「相撲の幕内力士とはどういう意味?」
「給与は賞金制?それとも年収制?」
前回は、相撲の階級について紹介しました。
こちらの記事では、その中でも上位に位置する「幕内」について更に詳しく掘り下げていきます!
大相撲の中継では「幕内(まくうち)」「幕ノ内(まくのうち)」と読みますがどちらも正しいです。
相撲番付には「幕内」と記載されるのが一般的です。
最上段に記載される前頭以上の力士を「幕内力士」「幕ノ内力士」といいます。
つまり、横綱、三役(大関、関脇、小結)、前頭が幕内力士に該当します。
その下に、十両、幕下がありますがこれらの違いはどこにあるのでしょうか?
まず、幕内力士は相撲界でいう最高位になります。テレビでよくみられる有名な力士は大半がここに入るでしょう。
その次が十両です。十両は2番目ではありますが関取ですので、いわゆるプロの力士です。
そのため相撲協会から高額な給与が支給されます。
実際、幕内の出場者が奇数だったり、場所終盤入れ替え戦などが行われると幕内下位の力士と十両力士が試合することもあります。
ちなみに、十両から幕内へ昇格するのを入幕といいます。
そして、その下が幕下力士となります。
ここから十両へ昇格できるかが相撲人生の分かれ道になります。
収入も十両と幕下では大きな差があります。
幕下で終わると引退してほかの仕事へ転職する力士も多いです。
幕内力士になるだけで高額な給料が支給されます。
年収を平均すると2000万円です。大関が3000万円、横綱が3600万円、関脇、小結が2160万円となります。
ボーナスはありませんが、幕内力士の賞金が一番高額なもので1000万円になります。
そのほか本場所で活躍すると殊勲賞、敢闘賞、技能賞の三賞でそれぞれ200万円。幕内力士の毎日の取り組みでかけられる賞金が1本7万円。積み立て、手数料を引いて土俵の上で支給される金額が3万円。平幕力士が横綱に勝つと金星が付きますが、金星1つにつき4万円が支給されます。
このように力士は基本となる給料の他にボーナスはありませんが、賞金がもらえます。これによって収入が変動することはあるでしょう。
次に、幕内力士に関する様々な記録を見てみましょう!
【歴代最重量幕内】
小錦八十吉
身長187㎝、体重275kg(最重量時は285kg)
アメリカハワイ出身で本名はサレバ・ファウリ・アティサノエです。
力士引退後は歌手、タレントとして活動されていた時期もありましたのでご存じの方も多いでしょう。
【歴代最速入幕】
遠藤関(本名は遠藤聖大)
身長184㎝、体重154Kg
ニュースではかなり話題になっていたのでご存じの方も多いでしょう。
高校卒業まで坊主頭だった遠藤関。あまりの入幕の速さに、髷(まげ)結いが間に合わないという珍事も発生しました。
幕内力士なのに髷がなかったのは印象的でしたね。
【歴代最年長幕内】
旭天鵬勝(日本名は太田勝)
身長190㎝、体重161Kg
モンゴル出身で日本に帰化しました。日本名は太田勝、モンゴル名はニャムジャウィーン・ツェウェグニャムです。
37歳で史上最年長初優勝、40歳になっても幕内力士として活躍するなどマスコミでは「角界のレジェンド」などとも称されていました。
大相撲はいろいろな意味でも厳しい世界です。経済的な話をすると十両以上になることが出来れば大きな収入を得られます。
しかし、ずっと幕下ですと、とても相撲だけで生活できる収入は得られません。
なかなか昇格できなければ諦めて引退する力士も多いです。
また、十両以上だからと言って安心していられません。
成績が悪ければ幕下へ陥落するのが大相撲界の厳しい制度です。
そうなると一気に収入が激減してしまいます。
さらに、相撲は最強の実践格闘技を称する人も多いぐらい危険なスポーツです。
大きな怪我は付き物。厳しいトレーニングは必須。
それを潜り抜けることができれば、幕内力士として高い年収を稼げる=ジャパニーズドリームを掴めるかもしれません。
それを狙って海外から日本の大相撲に参加する力士も多いため、今後も目が離せませんね。
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