「競輪選手が活躍できるのって何歳くらいまでなのだろう?スポーツだから短いのかな?」
「競輪の選手寿命は長いと聞いたけど、それはなぜなのだろう?」
前回は競輪選手の給与の仕組みや、平均年収について詳しく取り上げました!
→競輪選手の年収の平均はどのくらい?S級は最大いくらもらえる?
体力、身体能力の衰えから、活躍できる年齢が短いのがスポーツ。
アスリート全体で見ると引退の年齢平均は、20代半ば~30代半ばとなっています。
では競輪選手の選手寿命は何歳となっているのでしょうか?
今回は競輪選手の活躍できる年齢と、なぜそのような選手寿命になっているのかの理由について詳しく取り上げます!
競輪の選手寿命は他のスポーツと比較しても実は長いです。
もちろんスポーツの世界なので、成績が悪ければ20代のうちに引退ということもありますが、40代、さらには50代になっても競輪選手として第一線で活躍することができます。
2019年11月に記録された三ツ井勉選手が残した成績が競輪の最高齢勝利記録となっています。
その時の三ツ井選手の年齢はなんと64歳1カ月14日。他のスポーツではなかなかあり得ないですよね。
60代になっても活躍する選手がいるとはいえ、競輪選手の平均選手寿命は40代前半となっています。
40代になると、体力の限界を感じたり、また思うような成績が残せずに選手たちは引退していきます。
また、現役選手を20年以上務めれば退職金や年金が支給されるという事情も相まって、40代前半で引退する選手が多いのが現状です。
サッカーや野球、バスケットボールなどでは40歳まで現役を続けられるのはごくごく僅かな選手ですし、いかに競輪の選手寿命が長いかということが分かりますね。
では、なぜ競輪の選手寿命はこんなにも長いのでしょうか?
競輪の選手寿命が長い理由は2つ考えられます。
①自転車を漕ぐという動作は身体への負担が少ない!
大体のスポーツが地面の上で行われるのに対して、競輪選手は自転車に乗っているため、地面からの反発を受けません。
他のスポーツでは走ったり、動いたりするたびに地面からの反発を受け、その衝撃が自分の身体への負担となります。
その負担は年齢を重ねるにつれて蓄積していき、関節や腰へダメージを与え、選手たちのパフォーマンスを落としていきます。
しかし、自転車は地面から身体への負担を最小限に抑えてくれるため、選手たちへのダメージが少なくなるのです。
②競輪の戦法も選手寿命に関係している。
競輪の選手寿命が長い理由の一つとして、「ライン」と呼ばれるグループを組んで戦う独特の戦法が関係しています。
もちろん競輪選手も年齢とともに、身体能力と体力が衰え、走行タイムだけを競う個人スプリントのような種目ではなかなか若い世代に勝てなくなってしまいます。
しかし、競輪の試合では選手が1列になってバンクを周回し、最後の1周でラストスパートをかけるという展開が一般的です。
空気抵抗を受け、体力を消耗していく先頭に対して、後ろについている選手は風よけによって空気抵抗をなくし、体力を温存することができます。
ラストスパートに向けて体力を温存しつつライバルの選手を抑えるという戦術ができるため、高齢の選手でも勝てる確率が高いのが競輪なのです。
今回は競輪の選手寿命と、選手寿命がなぜ長いのかという理由について取り上げました!
こちらの記事では競輪選手の年収や給与の仕組みについて詳しく解説しているので、ぜひ併せてお読みください!
→競輪選手の年収の平均はどのくらい?S級は最大いくらもらえる?
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