「スキージャンプってどんな競技?」
「スキージャンプの歴史を知りたい!」
スキーをつけたままジャンプ台から飛び出し、迫力のあるジャンプを繰り出すスキージャンプ。
高梨沙良選手など日本人選手の活躍をあなたもテレビで一度は見たことがあるはず。
どころで、スキージャンプとはどういう競技で、どんなルールの下で競技が行われているのか知っていますか?
今回は、スキージャンプについて詳しく解説していきます。
ルールが分かれば、よりスキージャンプを面白く観戦することが出来るはず!
スキージャンプとは、北欧のスカンジナビア地方で誕生・発展したスキー「ノルディックスキー競技」の1つです。
その中でもスキージャンプは、飛んでいる間のフォームの美しさや飛距離を争う競技です。
スキージャンプの選手は、ジャンパーと呼ばれます。
ジャンパーは、加速しながら急斜面を降りて、踏切台から飛び出します。
空中の姿勢が一定なのは、専用のスキー板と体を使ってバランスを取っているからです。
バッケンレコードとも呼ばれるジャンプ台は下向きに10度前後の角度と定められています。
バッケンとは、スキージャンプ発祥の地であるノルウェー語でジャンプ台という意味です。
ノルディックスキーでは、スキー板とブーツがつま先のみで繋がっているという特徴があります。
そのため、スキージャンプのスキー板も同じ構造をしています。
スキージャンプで使うスキー板は、幅が広くて長く、軽いというのが特徴です。
これにより、落下を遅らせています。
スキー板の裏面には、7~9本以上の溝があり、直進方向にスピードを得るために使われています。
また、スキージャンプではストックを使いません。
スキージャンプは、ジャンプ台の大きさや形状、助走距離の長さ、ジャンプ台からの基準点である「K点」までの距離などによって種目が分けられています。
種目としてはK点が90mである「ノーマルヒル」、K点が120mである「ラージヒル」などがあります。
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勝敗の決め方
スキージャンプは、
①飛型
②飛距離
③ウィンドファクター
④ゲートファクター
をポイント化します。
ジャンプは2回行われ、その合計で順位が決まります。
飛型とは「空中での姿勢」のことで、ポイントは美しさです。
飛型点は、「ジャンプの美しさ・正確さ・着地姿勢」などから減点方式で決まります。
5人の飛型審判員が20点満点から0.5点ずつ減点します。
1番高い点数と1番低い点数を除いた3人の合計を足した数が飛型点です。
飛距離とは、「着地するまでの距離」です。
飛距離点は、K点を基準に加点方式で決まります。
K点を60点とし、1m距離が長くなるごとにポイントを加算。
1mにつきノーマルヒルでは2点、ラージヒルでは1.8点が加算されます。
ウィンドファクターは、「風の向き」のことです。
有利な向かい風はマイナス、不利な追い風はプラスになります。
ゲートポインターとは、ジャンパーが「どこから滑走を始めるか」です。
スタートゲートの位置を基準より下げるとプラスになります。
しかし、コーチや選手の判断で下げた場合は、ヒルサイズの95%以上の飛距離が出ないとプラスになりません。
スキージャンプでは、ジャンプスーツと呼ばれる、サーフィンのウェットスーツのようなものを着用することが義務付けられています。
また、スキー板の長さに関しては、選手の体重に応じてスキー板の長さが決まる「BMIルールが採用」されています。
選手の行き過ぎた減量を防ぐために定められました。
スキージャンプはノルウェーのテレマーク地方が発祥です。
スキージャンプを含むノルディックスキーはテレマークを中心に発展しました。
よって、高得点に結びつく、最も美しい着地の姿勢の事を「テレマーク姿勢」と呼びます。
スキージャンプは遊びが発展したものだと言われていますが、スキージャンプは罪人を山から突き落とす処刑が起源だという説もあります。
第1回冬季オリンピックである1924年シャモニー・モンブランオリンピックから、スキージャンプは正式種目として実施されています。
現在では、2年に1度、冬季オリンピックの前年と翌年に国際スキー連盟主催のノルディックスキー世界選手権が行われ、スキージャンプ・ワールドカップ(W杯)が毎年開催されています。
当初スキージャンプは、男子種目でしか実施されていませんでした。
しかし、女子選手の増加に伴い、ヨーロッパなどで女子の国際大会が頻繁に開催されるようになりました。
1999年からは、スキージャンプ女子の国際ツアーが行われ、2014年のソチオリンピックで初めて女子スキージャンプは、公式種目として実施されました。
ここまで読めばスキージャンプについてとても詳しくなれたのではないでしょうか?
観戦している時にどんなジャンプだったのか採点基準を意識して見てみてください!
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