「ブラジリアン柔術のルールって難しそう…」
「道着に決まりってあるの?」
あまり見ないスポーツとあって詳しいことがわからないブラジリアン柔術。
試合をより楽しく感じられるよう、ルールについて要点をまとめてみました!
この競技の知識を増やして、どんなことに注目したら良いのか理解していきましょう!
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ブラジリアン柔術のルールは、ポイントを競い勝敗を決めます。
柔道とは異なり、投げられても、技が決まっても一本勝ちというものがなく、ポイントが加算されます。この合計ポイントを競うスポーツです。
得点源は投げ技、寝技、締め技、関節技です。
それぞれ点数が異なり、この技を使うことによってポイントが加算されていきます。
一方で、減点もあります。
どのようなことをしたら反則になるのでしょうか?
相手を故意に痛めつける行為、致命傷が残るような行為、戦う意志が見られない振る舞いを行った場合は反則や減点とされます。
反則にも種類があり、非常に重大な反則が認められるとその時点で失格になります。
そして、場外から逃げることや、戦う意志を見せないような場合の反則は、一定の累計が貯まると失格になります。
このように安全面を考慮したルールがしっかりと定められている格闘技です。
また、他の格闘技と同様、階級が存在するので安全安心です。
ブラジリアン柔術の階級を紹介!体重や年齢で試合時間は変わる?
ブラジリアン柔術で反則としてみなされる技は、明らかに相手にけがをさせることや、致命傷を負わせるような危険行為です。
また、ブラジリアン柔術は 積極的に戦った選手を優遇するスポーツでもあります。
場外から逃げようとすることや、戦う意志を見せないなどの行為も減点の対象になります。
では、具体的にどのようなことをすると反則や失格になってしまうのでしょうか?
〈非常に重大な反則〉
・スラム (相手を持ち上げて床に叩きつける)
・ヒールフック (膝を捻じる)
・カニ挟みからのテイクダウン(立っている相手の下半身を両足で挟み倒す技)
・脊椎への攻撃 (正面、背面いずれにしろ禁止)
・足を外からかけて膝を捻じる
など、基本的に相手選手が受けられずケガをするような技は禁止です。
もし、このような技を行ってしまうとその時点で失格です。
〈重大な反則〉
・ストーイング 戦う意志が見られない
・交戦から場外へ逃れる
・上もしくは下の選手が交戦に戻らない
・スイープの場外逃避 (即時ペナルティ+2ポイント)
これらは累積回数で対応が変化します。
1回目は注意、2回目以降はペナルティで-1ポイント減点、累積4回目の反則で失格となります。
ティーン以下の部は6度目で失格となります。
普段の練習から反則やその危険を理解して取り組みましょう!
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ブラジリアン柔術は合計得点を競うスポーツです。
ポイント、アドバンテージ、ペナルティから成り立っています。
1.ポイントの合計数の多さ
2.アドバンテージの合計数の多さ
3.ペナルティの少なさ
この三つの優先順位で勝敗を決定します。
ブラジリアン柔術は時間制限のスポーツで、引き分けはありません。
仮に時間内に勝負が決まらなければ獲得したポイントで判定します。その場合は積極的に戦ったほうを勝者とします。
1ポイント
・アドバンテージ
ポイントまでに至らなくても技として効果があった場合はアドバンテージとして1点加算します。
2ポイント
・テイクダウン
立ち技からタックルや投げ技など、相手を倒して3秒以上キープ
・ニーオンベリー
倒した相手の腹部を膝で押さえつけ3秒以上キープ
・スイープ
ガードポジション(下)にいる選手が攻守交代し、トップポジション(上)をとり3秒以上キープ
3ポイント
・パスガード
上の選手がガードポジション(下)にいる選手に対して両足を超えて横もしくは頭上から3秒以上抑え込む
4ポイント
・マウントポジション
上(トップポジション)の選手が下(ガードポジション)の選手に対して馬乗り状態になる。仰向け、うつ伏せ、横向きすべて有効。
・バックコントロール
相手の背後から両足、内腿に足を絡め3秒以上キープ。ちなみにこのとき両足を絡んではいけません。
このように技によって得点が異なり、より高得点を狙うと同時に、積極性や公平性も守る必要があります。
試合で着用する道着(ユニフォーム)にもルールが存在します。
IBJJF道着規定によれば、道着、帯、サイズ、禁止事項、ルールなど厳しく定められています。(一部抜粋)
〈道着の素材〉
・IBJJF道着規定によれば道着は綿もしくは綿に近い素材で作る必要がある。
・対戦相手が握りにくいもの、硬いものは禁止。
〈道着の色とパッチ〉
・道着は上下一色に統一。
・白青黒の3色のみが許可され、上下異なるものや襟の色が異なるものは禁止。
・ペイントは基本的には禁止、アカデミーやスポンサーのロゴが入る場合はパッチの許可領域のみ使用可能。
〈帯のサイズ〉
・ランクに応じた色で4~5センチ幅、先端に黒いタグが付いている帯を使用。
〈道着のサイズ〉
・上着は選手のお尻が覆われるぐらいの長さが必要。
・腕を垂直に伸ばしたときに袖口から手首は出る必要がある。(出た手首の長さは5㎝以内に収める必要がある)
・下衣は踵から裾口まで5㎝以内の長さに収める。
〈道着の中に着るもの〉
・男性は道着の下にシャツなどを着用することは禁止。
・女性は伸縮性のある密着型のシャツを使用する必要がある。(コンプレッションシャツ、ワンピース型水着、体操競技用トップスなど)
・濡れている、汚れている、悪臭のする下着は使用禁止。
このように道着の規定は、競技のしやすさ、公平さ、安全性、相手への配慮が考えられています。
ブラジリアン柔術は時間制限はあるものの、得点の多さを競う競技であり、同点でも他に判定基準があるため、引き分けはありません。
すなわち、ポイントとは別に、アドバンテージ、ペナルティの少なさで勝敗が決まります。
得点を積み上げていくことは重要ですが、それと同時にペナルティを極力無くすことも重要です。
もちろん、スポーツマンとして非常に重大な反則行為をすることは論外です。
仮に技がうまく決まらなくてもアドバンテージを獲得できるかもしれません。
このように少しでもポイントを稼ごうという気持ちで勝敗の行方を大きく変えることができます。
今回はブラジリアン柔術のルールについて詳しく取り上げました!
ブラジリアン柔術は、さまざまな規定(ルール)が存在します。
複雑ですが、それぞれに選手や公平さを守るためのものなので、しっかりと理解することが大切です。
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