日本バドミントン協会が公表しているルールブックでは、「ストリング」と呼ばれているバドミントンのガット。
ガットとは、ラケットの中心に張ってある網目状の部分を指し、パフォーマンスに大きく影響します。
消耗品であるため、寿命が何年もあるわけではなく、すぐ切れる人だと1週間~1か月ほどが交換時期や張り替えの目安になります。
しかし、ガットの種類はとても豊富で、選ぶことが難しいと感じている人は多いのではないでしょうか?
自分のプレースタイルや競技レベルに合ったガットを選ぶことで、よりプレーのレベルが向上を狙えるのでそれぞれの特徴や違いを知ることが大切です!
今回はそんなバトミントンのガットについて詳しく解説していきます!
これを読んで自分に合ったガットを見つけましょう!
バドミントンのガットの種類は、
・素材
・構造
・コーティング
の3種類に分けることが出来ます。
ここでは1種類ずつ見ていきましょう!
▼素材
①ナチュラルガット
牛の腸で作られている天然素材のガットでかなり値段が高いです。
天然素材ならではの振動の吸収性やガットのテンション(張りの強さ)の維持力が高いことが特徴で、主に上級者やプロの選手が使用しています。
②ナイロンガット
現在、最も多くの選手に人気がある素材がナイロンガットです。
値段が安いことや、どんなラケットにも合うということが売りの素材で、ナチュラルガットに近い打ち応えを得ることが出来ます。
多くのメーカーが商品開発や加工を行っているため、商品ブランドが豊富なだけでなく、コントロール性や反発力に特化したガットもあり、自分のプレースタイルに合わせてガットを選ぶことが出来るということも特徴の1つです。
③ポリエステルガット
ポリエステル素材は、近年出てきたばかりの最新素材です。
コントロール力に優れ、シャトルに回転を掛ける複雑な技を打つ事に適しています。
また、パワーのある打球にも対応できる耐久性の強さも特徴であるため、ガットが劣化しにくい一方で、硬いガットであるため、打球感が大きいことが魅力の素材でもあります。
▼構造
①マルチフィラメント
多くのガットに使われている構造がこのマルチフィラメントです。
マルチフィラメントとは、極細の繊維の芯糸を約300本組み合わせて1本のガットを作り出す構造のことを言います。
1本につき多くの本数を使用しているため、シャトルの反動を分散させ、柔らかい打球を打つことが出来ることが特徴です。
また、腕への負担も少なく、コントロールを重視したい選手におすすめです。
②モノフィラメント
モノフィラメントは、1つの芯糸から構成されているため、打球感の強さと反発力を兼ね備えている事が特徴とな。
強いショットを打つ選手に向いている構造です。
▼コーティング
①強チタン(ハイドロチタンコーティング)
強チタンを配合することで、反発力と耐久性に優れたガットになります。
練習頻度が高い選手や、ガットがよく切れるという選手におすすめです。
②カーボンナノファイバー
こちらのコーティングも、強チタンと同様、反発力と耐久性に優れていますが、ゲージ(太さ)の細いガットでも耐久性を維持できるという点で特化しているコーティングです。
そのため、ゲージの細いガットを好む選手におすすめのコーティングです。
バドミントンのガットの種類について詳しく知りたい方はこちら!実はガットのカラーやデザイン性は深く関係している!黒と赤では何が違う?
ここまで、ガットの種類について解説してきました。
では、初心者の選手の方に合ったガットとはどんな種類のガットなのでしょうか?
ここでは、初心者の選手におすすめなガットの種類について解説します!
▼初心者の選手におすすめのガットの種類
ズバリ、初心者の選手におすすめの素材はナイロンガットです。
購入費用が比較的安く、基本的にがどんなラケットとも相性が合うので使いやすいです。
また、ガットの構造はマルチフィラメントをおすすめします。
上記したように、1本のガットは約300本もの芯糸からなっているため、ラケットにシャトルが当たった際の反動を分散させ、柔らかい打球感を生み出すことが出来るのです。
打球感が柔らかいことで、ガットがしなるため球持ちがよくシャトルをコントロールしやすくなるため、プレーに慣れていない初心者の選手には良い種類だと言えます。
また、腕への負担も軽減されるためプレーしやすいという点でも、比較的筋量が少ない女性や初心者の選手のにおすすめです。
▼ガットのゲージ
ガットには太さがあり、0.6㎜~0.75㎜まであります。
ゲージによって性能が変わってくるのでしっかりと自分に合ったゲージを選ぶことが大切です。
初心者の方は太いゲージよりも、コントロール性に優れ、飛距離を出しやすい0.60㎜~0.65㎜の細いゲージがおすすめです。
▼ガットのテンション(張り強さ)
バドミントンのガットの張り具合をテンションと言い、ガットの張りの強さによって性能が変わってきます。
テンションはポンド(LBS)で表され16ポンド~30ポンドまであり、数値が大きくなるほど強く張るため、ラケット面の硬さが高まり、切れやすいです。
初心者の選手の方には、20ポンドが平均なので、比較的テンションの低い16ポンド~18ポンドのガットが初心者向けの適正テンションとなっています。
テンションが低いとガットが緩むため、コントロールがしやすく、飛距離のあるショットを打てるので、パワーやコントール力が不十分な段階でも打ちやすくなります。
さらに、高テンションのガットよりも切れにくいので長持ちします。
しかし、あくまでも一般的な観点からの位置づけであるため、いくら16ポンド~20ポインドが適正と言っても合わない選手もいるでしょう。
そのため、どれくらいのテンションにするかは、自分の筋量などに合ったものを選ぶようにしましょう。
ちなみに、日本代表のプロ選手である桃田選手は、34ポンドのテンションで打っているそうです。
桃田選手は男子シングルスの世界ランキング1位の選手です。
やはり、トップレベルの選手は桁違いですね。
初心者必見!自分に合ったガットについて詳しく知りたい方はこちらをお読みください!
今回は、バドミントンのガットについて解説しました!
皆さんも、自分に合ったガットでバドミントンを楽しみましょう!
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