自主性を引き出しサポートする「コンシェルジュ」 “暑苦しい”ほどのサポートでより良いゴルフライフを。

ミニッツラウンドゴルフ株式会社 取締役 野田 道貴

自主性を引き出しサポートする「コンシェルジュ」 “暑苦しい”ほどのサポートでより良いゴルフライフを。

ミニッツラウンドゴルフ株式会社 取締役 野田 道貴

「インドアゴルフにとどまらず、ゴルフの楽しさを広げたい」

そう話すのは、室内ゴルフ練習施設「ARAVA GOLF」をFC展開するミニッツラウンドゴルフ株式会社の取締役、野田道貴さん。野田さんは、会社の経営に携わりながら、「チーフコンシェルジュ」として会員のゴルフライフをトータルサポートしているそう。

時にはそっと見守り、時には暑苦しいくらいの熱量で。

最高品質のゴルフシミュレーター装置を用いて、インドアゴルフ業界の一歩先を見据えた運営を行う野田さんに、利用者と関わる上で大切にしていることや今後インドアゴルフを通して作っていきたい世界についてお話を聞きました。

(取材・執筆:伊藤 千梅、編集:伊藤 知裕、中田 初葵)

目を引いた“特殊な”求人

──野田さん、本日はよろしくお願いします!野田さんは約1年前から事業にジョインされたと聞きましたが、元々はどんなお仕事をされていたのでしょうか。

20代の頃は、テレビマンとして主に旅番組の制作をしていました。その後、自身のキャリアを見直すタイミングで海外に渡るお話をいただき、転職をして中国・上海に移り住みました。30代は在留邦人向けの生活情報誌の編集者として働き、その後独立して広告会社を設立します。そこでゴルフ事業も手掛けていたのが、いまにつながる流れではあります。

──中国で独立もされたんですか!

そうなんです。中国人観光客を日本に送客するための旅行商品の造成やプロモーションなど、いわゆる訪日インバウンド事業を大陸側から仕掛けておりました。その後帰国してからも、インバウンドを東北の温泉地で手がけながら宿泊施設の集客支援などを行っていました。

ただ、コロナ禍などもあって、宿泊業界絡みの仕事を続けていくべきかどうかを迷っていたときでした。たまたま目にした求人広告で、ミニッツラウンドゴルフのことを知りました。かなり特殊というか、「変わった求人」だったので、気になってしまったんですよね。

──変わった求人とは一体……?

それがまさにいま手がけている、フランチャイズのインドアゴルフビジネスの求人だったのですが、求める人材の要件がかなり尖っていたんですね。一般的にスポーツビジネスの求人であれば、その競技の経験や技量、知識などを軸に募集をすると思います。しかし、この求人は、ゴルフをビジネスの材料として捉えられるかのセンスを求めている匂いを感じたんですよね。

募集要項を見て「そんな人絶対に見つからないよ!」というのが最初の印象でしたが、むしろそこが気になってしまって。どう考えても、それができそうなのは自分以外にいないよな、と(笑)。インドアゴルフを事業として成長させたい強い想いが求人からまっすぐに伝わってきて、面白そうな経営者だなと思ってこちらから連絡してみたところ、すぐに社長と会うことになり、気がついたら翌週から仕事が始まっていました。

──野田さんからみた社長はどんな人ですか?

弊社社長の木村優一は、元々は自動車関連のエンジニアで、部品の設計の仕事をやっていた人です。

でもスポーツが好きで20代後半からNPOを立ち上げ、サッカーやテニスのジュニア育成を行っていたと聞いています。やがて、現在弊社が導入しているゴルフシミュレーター装置と出会い「インドア施設はゴルフ業界を変える」という直感から今の事業を始めたそうです。そんな彼をひとことで評するならば、とてもピュアでまっすぐな人。言いたいことをそのまま口にしてしまうので誤解されやすいところはありますが、ことばに嘘がないところを自分は信頼しています。

距離感が求められる「コンシェルジュ」

──御社が行っているゴルフ事業について教えてください。

私たちは「ARAVA GOLF」というブランドでインドアゴルフ練習施設を全国各地に展開しています。社長が出会ったゴルフシミュレーター「GOLFZON(ゴルフゾン)」を導入し、24時間365日、いつでも練習できる環境をゴルファーに提供しています。

ゴルフシミュレーターにもさまざまな機種があり、各社がその性能を競っています。私たちが取り扱うGOLFZONはアメリカの女子ツアーの公式練習機としても認定されているくらい、精度が担保されている装置です。

──さすが、元エンジニアの社長が見込んだ機材ですね!このGOLFZONをどのように活用しているのでしょうか?

