「審判員はどんな仕事をしているの?」
「スケジュールや年収は?」
普段の試合ではあまり目立つことのない審判員ですが、試合を円滑に進めていく為には必要不可欠な縁の下の力持ちです。
今回はそんなプロ野球の審判について徹底解説します!
日々プロ野球の試合が円滑に進行するのは正式な資格を有する審判員によるジャッジがあるからです。
では、審判員はどんなことをしているのでしょうか?
プロ野球の1試合の審判は2020年時点で、球審1人、塁審3人の4人制で行われています。
以前は塁審4 人+線審2人(一塁線上、三塁線上に1人ずつ)の6人制でしたが、球場の構造が変わったことにより線審制度は廃止されました。
審判員の主な仕事内容は以下の通りです。
球審(本塁)…ホームベース上でのストライク、ボールの判定、ファウルチップがバットにあたっているかの判定、クロスプレーに対するアウト、セーフの判定などを行います。
塁審(一塁、二塁、三塁)…各ベース上でのアウト、セーフの判定、外野に飛んだボールのファウル、フェアの判定などを行います。
審判員はそれぞれのプレーに対して、ジェスチャーやコールで判定を下します。
原則として審判が一度下したジャッジが覆ることはありません。そのため正確な判断が求められます。
2018年シーズンからリクエスト制度が採用され、判定に抗議がある場合は両チームの監督がビデオ判定を要求することが出来るようになりました。
その際、より正確な判断をするため、球場に設置されたカメラの映像で再判定を行います。
プロ野球の試合で使われるボールは、1試合で120球です。
土で汚れたり、打球がスタンドに入った際などにボールを交換します。
このボール交換は審判が行います。
両チームの監督からの選手交代の申し出を、放送席やウグイス嬢に伝えます。
ウグイス嬢の仕事について詳しく知りたい人はこちらの記事をお読みください。
4人の審判に加え、1人が予備審判として控え、他の審判員のアクシデントに備えます。
実際に審判員が倒れるケースもあり、予備審判も重要な役割の一つです。
各チームの春季キャンプでは、中盤ごろから審判がブルペンに入ります。
選手がシーズンを迎える前に、ストライクゾーンの確認をする為です。審判員自身もここでシーズンに向けて目を慣らします。
では、審判員はどのようなスケジュールで行動し、給料はどれくらいもらっているのでしょうか?
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以下は、ナイター(18時プレイボールの場合)ゲーム時の審判員のスケジュール例です。
9:00 起床
10:00 朝食
13:00 運動・体のメンテナンス、昼食など
15:00 球場入り
16:00 審判ミーティング、使用球、防具のメンテナンス
17:00 オーダー、球場ルールなどの確認作業その日の登録メンバーやスターティングメンバーをチェックし、球場の特徴、球場ルールなどをもう一度確認します。
18:00 試合
試合中にトイレに行ける時間は、5回裏終了時のグラウンド整備の時のみです。
試合終了後、反省会を行い自宅やホテルに帰ります。
業務の終了時間は試合時間によって変わるのでハードな側面もあります。
オフシーズンは秋季教育リーグの審判を務め、試合もキャンプも完全になくなる12月~1月は選手と同じようにトレーニングをします。
審判も体力勝負です。
そんな審判の給料事情も気になりますね。
審判員の給料体制は基本年収+報酬(試合出場手当)です。
1軍の審判員であれば年収平均は1000万円ほど、2軍の審判員は平均400万円前後と大きな違いがありますね。
収入の内訳は基本給に加えて、球審を務めれば3万4000円、塁審で2万4000円、控えで7000円、2軍の試合出場で1試合当たり2000円が支払われます。
セリーグ、パリーグの違いによる収入の差はなく、原則として65歳が定年が定年です。現役引退後に審判員になる選手もいます。
また、優秀な評価や経歴に応じて審判員を表彰する仕組みもあります。
比較的高い収入をもらって仕事をしている審判員。全員が同じウェアに身を包んでいますが、彼らも試合を盛り上げる一員です。
試合ではあまり目立たない審判員ですが、彼らに注目することもプロ野球観戦を更に楽しむ要因の一つです。
判定が際どいプレーの際、審判員のジャッジに大きな注目が集まります。大きな試合になるほど審判員の判定の重要度は増します。
判定によっては、クレームを言う選手やヤジを飛ばすファンもいますが、それもプロ野球観戦の一つの醍醐味といえるでしょう。
中には独特なジェスチャーやコールで判定を示し、ファンから人気の審判員も存在します。
【ジェスチャーに注目!】
「卍ポーズ」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
「卍ポーズ」とは、敷田直人審判員が打者の見逃し三振を示すときにするストライクポーズのジェスチャーの事です。
地図記号の「卍」に酷似することからそう名付けられました。
【声を聴こう!】
判定を示す際、わかりやすいように大声で判定を示す審判員もいます。白井一行審判員です。
ストライクコールが「アーイ!」と聞こえる白井審判員。このコールは多くの人の注目を集めました。
奇声ともいえる白井審判員の"声"が試合をより一層盛り上げます。
審判員のai化が導入される話もありますが、こういったパフォーマンスはロボットには出来ませんよね!
審判員は試合の中で、試合状況や出場選手によって立ち位置を移動します。打球が一番見やすい位置で判定を行う為です。
また、同一チーム同士の連戦の場合、試合ごとに担当の塁を決められた順番でローテーションしていきます。
審判員は背番号ではなく、袖番号をつけています。
観戦時には、試合を影で支える審判員の名前や袖番号に注目してみるのも面白いですね!
今回は、プロ野球の審判について詳しくご紹介しました。
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