ゴルフ未経験からプロまで!コトブキゴルフが育む「人に寄り添う」接客と成長の舞台

寿商事株式会社 小西 健太、風間 啓介、宮脇 莉歩

ゴルフ未経験からプロまで!コトブキゴルフが育む「人に寄り添う」接客と成長の舞台

寿商事株式会社 小西 健太、風間 啓介、宮脇 莉歩

「『いい感じの人がいたら、一緒にゴルフに行け』と言われるくらい、ゴルフは人間性が出るんですよ」そう話すのは、ゴルフ用品店の老舗・コトブキゴルフでゴルフウェア販売を行う宮脇莉歩さん。2022年に寿商事に入社した彼女は、「入社前からゴルフは趣味程度でやっていましたが、正直ゴルフは嫌いでした」と笑う。しかし今や「アパレルだけでなく、ゴルフ用品トータルで販売できるようになりたい」と熱意を燃やしています。2023年に入社した元郵便局員の風間啓介さんも、入社前はゴルフをやったことがなかったといいますが、今は家でもスイングをしているほど夢中に。一方、今年1月に入社したクラブフィッターの小西健太さんはプロゴルファーで、逆にギアの知識はほとんどなかったといいます。
そんな職歴も経歴も、もともとのゴルフ愛も異なる3人が、楽しく責任感を持って働く寿商事とはどんな会社なのでしょうか? 3人に話を伺いました。

(取材・執筆:小林 千絵、編集:伊藤 知裕、中田 初葵)

ゴルフ未経験者からプロゴルファーまで

──最初に、皆さんのスポーツ遍歴を教えてください。

風間:中学から大学までバレーボールをやっていました。社会人になってからはキックボクシングをやっていて。ゴルフは、寿商事に入社してから始めたのでまだ2年くらいです。

小西:僕は中学生くらいまでは、ゴルフ、サッカー、ソフトボール、バスケットボールなどいろいろなスポーツをやっていました。その後ゴルフ一本に絞り、大学を卒業してからプロに転向しました。去年までプロとしてゴルフのツアーを回っていましたが、その後ツアー競技を引退して今年の1月からコトブキゴルフで働いています。

宮脇:私は中学の3年間陸上をしていて、それ以外のスポーツは特にやっていませんでした。20代後半でゴルフクラブをいただいたことをきっかけに趣味としてゴルフを始めたんですが、お付き合いとしてのゴルフが多かったので、正直ゴルフは嫌いで(笑)。入社してからゴルフが好きになりました。

──今日集まっていただいた3名は、寿商事に入社して数ヶ月〜数年の若手の方々だとお伺いしました。ゴルフの経験だけみても3人全く異なりますが、皆さんが寿商事に入社した経緯はどのようなものだったのでしょうか?

風間:自分は大学を卒業してから10年間くらい郵便局に勤めていました。ただ、だんだん同じ仕事を繰り返しているように感じるようになって、成長があまり感じられなくなり転職を考え始めて。実は寿商事の取締役とはずっと知り合いだったので、「実家に帰ろうかなと思っている」という話をしたら「寿商事に来てくれないか」と言われました。前職では営業をしていたこともあり接客営業にも抵抗がなかったので、「せっかく声をかけてもらったし、一回やってみようかな」と思い入社しました。

──風間さんはそれまでゴルフ経験がなかったとのことですが、ゴルフの専門店で働くことに対して不安などはなかったのでしょうか?