一般的にゴルフシミュレーターというと、ゲームの延長のように思っている方が少なくありません。かつてはお酒を飲みながらプレーすることを目的とした施設が流行したこともあるので、いまだにそのイメージを持たれているのかもしれません。

でも私たちが運営する施設は「練習場」です。従来型のゴルフ練習場といえば、いわゆる屋外の「打ちっぱなし」ですが、これからはインドアの時代。装置が精度を担保しているのだから、なにも広大な敷地は必要がないんです。スクリーンに正確な弾道が映し出されるだけでなく、そのボールのデータと映像が残ります。これまでの練習スタイルは、ただ広いところでボールを打ち、その感触や感覚だけに頼るものでした。でも、上達に必要なのは、客観的な事実であり、正確な数字です。その精度があるからこそ、自分自身と向き合うことができます。

私たちがよく例えてお話するのが、ゴルフシミュレーターは病院でいう「CTスキャン」や「レントゲン」だということ。要するに自分の状態が丸見えになる装置です。たいていのゴルファーは、病を抱えていることは自覚しているのに、検査もせずにやみくもに自分で手術をしているようなもの。普通、健康を取り戻すためにはまず病院へ行って検査を受け、自分の病気がどこにあるかをきちんと調べて、治療方針を立てていく必要がありますよね。

だから私たちは、有能な検査技師でありたいと考えています。患者=上達を目指すゴルファーに対して、GOLFZONという機材で常に検査を受けられる環境を提供することで、健康を取り戻すサポートをしていきたいんです。それがコンシェルジュ、という役割と定義しています。

──その「コンシェルジュ」とは具体的にはどのようなお仕事なのでしょうか。

トータルサポートを提供する「よろず相談係」のような役割でしょうか。GOLFZONという装置を最大限活用できるよう、ひとりひとりに沿った利用方法を一緒に考えていく。上達のための最適解はレッスンを受けることでしょうが、的確に上達に導いてくれるコーチを見つけるのは、どのスポーツもそうでしょうがなかなか難しいもの。そして、それがわかっているからこそレッスンを避けている方もいます。そういうゴルファーが、自主的なトレーニングで上達の道を歩めるよう、サポートをする役割がコンシェルジュです。

一般人がレントゲン写真を見てもどこに病が潜んでいるのかわからないように、GOLFZONもただ漠然と利用するだけでは、核心にたどり着くのは困難です。コンシェルジュはコーチではないので、医者のように治療(教えること)はできないけれど、レントゲン技師のように客観的な事実を開示するサポートはできます。患者(ゴルファー)に寄り添い、快方に向けて一緒に考えていく、そういう姿勢が求められます。

──かなり本格的ですね。

ゴルフはとても難しいスポーツです。ただ道具を使うだけでも高度なのに、重さと長さの違う14本の道具を使いこなさなければならない。それに加えて、スポーツは基本的にコーチなど指導者から習って始めることが多いと思いますが、ゴルフはなぜか、みんな1人で勝手に始めるんです。難しいにもかかわらず教えてもらおうとしない人が多い、不思議なスポーツだと思います。

でも、うちの施設であれば、一人でやみくもに練習するのではなく、ご自身の状態を客観視して向き合うことができます。まずはそこから始めましょうよ、というのが私たちの伝えたいところです。できない、ということがわかって、そして練習を重ねてできるようになってくると、ゴルフは奥が深いのでのめり込むんですよ。そこからさらに楽しくなっていくからこそ、生涯スポーツとして世界中で愛されているはず。まずは利用者の方が、そこにたどり着くまでのお手伝いをしていきたいです。

──コンシェルジュとして接客をする上で、他に大切にしていることはありますか?

利用者との距離感ですかね。当然、人それぞれ対応は変わってくるので、個室で一人黙々と練習したいと思われている方には近づきすぎてはNGです。一方で、密接な接客を求める方に対しては、徹底的にフルサポートします。

利用者が初回体験にいらしたときには、こちらから説明する前に、徹底的に聞くことから始めます。ついつい、装置についての機能説明をしたくなってしまいがちですが、相手の来店目的がどこにあるのかすらわからない状態では、説明したところでむしろ逆効果です。その方のお悩みや目標、課題など、情報収集するところから始めないことには、こちらからの押しつけになりかねません。じっくりとお話を伺ったうえで、最適解を見つけていく作業を心がけてはいますね。

コンシェルジュという役割に、ゴルフがうまいかどうかは正直関係ありません。サポートを求める人には“暑苦しい”ぐらいの熱を持って接してほしい。施設を利用してくださる方のことを徹底的に考え、寄り/引きを調整しながら解を探っていく。その過程で、利用者の「上達したい」という種火を燃え上がらせることに喜びを見出せる人が理想でしょうか。それだけ熱くなれるほどに「ゴルフが好きな人」というのは、一つの要件としては必要かもしれません。

ただ売れるだけでは意味がない

──コンシェルジュのほかにシミュレーター装置販売の求人もあるそうですが、営業として大切にしていることはありますか?

