競走馬にまたがってコースを疾走する騎手(ジョッキー)は、競馬に関わる仕事の花形で憧れの職業ですよね。
憧れで終わらせずに実際に騎手になるにはどうすればいいのでしょうか?
この記事では、騎手になるためのルートを2つ提示して、それぞれのルートで騎手を目指す方法を解説します!
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競馬の騎手(ジョッキー)になるためのルートは大きく分けて2つあります。
一つは「中央競馬の騎手」になること。もう一つは「地方競馬の騎手」になることです。
中央競馬と地方競馬とでは騎手になるためのルートが異なるため、どちらの騎手を目指したいかをあらかじめ決めておく必要があります。
そうは言っても、そもそも中央競馬と地方競馬では何がどう違うのかが分からないと、どちらの騎手を目指せばいいのか決めることもできないですよね。
ここではまず、中央競馬と地方競馬の違いについて4つのポイントでまとめてみました!
中央競馬と地方競馬の最大の違いは、運営団体(主催者)が異なっていることです。
中央競馬ではすべてのレースをJRAが統括管理しています。
一方で地方競馬は中央競馬のように特定の団体によって一括管理されているわけではなく、地方自治体や競馬組合が各地方のレースを運営しています。
主催者が違うために、騎手になるためのルートも異なっているのです。
主催者の違いに関連して、中央競馬と地方競馬では使用する競馬場も異なります。
中央競馬で使用する競馬場は規模が大きく、各競馬場に芝のコースとダートコース(砂と土のコース)の両方が用意されています。
一方、地方競馬の競馬場は比較的規模が小さく、ダートコースのみの場合が多いです。
また、地方競馬の競馬場である帯広競馬場では、世界で唯一「ばんえい競馬」(馬がそりを引きながら走る競馬)という独特なレースを開催しています。
運営団体が違うため、レースの規模や賞金額も異なります。
上記のように中央競馬と地方競馬では1着の賞金が10倍以上も異なる場合があります。
賞金の違いは、騎手にとっては年収の違いに繋がります。
騎手に支給されるのはレースで獲得した賞金の5%程度です。
したがって賞金額が大きい中央競馬だと騎手の収入もより高額になります。
騎手の年収について詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
地方競馬のレースは中央競馬の大きなレースと重ならないように配慮されており、平日やナイターに実施されることも多くなっています。
中央競馬と地方競馬の違いについて4つのポイントで見てきました。
中央競馬と地方競馬では主催者が異なることから、騎手になるための資格やルートが異なります。
そのため、中央競馬の騎手が地方競馬に、地方競馬の騎手が中央競馬に…のように、自由に行き来することはできません。
それぞれの違いや特徴を理解したうえで、どちらの騎手を目指すのかを検討するようにしましょう。
続いては、いよいよ本題となる騎手になる方法を中央競馬と地方競馬に分けて解説していきます!
まずは中央競馬の騎手になるにはどうすればいいかを解説します。
中央競馬の騎手になるまでのステップは大きく分けて下記の4つです。
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう!
中央競馬の騎手になるには、まずJRAが運営する競馬学校の「騎手課程」に合格して入学する必要があります。
競馬学校には志望すれば誰でも入学できるというものではなく、様々な応募資格や試験をクリアしなければいけません。
受験資格には例えば、
などがあります。
また試験内容は、
となっています。
募集人数は毎年15人以内で、倍率は30倍ほどといわれています。
競馬学校への入学自体が非常に狭き門なのです。
競馬学校への入学後は寮生活をしながら騎手になるための指導を受けることになります。
騎手課程は大きく3段階に分かれていて、
と進んでいくにつれて、指導内容が本番のレースを見据えたより実践的なものになっていきます。
中央競馬の騎手免許試験は、競馬学校の卒業試験のような位置づけになっています。
「学力(筆記・口頭面接)」「騎乗技術」「身体検査」「人物考査(面接)」のすべての項目をクリアすることで、合格認定を受けることができます。
騎手免許試験の合格率はほぼ100%と言われており、よほどのことがなければ不合格になることはないようです。
騎手免許試験に合格し、競馬学校を卒業するとJRAの厩舎(きゅうしゃ)に配属されて、晴れて騎手デビューとなります。
ここまで中央競馬の騎手になるための4ステップについて解説してきました。
4ステップの中で最難関は、1つめの「競馬学校に入学する」ステップで、競馬学校に合格するための専門学校に行って対策をする人もいるほどです。
競馬学校に入学して指導についていくことさえできれば、ほぼ確実に騎手への道が開かれるといえそうです。
続いては、地方競馬の騎手になるにはどうすればいいかを見ていきましょう。
地方競馬の騎手になるまでのステップは大きく分けて下記の4つです。
(※ステップ①、②は必須ではない)
地方競馬の騎手になるには、「地方競馬全国協会(NAR)」が実施する騎手免許試験に合格しなければいけません。
多くの場合は、騎手免許試験を受ける前に地方競馬教養センターに入所して2年間学ぶことになります。
それでは、各ステップについて詳しく見ていきましょう!
地方競馬教養センターでは「騎手養成課程」という2年間の専門課程を設けています。
騎手養成課程の修了は騎手になるのに必須ではありませんが、地方競馬教養センター出身者は騎手免許試験の実技が免除されるメリットがあります。
実際に、現在地方競馬で活躍している騎手のほとんどは地方競馬教養センターの騎手課程を修了しています。
地方競馬教養センターもJRAの競馬学校と同じように年齢や体重などの様々な応募資格が設けられています。
一方でJRAの競馬学校と違って乗馬経験は一切問われず、入所時に乗馬の実技試験もありません。
騎手になるために必要な騎乗技術や馬に関する知識は、入所後に基礎から学ぶことができるのです。
乗馬経験不要といっても、地方競馬教養センターの入所難易度が低いわけではなく、毎年10~15名程度の定員に対して10~20倍もの応募が殺到するそうです。
地方競馬教養センターに入所したら、2年間の寮生活が始まります。
騎手養成課程は4段階に分かれていて、
と騎手になるために必要な訓練を段階的に受けていくことになります。
NARの騎手免許試験は1次試験と2次試験があり、
の構成となっています。
地方競馬教養センターの騎手養成課程修了者は実技が免除になります。
騎手免許試験に合格したら、いよいよプロ騎手デビューに向けて動き出すことができます。
全国に複数個所ある地方競馬の厩舎のいずれかに就職し、他のスタッフの手伝いをしたり調教師からの指導を受けたりして、自己研鑽をしながらレースデビューを目指します。
騎手(ジョッキー)になるための方法を中央競馬と地方競馬に分けて解説してきました。
「騎手になるにはどうしたらいいの?」というあなたの疑問にお答えできていたら幸いです。
ちなみに、競馬に関わる仕事は騎手だけではないのをご存じですか?
こちらの記事では競馬に関わる仕事を11種類紹介しているので、騎手以外も選択肢として考えたい人はぜひご覧ください!
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