風間:本当にゴルフについて何も知らなかったんです。サッカーとか野球って、ルールが簡単で子どもでもできるじゃないですか。だからスポーツってそういうものだと思っていて。入社してから、ゴルフって覚えても覚えても道具がたくさんあるし、練習しても全然うまくならないスポーツだということに気づきました。

──逆にわからなすぎて、飛び込めたということですね。

風間:中途半端に知っていたらここにいなかったかもしれません(笑)。ゴルフを始めた頃も、本当に全然うまくならないから「なんでみんなこんなスポーツにハマるんだろう」って思っていたんですよ(笑)。だけどちょっとずつ打てるようになってきて、そこから急に面白くなってきました。「難しいことが、ちょっとずつできていくからゴルフって面白いんだ」って。そう思ってからは、お客様の悩みを聞いていると、自分も同じような悩みがあるので共有して一緒に解決していくことが面白く感じられるようになりました。

小西:僕は正直、プロゴルファーとしてツアー競技をあと5年くらい続けられる感じではあったんですが、結婚しているし、子どもも生まれたので、次のステップに進みたいなと思いました。新しいことを始めるなら早い方がいいと思ったので、30歳になる年に引退しました。引退後、ゴルフのレッスンスタジオなどからも声をかけていただいたんですが、僕は風間さんとは違って、誘われて行くと「聞いていた話と違うな」と思ったりしたときに嫌だし、とりあえず最初は自分で選んで決めたいと思っていて。そんなときに寿商事の求人を見つけて話を聞きに来ました。

そもそも有料フィッティングってどれくらいの人が使うのかも全然想像がつかなかったんですが、話を聞いてみたら、コトブキゴルフのフィッティングは毎月、枠の80パーセント以上、多い月は95パーセントくらいが予約で埋まると聞きました。それくらいフィッティングが浸透していたら面白そうだし、フィッティングの知識をつけることは自分のためにもなりそうだなと思い入社を決めました。

──風間さんと小西さんは正反対の出会いだったということですね。小西さんはプロゴルファーだったわけで、ゴルフの知識はかなりあると思うのですが、知らないことと出会うときはあるのでしょうか?

小西:むしろ知らないことのほうが多いです。実際に球を打つことはできますけど、ギアについては、専門の方にお任せしていたところもあって知識は全然ない。実際にツアーを回っているゴルファーの中で、ギアについても詳しいマニアックな人って1〜2人くらいなんじゃないかな。だからむしろゼロからのスタートで。今、急速に知識を深めているところです。

──今まで使っていたものに対する知識を得られるって、きっと面白いですよね。

小西:はい、すごく面白くて。選手のときはどうしても技術先行になってしまうので、練習第一だったんですけど、選手時代からこういう知識があれば、また違う選択もできたのかもしれないなと思います。だからそれを、現役のプロの選手や、これからプロテストを受ける選手に少しでも還元できたらいいなということも考えています。

──宮脇さんはコトブキゴルフさまとどういう出会いをされたのですか?

宮脇:私は洋服がもともと好きだったし、それこそゴルフは少しやっていたので、そのときから「ゴルフウェアってかわいいな」と思っていて。私の周りにも「ゴルフウェア着たいからゴルフをやってみたい」と言っている子もいました。ちょうど仕事を探していたのがコロナ禍だったこともあって、そもそも求人自体あまり出ていなかったし、アパレル販売の部門として求人が出ていたので、「だったら活かせるかも」と思って応募したのがきっかけです。
また、かわいいなと思う一方で、もっとかわいくなればいいなとも思っていました。ただ当時は本当に自分が気になっているブランドのものくらいしか知らなかったので、入社してから「ゴルフウェアってこんなにたくさんあるんだ!」と知りました。

保険営業で身についた気遣いやコーディネート好きな気持ちを活かして

──今、皆さんがコトブキゴルフさまのお仕事をするなかで、今までのご経験が活きているなと感じることはありますか?