私たちが何より心がけているのは「嘘をつかない」こと。ビジネスですから、もちろん装置をたくさん買っていただきたいです。でも私たちは装置だけを売るのではなく、その装置を使うエンドユーザーがいる「施設」の施工までを提供しています。つまり、図面を書くところからはじまり、設計、デザインまでもが業務範囲です。数千万円、時には億に近い金額の提案をすることもあります。それだけの投資をしていただくわけですから、私たちの売上も大切ではありますが、お取引先が事業として成功しないことには意味がないですよね。

だから「ここでインドアゴルフをやっても厳しいかもしれない」というところに装置は売りません。先日も「装置を8台入れたい」とご相談いただいた事業者さんに対し、「まずは4台から始めましょう」と提案をさせていただきました。採算が取れない事業計画であれば、そこから見直し、小さく現実的な路線でスタートして、うまく行ったら追加で購入してください、と。

──「売れるけれど、売らない」という選択をするのは難しい部分がありそうです。

私自身コロナ禍で、自分たちではどうしようもないことがあったときにそれでも立っていられる体力を残しておかないといけないことを学びました。会社の短期的な売り上げで考えたら、ただ売れればいい。でも私たちが関わる以上、それはやりたくない。

大げさに言えば、その事業者の方にもご自身の会社の経営があって、家族もいて、人生があるじゃないですか。そこを失敗させてしまったら意味がない。だからそこは誠実にやりたいし、嘘はつけないというのが、社長も私も思っているところですね。

──お客さんに対して真摯でいることが大切なのですね。

これは、ゴルフという競技も一緒です。例えば自分がボールを打つ瞬間に突風が吹いたり、いいところに飛んだはずのボールが足場の悪いところに落ちていたりと、うまくいかないことだらけ。審判のいない競技なので、やろうと思えばいくらでもごまかすこともできる。でも、それは自分を騙す行為だし、あるがままを受け入れ、自分自身をどうセルフコントロールしていくかが問われています。

「ゴルフは人生そのものだ」とも言われることもあります。不公平なことも理不尽なこともたくさんあるけれど、それをしっかり受け入れて、そこから自分がどう先に進んでいくかが大事なんだと思います。なにがあってもごまかさずに、いい仕事をしていきたいですね。

インドアから最高のゴルフライフを演出する

──ここまでお話を伺っていましたが、ミニッツラウンドゴルフさん、野田さんに会えたお客さんは幸せですね。

そう思ってもらえればうれしいですし、やりがいもそこですね。

うちのインドア施設にきてくださった方には、ぜひ一生使い続けてほしいし、そのためにはできることは私たちがやらなきゃいけない。大変なことももちろんありますが、そこでもし「野田ちゃんがいたから続けられた」とでも言ってもらえたら、とてもうれしいですね。

──会社としては今後どのような世界を作っていきたいですか?

会社のミッションは「Improving  quality of life with golf」。私たちとしてはインドアゴルフにとどまらず、ゴルフの楽しさを広げたいという想いが根本にあります。その手段がたまたま「インドアゴルフ練習場の運営」という事業なだけであって、ゴルフの本番はあくまでコースでのプレーです。私たちは、素晴らしい本番を迎えるためのお手伝いをしているにすぎません。

プレイヤーの方にとって、ゴルフのある人生そのものが喜びになってくれたらいいですね。ゴルフを通してマインドセットが変われば、自分だけじゃなくて、周りの人も気持ちよくできると思いますし、そうすると世の中のみんなが幸せに近づくんじゃないかなと思います。大げさではなく。

そのためにできる限り最高の環境を用意していきたいです。基本的にはセルフで使ってもらう施設ですが、対面でも遠隔でも全力でサポートをさせていただきたいと心から思っています。そんな想いに共感して、一緒に働いてくれる方がいたらうれしいですね。

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【PROFILE】

野田 道貴(のだ・みちたか)

ミニッツラウンドゴルフ株式会社・取締役。20代はテレビ業界、30代は広告業界で働いた後に独立。1年前に“変わった求人”に共感して事業参画。現在は経営に携わりながら、コンシェルジュとして接客の現場にも立ち、利用者との密なコミュニケーションを心がけながら顧客サービスを提供している。趣味はサウナとキャンプ。

第1位

第2位

第3位

第4位

第5位

設立年月 2014年05月
代表者 木村優一
従業員数 6名
業務内容

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