システム開発を中心に展開していた会社が、体操教室事業も手がけている!?
その会社こそが株式会社イークリエイトです。イークリエイトは「世界中どこに行っても、ひっぱりだこなプロフェッショナルになる」というビジョンを持ち、社員一人ひとりの成長や自己実現が何よりも会社の喜びだといいます。そんなイークリエイトが運営するネイス体操教室とは? イークリエイトの代表取締役・今津智弘さん、ネイス体操教室のエリアマネージャー・柳田翔哉さん、クオリティマネージャーの水谷友徳さんに、イークリエイトで働く面白さを教えていただきました。
(取材・執筆:小林 千絵、編集:伊藤 知裕、中田 初葵)
──もともとはシステム開発を中心とした事業を展開されていたそうですが、体操教室事業を始めた理由を教えてください。
今津:弊社の経営ビジョンは「世界中どこに行っても、ひっぱりだこなプロフェッショナルになる」。社員はもちろん、子どもたちが将来社会に出たときに、どこからでもひっぱりだこになって、幸せに生きていってほしいという思いがあって。そのためには自己肯定感や自己効力感をベースとして持っていれば、どんな時代になっても大丈夫なんじゃないかなと考えるようになりました。そういった想いを持つようになっていたときにネイス体操教室の計画発表会に出させてもらい、同じ理念を持っているということを知って、フランチャイズという形でぜひ弊社でもネイス体操教室の運営をやらせてもらいたいと話をさせていただきました。

──ひっぱりだこなプロフェッショナルになるために、自己肯定感や自己効力感が大切だと感じたのはどうしてだったのでしょうか?
今津:弊社にはエンジニアがたくさんいるんですが、成長の速度や度合いは人それぞれ。その違いは何なのだろうかと考えていたら、ありのままの自分をしっかり受け止めて、認めるということが根底にあるのだと気づいたんです。もちろん自己肯定感があってもなくても成長はできますが、自己肯定感がある人は、成長のスピードも速いし、まっすぐに成長できるんですよね。だから、子どもの頃からその考え方や感覚があれば、さらに素敵な人間として成長できるのではないかと思いました。
──イークリエイトさまで働いている方々のことを大切にされているからこそ見えてきたことなのですね。実際に、ネイス体操教室の事業を始めて良かったなと思うことはどのようなことですか?
今津:現在は10店舗の運営をしていて、通ってくださっている会員さんは2500名くらい。そこには教える先生たちもいる。そう考えると、しっかり社会のためになっているということを感じます。また先生たちの成長によって生徒の数や満足度は大きく変わるので、先生自身も、自分を成長させようという意欲が高くて。その姿勢が、同世代のエンジニアをも「僕も頑張ってみよう」と思わせているんです。その相乗効果は最近つくづく感じます。

──エンジニアとネイス体操教室の講師が互いに影響を与え合っているということですが、部署を超えた交流があるのでしょうか?
今津:あります、あります。経営企画発表会や社員総会といった全社員が集まる機会が年に2回くらいあって、ほかにも共通のセミナーを受けたり、懇親会で一発芸大会をやったり。
──一発芸大会?!
今津:はい(笑)。社内イベントも結構やっています。この間は、ドッジボールとバーベキューをするというイベントがありました。あとは、リーダー同士だとリーダー研修を10カ月くらい一緒に受けたりもするので、結構交流の機会は多いと思います。
──確かに、それは互いに刺激を与え合う機会になりそうですね。今津さんご自身は、体操教室事業を始めたことで何か考え方や気持ちに変化はありますか?
今津:めちゃくちゃありますね。それこそ「一生懸命やりたい」という社員が増えてきたので、私自身も下から押されるというか。彼らの姿は私の原動力になっています。
──社員の方にイークリエイトで実現してほしいことや、イークリエイトという職場を社員の方にとってどのような場所にしてほしいと考えていますか?
今津:集まってくるメンバーたちが、イークリエイトというプラットフォームを使って、自分のやりたいことやなりたい姿を目指してくれたらと思っています。冒頭に話した会社のビジョン「世界中どこに行っても、ひっぱりだこなプロフェッショナルになる」というのは、イークリエイトがなくなったとしても、社会や他の会社からの雇用でひっぱりだこになってほしいという意味でつけたものなので。そうしたら社員の皆さんは困らないから。

