「パラリンピックの陸上競技ではどうやってクラス分けがされているの?」
「パラリンピックの陸上競技で使われている道具はどんなものがあるの?どんな人たちが関わっているの?」
前回はオリンピックの陸上競技について解説しました。
オリンピックでも花形競技である陸上競技は、パラリンピックでも多くの観客を集める人気競技です。
パラリンピックにおける陸上競技は、一部ルールを改変したり、道具を工夫したりすることで競技が行われています。
今回は、パラリンピックの陸上競技について詳しく解説していきたいと思います!
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パラリンピックにおける陸上競技は、一部ルールを改変したり、道具を工夫したりしてタイムや記録を競っています。
採用しているルールは、IAAF(国際陸上競技連盟)とWorld Para Athletics(国際パラリンピック委員会陸上競技部門)が定めたものです。
東京2020パラリンピックでは、100m・200m・400mの短距離種目、800m・1500m・5000m・マラソンの中長距離種目があります。
また、視覚障害・切断機能障害・脳性まひ・車いすの障害カテゴリー順にトラック1周(400m)をする「ユニバーサルリレー」というリレー種目もあります。
跳躍・投てき種目としては、走幅跳・走高跳・やり投げ・円盤投げ・こん棒投げ・砲丸投げ。
こん棒投げとは、握力がなくて細いやりが握れないなどの障害の重い選手のために考案された投てき種目です。
障害には様々な種類があり、程度も選手によって異なります。
パラリンピック陸上競技種目では、障害の種類や程度によってクラス分けが行われています。
クラス分けでは、種目のカテゴリをアルファベット、障害の程度を数字で表記。
アルファベットは、競走種目・跳躍種目は「T」、投てき種目は「F」の2種類です。
障害は大きく分けて、視覚障害・聴覚障害・知的障害・脳性まひ・低身長症・上肢切断・下肢切断・それ以外の8つに分類されていて、その数字が小さいほど程度が重い事を示します。
クラス分けをすることで、選手は公正なレースをすることが出来るのです。
パラリンピック陸上競技を行う上で使われている道具を紹介します。
どんな道具が使われているのかに注目してみるのも面白いかもしれませんね。
競技用に進化した義足は主にカーボンファイバー製です。
板を曲げた形状をしています。
そのため地面を蹴る際の反発力が強く、前への推進力に変えることができます。
スタートや走る際の補助の役割があります。
選手によっては義手を付けず、用具を活用することがあります。
レーサーとは、競技用の車いすの事で、大きな2つの後輪(直径70cm以内)がついています。
フレームは軽くて丈夫なアルミニウムやチタンで作られています。
投てき台とは、投てき種目をする際に体を固定するものです。
選手は、投てき台に体をベルトなどで固定して、投てき種目を行うことが認められています。
決められたルールに従って、各選手オリジナルの投てき台を使用しています。
スタートシグナルとは、スタートの合図に合わせて光るシグナルのことです。
これにより、聴覚障害でも、目で合図を確認することが出来ます。
大会会場で視覚障害を持っている選手が安全に競技が出来るように支えてくれている人がいます。
それがガイドランナーとコーラーです。
視覚障害クラスで最も重いクラス11の選手と、その次に重いクラス12の選手に付くことが許可されています。
ガイドランナーとは、共に走り、選手を誘導する人の事で、伴走者とも呼ばれます。
選手とガイドランナーは肘をつかむかロープを使って、ガイドランナーから口頭で指示を受けながら競技を行います。
5000m以上のレースではガイドランナーの交代は1回のみ、マラソンでは2名まで交代が可能です。
選手がメダリストになった場合、ガイドランナーにもメダルが渡されます。
コーラーとは、跳躍種目・投てき種目で踏み切りの位置や投げる方向を教える人の事です。
審判の邪魔をしたり、危険でない限り、立つ位置や音声の出し方は自由です。
選手とコーラーは、歩幅やお互いのリズムを合わせることを日々練習します。
選手とコーラーのコンビネーションは見どころの一つです。
コーラーの声が選手に伝わるよう、観客は静かに観戦する必要があります。
今回は、パラリンピックにおける陸上競技について詳しく解説しました。
パラリンピックの試合を観戦する時に注目してみてください!
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