「ロードレースは競技の時間がとても長いけど、自転車に乗っている途中でトイレに行きたくなったらどうするの?」
「ロードレースでの栄養補給はどのように行うの?」
前回は世界的に有名な自転車ロードレースの1つ「ツール・ド・フランス」のルールについて詳しく解説しました!
→【初心者向け】ツールドフランスのルールを詳しく解説!ジャージの種類もご紹介!
4時間から5時間も続けて走る自転車ロードレース 。
選手たちは食事やトイレをどのように済ませているのでしょうか?
今回は自転車ロードレース中のトイレと食事について詳しく取り上げていきます!
競技時間が長い自転車ロードレースでは大量の汗をかくため、尿意を催すことはなかなかありませんが、もしトイレに行きたくなってしまった場合に選手たちはどうするのでしょうか?
方法は2つあり、1つ目の方法が自転車に乗りながらトイレを済ますという方法です。衛生的ではありませんが、ツール・ド・フランスなどの歴史あるレースでも実際に行われている方法です。
トイレを済ませている間はペダルを漕ぐことができないため、下り坂で行う、あるいはチームメイトに押してもらいながら行うことが多いです。
中継をしているテレビではそのようなシーンを映さないように配慮もされています。
2つ目の方法が選手たちで声を掛け合って、集団の全員で道の脇に停まってトイレを済ませるという方法です。
ロードレースでは「生理現象などの選手の能力以外のトラブルで勝負がついてはいけない」というマナー、騎士道精神のようなものがあります。
トイレで停まっている間はもちろんのこと、自転車が故障した際など、トラブルが発生した時にはアタックを仕掛けない、スピードを緩める、などロードレースはとてもスポーツマンシップに満ち溢れているスポーツなのです。
長時間体を動かすロードレースでは物凄い量のカロリーを消費します。
参考として200kmのレースで成人男性が消費するカロリーは約6000~7000Kcalと言われています。
人間の体内にこれだけの量のカロリーを留めておくことは不可能なため、レース中には必ず食糧を補給しなければいけません。
ではこれらの栄養を選手たちはどのように補給しているのでしょうか。
ロードバイクにはボトルを2本まで装着することができます。
ボトルの大きさは1本あたり大体500mlなので、選手たちは最大1Lの水分を携帯することができます。
これら水分以外にも、選手たちはバナナやゼリーなどの食べやすく、かつ消化によくてカロリーの高い補給食を摂取します。
これらの水分や補給食は補給ポイントと呼ばれる地点にて受け取るか、後方を走るチームのサポートカーから受け取ることができます。
サポートカーから受け取る場合は、サポートの役割の選手が受け取りに行き、それをチームにまで持っていき、配るという動作が行われます。
一方で、ドリンクを飲み干して空になったボトルはサポートカーに渡される、あるいは道端に捨てられることもあります。
捨てられるというと聞こえが悪いですが、これらのボトルは実はファンにとっては記念品となります。
そのため、多くの選手は観戦者が多い場所で捨てたり、子供に手渡すなどの配慮がされているのです。
今回は自転車ロードレース中のトイレや食事について詳しく解説しました!
こちらの記事ではロードレースでの選手ごとの役割について詳しく取り上げているので、ぜひ併せてお読みください!
→ロードレースは実はチーム戦!自転車ロードレースのルールを解説!
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