この会社のビジョンに共感してもらっているのであれば、皆さん自分らしい夢や目標に気が付き、その延長線上には自分の人生の豊かさや幸せがあるので、イークリエイトという会社を使って皆さんが自己実現していってほしいです。
──ここからは、実際にネイス体操教室で働くエリアマネージャーの柳田翔哉さん、クオリティマネージャーの水谷友徳さんにお話を伺います。まずはお二人がネイス体操教室での仕事に従事するようになった経緯を教えてください。
水谷:私はもともと器械体操をしていたので、その経験を活かした仕事に就きたいなと思っていたときにネイス体操教室の求人を見つけ、働き始めました。
──体操の経験を活かしたお仕事と言っても、インストラクター以外のお仕事もあったと思うのですが、そのなかでこちらを選んだ理由は何だったのでしょうか?
水谷:前職で教員をやっていまして。やはり子どもに関わる仕事をやりたいという気持ちもあったので、子どもに関わることもできて、自分の強みを活かせるのは体操教室かなと思って決めました。
──お子さんと関わり、かつ体操も活かせるというネイス体操教室でのお仕事ですが、実際に始めてみていかがですか?
水谷:教員の頃は、子どもに勉強も教えていましたが、「やりたくない」という子どももいたので難しさを感じていたんです。だけど体操教室は、子どもたちが「やりたいから来る」という場所なので、子どもの「やりたい」という気持ちと、こちらの「教えたい」という気持ちが合わさって、自分にとっては教員よりも合っているなと感じています。

──同じ指導というところにも違った面白さがあるのですね。柳田さんがイークリエイトで働くようになった経緯は何ですか?
柳田:「面白そう」。その一言で済んじゃうんですけど(笑)。もともとはふらふらと「楽しければいいや」くらいの気持ちで、趣味として筋トレをしながらリゾートバイトをしていたんです。ある時「そろそろ真面目に働くか」と思って、パーソナルトレーナーの仕事を探していたときに、求人サイトでネイス体操教室の求人情報を見て「面白そう」と思って決めました。
──どういうところから「面白そう」と感じたのでしょうか?
柳田:求人サイトと会社のホームページくらいしか見ていないんですが、働いている先生たちがすごくキラキラしている感じがして。
──実際にやってみて「楽しそう」という直感は当たっていましたか?
柳田:はい。楽しいし、面白いです。事務作業などで数字に向き合う仕事よりは、子どもたちと向き合い、子どもたちを楽しませるためにネタを披露したりして。その結果子どもたちが楽しみながら取り組んでいる姿を見られることが自分自身も楽しいです。
──お二人ともマネージャーということで、実際は子どもに体操を教えるだけではなく、スタッフのマネジメントなどの業務もあると思いますがいかがですか?
柳田:今はまだ成長途中。間違えてしまうこともありますが、一つひとつを経験にして、この先につながるようにしていきたいなと思っています。先ほど社長の話の中にもありましたが、イークリエイトは外部研修の機会も多数用意してくれています。そういうところでマネジメントについて学ぶ機会があるので、学びながら成長しているところです。
水谷:マネジメントはすごく難しいことだなとは感じていますが、子どもを見るのと同じような喜びがありますよね。マネジメントさせてもらった人が成長する姿を目の前で見ることができるので、そこにやりがいも感じています。
──子どもを育むことと同じ考え方でマネジメントをされているので、喜びも2倍ですね。インストラクターとしてお仕事をするなかで、特に喜びややりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
柳田:先ほども話したように、子どもが「先生面白い!」って言ってくれたり、楽しそうに教室に来てくれたりするとか、そういう毎日にやりがいを感じます。あとは、もともと運動が嫌いだったけどうちに通っているうちに体を動かすことが好きになってサッカーや野球など他のスポーツを始めるためにうちを卒業する子がいたりして。寂しいですけど、そういうときはやりがいを感じますね。

水谷:私は、子どもができなかった技ができるようになったとき。「できるようになった」って言いながら笑顔を見せてくれるとすごくうれしいです。保護者の方から「学校の体育で見本になったんですよ」とか「発表会でやりました」といった話を聞いたときもうれしいです。
──水谷さんご自身も器械体操をやられていましたが、体操の面白さはどういったものだと思っていますか?
水谷:体操って他のスポーツと比べて「できた」「できなかった」がはっきりしているんですよね。例えば、逆上がりだったら、鉄棒の上に登れるか登れないかって、見たらすぐわかる。自分の頑張りが結果として出るし、できたときの喜びは他のスポーツでは味わえないものがあるのかなと思います。
柳田:私も「できた!」がわかることだと思います。そもそも、私自身が体操を全くしていなかったので、自分も練習しながらなんですが、できた瞬間がはっきりしているので、すごくうれしさを感じます。
──「子どもの頃から自己肯定感を保つことの大切さ」を感じ、イークリエイトが体操教室事業を始めることになりました。お二人は、子どもの頃から自己肯定感を保つことの大切さを実感する機会などはありますか?
柳田:学校に通えていない子が、うちに通ってくれているんです。その子は最初まったくしゃべらなかったんですが、通っていくうちにどんどん体操が上手になって、そうするとニコニコして私とも話すし、教室内で友達もできて。きっと体操教室で感じた「できた」ということから、自己肯定感が上がっていっているんだと思います。
水谷:「自分にはできない」と思うと、いろんな道を閉ざしてしまう気がしていて。自己肯定感を持つことで、未来の選択肢を増やすことができていくんじゃないかなと感じています。実務の中で感じるのは、テストのとき。月に1回テストがあるんですが、「できない」と泣いてしまう子や「やりたくない」という子が結構います。そういう子に「大丈夫だよ」「できるよ」と声をかけると、そのときはできなかったとしても、「次は頑張る」と気持ちを持ってくれて、泣かなくなって。実際にできるようになっていくんです。

