「スキージャンプをテレビで観戦しているとK点越えのジャンプ、などのフレーズを耳にするけどどのような意味なのだろう?」
「スキージャンプで使われるK点の由来とは?どんな理由からその名がつけられたのか知りたい!」
前回はスキージャンプの競技に関して、ルールや採点基準を詳しく取り上げました!
スキージャンプってどんな競技?ルールや採点基準を分かりやすく解説!
ウィンタースポーツの代表でもあるスキー。
日本人の多くの方が冬になるとスキーを楽しむために雪山に向かいますよね。
今回はそんなスキー競技の中でも、派手な飛翔が見どころであるスキージャンプの用語について紹介していきます!
今回取り上げる用語は「K点」と「ヒルサイズ」です。
それぞれの言葉の意味や関係性について詳しく取り上げていきます!
スキージャンプの実況でよく聞く「K点越え」。
K点を越えると大ジャンプという印象がありますよね。
K点とは簡単にいえば競技場がどれくらいの距離のジャンプを想定して作られているかというのを意味しています。
このK点はジャンプ台の種類によって下記のように定められています。
スモールヒル ~44m
ミディアムヒル 45~74m
ノーマルヒル 75~99m
ラージヒル 100m以上
フライングヒル 170m以上
スキージャンプの競技は飛んだ距離や飛行中の姿勢に対して距離で点数をつけて優劣を競うスポーツです。
このスキージャンプの点数で重要となる飛距離点も、このK点を基準に算出されます。
K点まで飛ぶと60点が与えられ、K点を越すと1mにつき決められた点数が加算、K点まで到達しないと1mにつき決められた点数が減点されます。
この決められた点数はジャンプ台ごとのK点によって決定されています。
スキージャンプの詳しいルールについてはこちらのコラムにて詳しく取り上げているので、併せてお読みください!
スキージャンプってどんな競技?ルールや採点基準を分かりやすく解説!
それではこのKというイニシャルはどんな言葉から来ているのでしょうか?
実はこのKはドイツ語で「建築基準点」を意味する「Konstruktionspunkt」の頭文字から取られています。
建築基準点とは何メートルまで飛行可能な設計をしているジャンプ台であるかを示しています。
とはいえ、現在はこの建築基準点を超えても安全に競技が行えるように設計が行われています。
何メートルの飛行を想定して作られているかは競技場ごとに異なります。
ただしこのK点という言葉は2004年までは別の意味として使われていました。
以前はドイツ語で「臨界点、極限点」を意味する「Kritischer Punkt」の頭文字としてK点という言葉が使われていました。
つまり、これ以上飛ぶと危険であるという印を示すものがK点だったのです。
しかし、飛行スタイルの進化やスーツなどの用具の改良で、遠くへ飛ぶための技術は年々進化し、限界点はK点ではなくヒルサイズとされ、併記されるようになりました。
先ほどもご紹介したように、現在はK点を越えるジャンプを行っても選手が危険ではないように設計がされています。
その結果としてK点の意味は「超えると危険であるライン」という意味から「競技場の想定しているジャンプ距離」へと意味が変化していきました。
ヒルサイズとはジャンプ台の規模を表すために使われる単位です。
ヒルサイズ(HS)を超えているかどうかは、テイクオフ(ジャンプした場所)の先端からL点(着地地点)までの距離で測定されます。
選手が何メートル飛行したかということを測定し、ヒルサイズを超えていないかのチェックが協議中はなされています。
先ほどもご紹介したように、ヒルサイズはK点よりも遠くに設定されており、選手がこの距離を越える飛行を連続させると競技の続行について審判が審議をする必要があります。
つまりこれ以上飛ぶと危険という距離がK点ではなく、ヒルサイズという数値で表されているのです。
昔は極限点を越えるジャンプがK点越えだったのに対して、今のK点越えはあくまでも基準点を越えたという意味しか持たなくなりました。
今回はスキージャンプの競技で使われるK点という言葉の意味と由来、加えてヒスサイズについても詳しく解説しました!
こちらの記事ではスキー競技の種類を一覧で紹介しているので、ぜひ併せてお読みください!
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