「実況が言っている”くさび”って何のこと?」
「くさびのパスにはどんな効果があるの?」
サッカーには専門用語が多く存在します。
今回は、聞き慣れない、「くさび(楔)」という言葉の意味、またくさびのパスの効果などを紹介します。
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そもそもこの「くさび(楔)」という言葉を普段の生活で使う事が少ないかと思います。
それもそのはず!
くさびとは、工事などで使われるV字、三角形の工具のことです。
この工具は、木材の隙間に打ち込んで、固定したり割ったりする道具です。大工さんやDIYを趣味としている人以外、目にする事が少ない言葉ですよね。
くさびの役割をサッカーに置き換えると・・・
木材の隙間 →相手DFと相手DFの間(相手エリアの密集した狭いスペース)
くさびを打ち込むこと →パスを出すこと
つまり「くさびのパス」とは、「相手DF同士の間を通すパス」のこと。
「くさびのパス」は、「縦パス」とも言われます。
くさびのパスを出すと相手DFはどのような動きをするでしょうか?
①相手DFがパスの受け手の選手に対して寄せてくる
⇩
②寄せた相手DFが空けたスペースをカバーする為に、周りの相手選手が密集する
⇩
③カバーをするために動いた選手のスペースが空いてくる
くさびのパスを出す事で相手DFのブロックが崩れたり、動いたりします。
これにより僅かなスペース、パスコースが生まれます。
もし、②で相手DFが動かなかった場合、①で寄せてきたDFの後ろのスペースが空きます。
1度で相手のブロックを崩す事は難しいですが、これを繰り返し、得点チャンスを生み出すきっかけを探ります。
くさびのパスを使って、相手の守備を崩すには、広い視野と高い技術、戦術眼が必要です。
現在J2のジュビロ磐田でプレーする元日本代表の遠藤保仁選手がくさびのパスを得意としています。
プロのサッカー選手もお手本とする程、効果的なくさびのパスを出すので、動画などで勉強してみてはいかかでしょうか?
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上記でお伝えしましたが、くさびのパスの効果は新しいパスコースを生み出す事です。
しかし、やみくもにくさびのパスをしても、必ずしも効果は得られません。大切なのは、タイミングです。
そのタイミングを見計らうには、何気ないパス交換、「出してまた受ける」を繰り返します。
こうすることでボールを1度手放し、視野の確保をする事が出来、そこから横に出したり、サイドチェンジなどで相手を大きく動かす事にも繋がります。
そして、相手DF陣に隙が出来たタイミングでくさびのパスを入れ、一気に攻撃のスイッチを入れるのです。
いつ、どのタイミングでくさびを入れるのか。相手との駆け引きもサッカーの面白い所の1つです。
得点を取るまでの過程を楽しんでみてはどうでしょうか?
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