──お二人が子どもたちの自己肯定感を高める手助けをされていることが伝わってきます。実際にネイス体操教室の業務に従事しているお二人からみて、イークリエイトが手がけるネイス体操教室の魅力や特徴はどのように感じていますか?
柳田:社長がすごく僕らスタッフのことを考えてくれるんです。教室の先生たちを一人の人として見てくださるので、楽しく働くことができる。それが、子どもたちと触れ合うときにも余裕が持てるし、笑顔で接することができることにも繋がっていると思いますし、だからこそイークリエイトは体操教室事業をやるべきだなと思えます。
水谷:誰かが引っ張っていくのではなくて、全員が動力源となって進んでいくというのがイークリエイトの持ち味。社長や店長がやるのではなくて、それぞれメンバーも考えやアイデアを発信して、みんながそれに頷いて一緒に進んでいく。そこがイークリエイトが手がけるネイス体操教室の良いところなんじゃないかなと思います。
今津:私が聞いているから、2人ともいいことを言っていますね(笑)。
──社長自らそう言えること自体が、会社の雰囲気の良さを表していますね。イークリエイトとして、ネイス体操教室事業のこの先は、どのように考えていますか?
今津:今は愛知県を中心に店舗を展開しているんですが、まだまだ通いたいという声をいただいているので、まずは店舗を増やしたいです。そのあとは、保育園事業もやっているので、保育園と融合して、お子さんのためにできることを増やしていきたいですね。例えば地域のイベントや、体育の時間の講師派遣など。いろいろな夢がどんどん出てくると思うので、まずは影響力をつける。そのためにも、店舗と会員数を増やしていけたらと思っています。

──先ほど今津さんが、イークリエイトは自己実現する場所であってほしいとおっしゃっていましたが、柳田さん、水谷さんは今後のご自身のビジョンをどのように考えていますか?
水谷:社長が「通いたいけどまだ通えていないお子さんのために店舗を増やしていきたい」とおっしゃいましたが、それと同時に講師も増やしていかないと対応できない。だから、私は一流の講師を育てていきたいと思っています。今、私たちが感じているこの仕事のやりがいや楽しさを、新しく入ってきていただいた講師の方にも味わっていただきながら、自分も会社も成長していける、そんなwin-winの関係になれたらなと思います。
柳田:私は、イークリエイトの企業理念「わたしたちに関わるすべての方達をSMILEに。そしてわたしたち自身もSMILEに」というのが大好きで。もしこの先、社長が変わったり、代が変わったりしたとしても、この理念をずっと下の子たちに伝えていける人になりたいなと思っています。……社長に聞かれるの恥ずかしいんですけど(笑)。
今津:いやいや、めちゃくちゃ嬉しい。ありがとうございます。
──今までのお話を伺っていて、今津さんは子どもたちをはじめとするお客様はもちろん、「社員のために」という気持ちがすごく強い方だなと感じました。その考えに至った根源や、誰かのためにと行動できる原動力は何かというのを、最後に教えていただけますでしょうか?
今津:イークリエイトは本当になし崩し的にできた会社なのですが、業績が上がらず、一度、倒産の危機にあいました。そのとき、会社の出費を全てストップさせたんです。それでも社員の給料が払えなくなってしまったので、腹を括って当時の社員を集めて「皆さん、ごめんなさい。どうしても給料が全額払えないのでカットさせてほしい」という話をしたんですが、そのときに「でも絶対に雇用は守るんで」と言ったんです。全く根拠はなかったけど、追い込まれたときにそう言っている自分がいて。それはどうしてなのか考えてみると、うちの家系って全員が教師なんですよ。だから社員のことを、どこか生徒のように感じていたのかなと思って。教師って、生徒の成長が全てじゃないですか。私自身も、社員の成長が本当にうれしいし、だから、社員には豊かで幸せになってほしいと思っているんだろうなと思います。

【PROFILE】
今津 智弘(いまづ ともひろ)・写真中心
代表取締役。
26歳のときにイークリエイトを設立。システム事業、知育事業などを通して、関わるすべての方たちのSMILEを創造している。教師の家系で育ったからか、社員を生徒のように感じ、一人ひとりの成長を誰よりも嬉しく思っているそう。
柳田 翔哉(やなぎた しょうや)・写真左
エリアマネージャー。
今まではスポーツ一筋というより、運動神経よく何でもこなしていたそう。リゾートバイトや介護職など様々な仕事を経験し、3年前にイークリエイトに入社。
水谷 友徳(みずたに とものり)・写真右
クオリティマネージャー。
器械体操を経験。オリンピックを目指し奮闘していたそう。小学校教諭を経験し、ネイス株式会社本部に転職。その後、イークリエイトに入社。
| 設立年月 | 2003年12月 | |
|---|---|---|
| 代表者 | 今津智弘 | |
| 従業員数 | 120名(2025年9月時点) | |
| 業務内容 | ・子ども向け体操事業(稲沢、名古屋茶屋、熱田、日進、長久手、春日井)
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