風間:コトブキゴルフは1階から4階まで、いろいろな商品を扱っていて、自分は1階で来店されたお客様のガイダンスをしているんですが、お客様によっては話しかけてほしい人もいれば、一人でゆっくり商品を見たいという方もいらっしゃいます。その方が、何を考えているのかなと自分なりに想像して、その方に合ったお声がけをすることを心がけています。その気遣いは、郵便局で保険の営業をやっていたから身についたのかなと思います。

小西:僕はむしろ接客が苦手なのでそこを伸ばしていこうと思っているところではあるんですが、フィッティングをする上で「プロゴルファー」という肩書きがアドバンテージになるということは言われていました。そのアドバンテージを活かせるようになったらいいなと思っています。

風間:プロゴルファーによるフィッティングって、お客様からしたらめちゃくちゃ説得力ありますもん!

宮脇:私はアルバイトでアパレル店員をしていたことがあって、もともとコーディネートをするのが好きなので、それはすごく活きていると思います。ただ、奇抜な格好ができないゴルフ場もあるので、お客様からどこのゴルフ場に行くのかを聞きながらそのゴルフ場に適切なコーディネートの提案をしています。そういう点では、普通のアパレル業界とはまたちょっと違うのかなと思いますね。あとはやはり、私服と違って動きやすさも重要になってくるので、実際に着てスイングしていただいて「ここが邪魔になるのは嫌だ」といった要望を聞きながら、その方のニーズにあったものをお勧めしています。

──それぞれのご経験が今に活かされていることが伝わってきます。コトブキゴルフさまでお仕事を始めてから、やりがいを感じる瞬間や、特にうれしかったエピソードがあれば教えてください。

風間:初心者の方で「フルセットを買いたいから相談に乗ってほしい」と来店されたお客様がいらっしゃいました。後日、その方が「一緒に選んだもので100切れました!」とそれだけを言いに来てくださったことがあったんです。わざわざ報告までしに来てくださる方ってなかなかいないので、すごくうれしかったです。

宮脇:私も同じで「あのパンツ、よかった」とか「この間おすすめしてもらったウェア、評判が良かったからまたお願いね」みたいなことを言ってもらえることがすごくうれしいです。

小西:僕がやりがいを感じる瞬間は3つあって。1つは二人と一緒で、やっぱり再来店してくださること。2つ目は、自分の知識が増えること。今、プロのフィッティングもできるくらいのレベルのことを教わっているので、自分にとってもうれしいことで。3つ目は、フィッティングをされた方が購入してくださること。しかも「本当は今日買う予定じゃなかったのに、良かったから買っちゃった」と言ってくださったりすると、いい提案ができたんだなと思いすごくうれしいですね。

お客様が欲しいと言ったものに「買っちゃダメです」!?

──皆さん、ゴルフ業界で働くのは初めてなので、他社や他の店舗との比較は難しいかもしれないですが、コトブキゴルフさまならではの働く面白さや魅力は何か感じますか?

風間:うちでは、店員がお客様を育てる文化があって。お客様が欲しいと言ったものでも、担当したスタッフが、その人に本当に合っていないと思ったら「買っちゃダメです」と言うんですよ。その代わり、お客様が使っているクラブを全部教えてもらって、そのうえで、おすすめを紹介する。中にはうちで扱っていない商品をおすすめすることもあります。実際に先輩たちはそうやってコトブキゴルフで接客をしてきて、お客様も「ここだと親身になってもらえる」と思って喜んでくださってリピートしてくれる。通販でも買える時代に、店舗に来るお客様はそういう接客を求めているんじゃないかなと思いますし。この考えは、コトブキゴルフの店員に受け継がれているものだと思います。

小西:コトブキゴルフは、その社員や店員に専属でついているお客様が多いという印象を受けます。実際に「誰々に会いたくて」って来店されるお客様がいらっしゃるのを、この半年でも見ているので、そこはコトブキゴルフの強みなのかなと思います。あとは、コトブキゴルフは来店されるお客様の数が圧倒的に多い。その分、お客様とコミュニケーションを取る機会も多いし、買っていただけるチャンスも多いのかなって。そこはメリットだと思います。

