結論から言うと、「応募はあるが、質にもっと期待したい」です。
TENTIALでもインターン生の応募はたくさん来ているそうですね。ただ、スポーツといっても小売・IT・人材など分野はさまざまです。全てを知るのは不可能かもしれませんが、いいろんな会社の事業内容に興味を持ってみてくださいね。
特にエンゲートはアプリを開発する会社のため、優秀なエンジニアを探しているそうです。
Ascendersの橋本さんは学生の頃に起業をした、ベンチャー気質の方。事業の中での派遣先にもスタートアップの社風のところはあるので、そういった人材をもっと増やしたいそうです。
「スポーツに興味を持つ」という第一歩を踏み出したら、「どんな業界があるのか」「どんな職種があるのか」、さらには「自分だったら何ができるのか」を考えると、とても楽しいですよ!
答えは、「スポーツは資金調達しやすい。ただ、より集める方策も考えていける」です。
TENTIALの売りは、D2C。つまり店舗を持たずに、メーカーが消費者にEC販売することです。この分野は投資家の中でホットワードで、資金は集めやすいそうです!
エンゲートにも出資の検討希望がたくさん来ていますが、「スポーツだけで本当にIPOまでいけるのか?」と言われるそうです。ギフティングという特性上、エンタメにも分野を広げていくのか。今後のプランが楽しみですね。
以上の3つのお話を踏まえ、たどり着いた答えは…
大きくなった会社に入るより、会社を大きくする方が、やりがいも感じられそう。
是非これを読んだあなたも、この世界に飛び込んでみてくださいね!
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