「フリーランスって大変じゃない?」よく言われます、この言葉。アナウンサー、スポーツライター、編集者。複数の仕事を並行し、全てフリーランスで生計を立てている編集者(34歳 独身 ♀)。私なりの価値観をつぶやきます。
前回連載はこちら→フリーランスの仕事論(3)「時間はできるものではなく、作るもの」
私の父は一言でいうと真面目。製薬会社での研究職を経て今はお役職についている「ザ・理系人間」。口数が多くはないものの、それはそれは教育熱心で、かなり早い段階から「九九」や「地球の自転・公転」「日本地図」「円高・円安」などのお勉強をよく家のベランダで私に教えていたものでした。とはいえ、社会人になった後は何も口を出さないのが父のポリシー。今はたまに会って、お酒を飲みかわす仲です。
そんな父が、大学卒業間際に教えてくれたことが2つあります。1つは、「人前で泣くな」。2つ目は、「礼は3回言え」。
1つ目に関しては、職場での話です。何かを言われて泣いてしまうと、指導していただけるチャンスをつぶすことになる。悔しくて涙が我慢できないのなら、せめてトイレで!ということです。
2つ目の「礼は3回言え」。例えば、目上の方にごちそうになった時には、「その場でお礼を言う」「帰りの電車ですぐにお礼のメールを送る」「翌朝すぐにまた直接お礼を言いに行く」の計3回です。そうすることで会社での人間関係や信頼関係も良くなっていくから、と父に教わりました。
これは、友達や家族にも実践するようにしています。3回とまでは行かなくても、「今日はありがとう」と解散後すぐにLINEを送る。名刺交換した人には「きょうはご挨拶をさせていただきありがとうございました」と送る。アドレスがわからないならハガキでもいいです。
どんなに近しくてもそうでなくても、「ありがとう」と何回も言われて気分を害する人っていないと思うんです。
実際に以前、とある仕事でご一緒したアナウンサーの大先輩に「お仕事一緒にさせていただきありがとうございました。とても勉強になり、貴重な3週間を過ごすことができました」とメールを送ったところ、「久下のイメージが変わった」と返事がありました。なかなかその一言を送ってくる後輩はいない。そして私のパッと見もチャラチャラしているので、余計に意外だった、と。(どんなイメージなんだか。笑)でもそれをきっかけにずっと可愛がってくださり、仕事にもつながっています。何気ない一言が、人の心を動かすことがある。
父の教えに、感謝した瞬間でした。
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