宮脇:お客様と店員が仲良いんですよね。昔から通ってくださっているお客様も多く、昔からいるスタッフは特にお客様とフレンドリーにしゃべっているところをよく見ます。

風間:30年くらい通ってくださっているお客様もいらっしゃるんですよ。だから逆にお客様が僕らにいろいろ教えてくださることもあって。僕らが失敗してしまったときも「またお願いするから、そのときはよろしくね」って許してくださることもある。そうやってお互いに成長し合える環境を作っていけているのがコトブキゴルフなのかなと思います。

小西:あとは、地下にゴルフスクールがあるのも特徴だと思います。都内にショップと連動してスクールがあるところはなかなかないんじゃないですかね。ショップに来られた方が「ここにスクールがあるんだ」と知って入会されたり、逆にスクールでレベルアップしていくなかで、自分に合うクラブを試打して購入される方もいらっしゃったりして。その連動はすごく魅力的だなと思います。

挑戦しやすい環境だからこそ描ける3人の夢

──コトブキゴルフさまは社員の方の挑戦も応援している会社だと伺いました。皆さんがこの先、この会社で、ひいてはご自身の人生で成し遂げたいことや叶えたい夢はありますか?

風間:自分は体を動かすのが好きで整体にも興味があるので、いずれは今勉強しているゴルフとあわせて、体の状態と同時にゴルフのクラブやスイングなども見て教えてあげられるようなブースが、コトブキゴルフの中に作れたらいいなと思っています。入社するときから、ずっと「こういうことをコトブキゴルフでやりたいです」と取締役に話しているので、きっと取締役の頭にも入っているはず。「社員が成長しないと企業も成長しない」という考えの会社なので、そういう一人一人の夢を応援してくれて良い会社だなと思っています。まだまだ勉強中なので時間はかかるかもしれないですが、いつかは実現したいですね。

小西:僕は、まずはお客様によりよいクラブをご提案するというのが一番で。あとは冒頭にも話したように、若手ゴルファーの応援プログラムにも参加しているところなので、二足の草鞋で進めていけたらいいなと思っています。それが結果的に、ここでのフィッティングにも活きてくると思うので。

宮脇:私は、今はアパレルの販売がメインですが、クラブの勉強もして、ゴルフ用品トータルで販売できるようになれたらと思っています。

風間:実際、よく聞きに来られていますよね? 「このクラブってどうですか?」って。

宮脇:知り合いがクラブを買うときに相談されることが多くて。今は自分ではなかなか答えられないのですが、いつかは自分で案内できるようになったらいいなと思いますね。

小西:今年の夏に、僕と宮脇さんはゴルフ用品の販売者向けの講習会に行くんですよ。ゴルフ販売技術者という販売資格があり、もう風間さんはその資格を持っているのですが、僕たちはまだ持っていないので取得したいです。

──実際にゴルフ用品の販売に携わっている方以外も、ゴルフの知識を得て、みんなでレベルアップしていくんですね。

風間:持っているに越したことはないですし、その講習には全国のゴルフショップの方が来るので交流にもなって、いいプログラムだと思います。2人には頑張ってもらいたいです。

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【PROFILE】
小西 健太(こにし けんた)写真中
クラブフィッター。ツアー競技を引退後、2025年1月にコトブキゴルフに入社。
クラブフィッティングに従事。

風間 啓介(かざま けいすけ)写真右
販売スタッフ(ゴルフ用品)。元郵便局の配達員で、2023年12月にコトブキゴルフに入社。
クラブ、バッグ小物など幅広いゴルフ用品の販売に従事。

宮脇 莉歩(みやわき りほ)写真左
販売スタッフ(アパレル)。2022年にコトブキゴルフに入社。
主にゴルフウェアの販売に従事。

第1位

第2位

第3位

第4位

第5位

設立年月 1967年02月
代表者 安本昌煥
従業員数 50名
業務内容

・ゴルフ用品小売業
・スポーツ用品の輸入、卸、小売販売
・前号に付帯する一切の業務

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