「アシスタントコーチの腕の見せ所だと思います。大事なのはテニスの技術ではなくて、クラスの雰囲気作り。お客様としっかりコミュニケ―ションをとりつつ、相手にわかりやすい説明をして、楽しんでもらう工夫もしなきゃいけないので最初はなかなか苦労しました。」
そう話すのは、テニスのインストラクターとして働く現役の大学生。
スポーツ業界特化型求人のスポジョバには、正社員だけでなくアルバイト求人も沢山掲載されています。今回、スポジョバ編集部は、そんな学生とスポーツバイトの2足の草鞋で頑張るアルバイトを追ってみました。
募集要項だけじゃわからないアルバイトのリアル!ご覧あれ!
(取材:構成=スポジョバ編集部 荻野仁美)
レックインドアテニススクールでアシスタントコーチを務める久保田さんは現在、大学3年生。幼少期からテニスを始め、小学生の頃からレックの育成チームに所属していた、まさに「レック子」!!
大学入学をきっかけに育成チームを卒業し、テニスを教える側になって3年目です。
久保田:こんにちは!今日はよろしくお願い致します!
ーーこちらこそよろしくお願い致します!ラケットを抱えて学校終わりの久保田さん登場です。いつも何時くらいにレックに入るのですか?
久保田:レッスンの20分前には入らなければいけないので、着替えの時間も考えて30分前には入るようにしていますね。
ーーレッスンはチーフコーチと、アシスタントコーチ(久保田さん)の2人で行います。時間は1レッスン80分。お客様は1クラス最大で12人。まずは準備体操からスタート!おや、お客様が体操中、久保田さんは?
久保田:私はこの間にボールの準備を行います。みんなが触れるものなので、しっかりと消毒も行います。
ーーこの時期、大切な作業ですね!
久保田:レッスン内容はチーフコーチが考えて、それを私たちアシスタントコーチがアシストする感じです。まずはストローク練習から。
ーー球出しをしている久保田さん。さすが育成チーム出身!的確なボールを出しています!
久保田:レックは初めてレッスンに入る前にしっかりとした研修があるんです。球出しに始まり、ラリーのレベルチェックなど様々な項目があって、その項目全てコーチからOKが出てからレッスンに入ります。レッスンに入る時も最初はコーチは3人体制で、新人コーチは実際の授業を見学しながら学んでいく感じです。
ーーなるほど!じゃあ技術に自信がない方も、いきなりレッスンではないから安心ですね。
久保田:私は中上級のクラスも担当していますが、もし技術に不安があるなら初級クラスだけ担当する事もできますよ。なので自分のテニスの技術レベルはあまり気にしなくていいかな。そこは周りのコーチがサポートしてくれますよ!
ーーチーフコーチと久保田さん二手に別れて、ラリーが始まりました。チーフコーチがお客様と1対1で、残りのお客様全員を久保田さんが担当するんですね!
久保田:ここがアシスタントコーチの腕の見せ所だと思います。大事なのはテニスの技術ではなくて、クラスの雰囲気作り。お客様としっかりコミュニケ―ションをとりつつ、相手にわかりやすい説明をして、楽しんでもらう工夫もしなきゃいけないので最初はなかなか苦労しました。
ーーしかも1対1のコミュニケ―ションだけではないので、全体を見る力も大切になってきますね。
久保田:そうなんです。同じクラスのお客様の中でもレベルの違いがあったり、年齢差もある。その中でどうラリーするか気を付けないといけないですし、激しく打つ男性とご高齢の方をローテーションで組ませてはいけないとか、常に色んな事を考えながら指導しています。
ーー幅広い世代の方がレッスンにいらっしゃるのですね。
久保田:この1年で色んな世代の色んな方とレッスンを通して出会ってお話する機会がありました。色んな人が社会にはいるという事を知ったりや接し方など、学校ではできない学びでしたね。
ーー最後はお客様同士でダブルスゲームをして挨拶後、レッスン終了です!久保田さんも、次のレッスンに向けてコート上配置を整えて業務終了です。お疲れ様でした!
ーーこちらのコートは4面あるので、同じ時間帯にレッスンに入っているアルバイト仲間たちと顔を合わせます。なんだかとっても楽しそう…!!
久保田:学生が多くて、みんな仲良しですよ!こうしてレッスン終わった後に空きコートで練習できるので、みんなでテニスしています。休みの日にみんなで遊びに行く事もあります。後、月に1度、方針説明会というものがあって、そこでコーチが大集合して実戦的な練習を行います。その後またみんなでテニスしたり、一緒にレッスンに入るわけでなくても仲良くなるチャンスがありますね。
ーー皆さん、どれくらいの頻度でバイトに入っているんですか?
久保田:私は週3回ほど入っていますが、週1の子もいますし、それぞれですよ。
ーーテニスという共通項があるのでバイト仲間同士、打ち解けるのも早そうです!
ーーレックでのアルバイトを経て一番成長した所はどんな所でしょう?
久保田:一番は話し方ですね!私はもともと人前で話すのが得意ではなくて、内向的な性格でした。コーチを始めてから、わかりやすくハキハキと話せるようになって、周りからも話し方変わったねと言われます。今では誰かと話すのもあまり緊張しないですし、人見知りしなくなりました!
ーーレッスン中では、年上のお客様を引っ張る姿が印象的でした。内向的な性格だったなんて意外です!現在大学3年生の久保田さん。就職活動や今後については?
久保田:実は私、体育の教員や指導員といったスポーツを教える側の仕事を目指しています。このバイトを通して教える事の楽しさとか、色んな方と関わる事の楽しさや遣り甲斐をすごく感じたので、将来もっともっと教えるのをうまくなって、お客様1人1人にレッスンを楽しんでもらえるようになりたいです!
ーーレックでの経験が、就活でも今後の人生でもとても活かされそうですね。
久保田:そうですね!ずっとテニスをやってきて、習う立場から指導する側になって、やっと今までコーチが言ってきたことが理解出来るようになりました。価値観がレックで変わりました。レックで過ごした時間は私にとって誇りで、ここでの経験は自信をもって伝えられます。就活でも学んできた事ややってきた事を最大限に活かしていきたいなと思っています
ーー久保田さんの様にレックでアルバイトしてみたいと考えている人にメッセージをお願い致します!
久保田:周りの社員さんやコーチがあたたかくて優しくて、みんな人間としても尊敬できる人たちです。もしテニスの技術に不安があったとしても、初級クラスだけ担当する事もできたりとレベルに合わせたレッスンが出来るので、そこはあんまり気にしなくていいと思います。テニスが好きで、ちょっとでも教えるのに興味があるのであれば誰でも挑戦できる環境です!
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